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81件中 1-10件表示

むらもと 東急沿線(大岡山)/ 醤油ラーメン[ 平均:評価:3.6pt3.6pt ]

2008/05/08 総合3pt3pt

永福「大勝軒」の味にあこがれ、独学であの味を再現したという先代マスター、そして今その味を受け継ぐ2代目。
現在の大岡山むらもとは、永福大勝に似ているようで似ていない、独自の進化を遂げた「魚出汁系ラーメン」となっています。

確かに大勝軒のラーメンにそっくりな香り、見た目、できるだけシンプルにまとめた構成は非常に正統派の中華そばを思わせます。
永福に影響されているのか、普通盛りを注文しても麺は1.5玉とやや多めですし、スープ表面に薄く油を浮かせるため、最後までスープは熱い。

奇々怪々に進化を遂げた昨今のラーメンの中では、驚くほどに正統派な作りであり、故に「安全パイ」として、幅広い人(正し魚系の出汁が苦手という人には鬼門とも言える風味ですので注意!)に支持されるような、優等生的な作りです。
ただし優等生とは、いやらしく言えば「平凡」という意味にも通じるものがありますが、むらもとは総じて「平凡というよりは、高いレベルでの均整がとれた、美しいラーメン」と呼んであげたいですね。

なお、つけ麺が正統派ながらなかなかのお味。

一応駐車場があるという触れ込みなのですが、1台のみであり、なんと店の真横の僅かな敷地に、片車輪乗り上げで止めさせるという、かなり「キワドイ駐車場」。店が面している道路も狭く、あまり大きな車で行くと進退窮まってしまうので、電車アクセスが基本と考えたほうが良いですね。

料理
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サービス
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雰囲気
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CP:コストパフォーマンス
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金額

昼 1,000円以下

目的
一人ご飯 一人ご飯
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西船ホルモン よっちゃん 船橋・鎌ヶ谷(西船橋)/ 居酒屋[ 平均:評価:4.0pt4.0pt ]

2007/01/27 総合4pt4pt
西船ホルモン よっちゃんの写真 西船ホルモン よっちゃんの写真

西船橋駅南口すぐのところにある、古き良き店構えのホルモン焼きの老舗「よっちゃん」。店先で香ばしい肉汁の風味を漂わせて焼ける串焼きにそそられます。

店内は油ですすけながらも、どこか落ち着く、昭和の面影を残すいでたち。
数席のカウンターと、テーブルが6基。
何とも飲んべえの心をくすぐる、この「空間」。

さて飲み物はやはりホッピーでしょう。黒(ホッピー)と白(ホッピー)を置いており、店が作って出すのではなく、ちゃんと瓶詰めの原液と「なか(焼酎をジョッキに入れたもの)」を別々に出してくれます。
1瓶でジョッキ約2杯。やはりホッピーはこれでなくちゃ。

そしてこちらの名物は「ホルモン焼き」。串ではなく、親父が店先で直に焼いて皿盛りで出してくれる一品です。「シマ腸」と「小腸」の2種がありますが、どちらも驚くほど柔らかく、プリンプリン。
そしてタレは、甘酸っぱい醤油ベースに、おろしニンニクがたっぷりと入った、この店独特の味わい。
これが美味しい!ホルモンの柔らかい弾力に、甘酸っぱくもニンニクの芳香が強めに効いたタレが絡んで、口の中で美味しさが一噛み毎に「ギュッギュッ」とにじみ出るような感触であります。

この合間にホッピーをググーッと飲むときの幸せといったらもう・・・

決して高級な料理ではありませんが、逆にどんな高級料理でも叶わない、至福の美食がここにありました。

さて、ホルモンは他にも実にバラエティ。オーソドックスな串焼きに始まり、コブクロやガツなども刺しがちゃんとあります。
これらはかなり良い所を使っているようで、ほとんど臭みはなく、酒のつまみにあれやこれやとつまんでいくのが本当に楽しいのであります。

さらに串焼きは塩かタレを選べるのは常識ですが、実はこの店には「味噌」という、第三の選択肢があります。
味噌はメニューや品書きに書いていないのですが、これがまた、唐辛子を効かせた、やや韓国風味の辛いタレ。
これでシロなんかを食べながらビールやホッピーをあおると、これまた極楽浄土。

お世辞にも「綺麗」とは言えない、カオスな印象の店内。しかし夕刻からここに集う、地元の飲んべえや仕事帰りのサラリーマンたちの活気が、いるだけで不思議なリラクゼーションを感じさせてくれるでしょう。
しかも午前1時まで開いているので、かなり遅くなってもOKなのであります。

もちろんホルモン、モツ焼きの店としてはかなりレベルの高いお店。今や扱う店が減っているモツ刺しも存分に楽しめる、「昭和」の香り漂う殿堂。
いついつまでもこの味と雰囲気を残していって欲しいと思います。

料理
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サービス
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雰囲気
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CP:コストパフォーマンス
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須田商店 上野・日暮里・湯島(荒川区役所前)/ 醤油ラーメン[ 平均:評価:3.7pt3.7pt ]

2007/01/24 総合4pt4pt
須田商店の写真

群馬県高崎の焼き肉店「やまちャん」のラーメン専門姉妹店です。
お店の外観は、商店長屋の真ん中の店をあっさり改造しただけの、ちょいと怪しい雰囲気の黒塗り壁に真っ赤なホロが少しばかり異様な印象。
店内も、まるで元スナックを居抜きして使っているような、何とも奇妙な内装であります。

しかしそんなハード面にそぐわず味はなかなか。
麺はかなり太く黄色い、コシの強いプリプリとした麺。
スープは鶏ガラに鰹をやや強めに利かせた、こってりと濃いタイプのブラウン色。
しかも「永福大勝軒」と同じように、スープ表面に薄くラードを浮かべて熱を逃がさないようにした、最後まで熱く飲めるスープであります。

面白いのが、ラーメンを注文すると、まず小皿に乗せられた具が一式出てきます。
「気取って、具と麺を別々に出す気だな」「こういう店はまず美味しかった試しはない!」と警戒していると、やはり麺とスープ以外何も入っていない丼が登場。

持ってきたのがどうやら店長さん。何とも優しい目つきの柔和な方。「是非、最初は麺とスープだけの味をお確かめ下さい」。
その物腰の柔らかさに思わず警戒心も崩壊、口を付けてみると、なるほど、具が入っていないラーメンというのは何とも面白い。
具のないスープの味はこうなっているのか、と妙に新鮮でありました。

続いてメンマ、チャーシュー、ネギなどを入れて食べる。スープが熱いので具もたちまち暖められ、スープの熱さはこんなところでも有効に活かされていることに少し感心。

そしてさすがは焼き肉店の系列、チャーシューが美味しい!
そしてサイドメニューにはホルモン焼きやスジ煮など、焼き肉店らしいパンチの効いた味付けの品が揃いも揃って楽しい。

昼には、これらの丼ものとラーメンのセットが食べられるほか、ラーメンのスープで煮込んだカレーライスなど、一風変わった料理もあります。

お値段は530円~900円と比較的常識の範囲内で設定されており、「有名焼き肉店と一つ穴」という出自を活かしたオリジナリティが面白いお店であります。

惜しむらくは、ちょいとケバい印象の店構えでしょうか。
「いい女なのに、化粧で損をしている」・・そんな感じのお店であります。

料理
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サービス
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雰囲気
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CP:コストパフォーマンス
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高勢 浅草・両国-小岩・錦糸町(浅草(つくばEXP))/ 寿司[ 平均:評価:5.0pt5.0pt ]

2007/01/11 総合5pt5pt
高勢の写真

かつて台東区根岸に存在した超高級鮨「高勢」の生まれ変わった姿であります。
元祖高勢は政財界の接待などに頻繁に使われるほどの有名なお店でしたがお値段も「日本一高い」とまで揶揄された強烈なお店。しかし主がバブル投資に傾倒した挙げ句に店を失ってしまいました。

そんな高勢はお弟子さんが独り立ちするときに暖簾分けを行っていましたが、こちらのお店は元の主の息子さんが「新高勢」を名乗って営業していたお店。
現在は元の主の弟さんが入り、晴れて直系の二代目「高勢」となったものです。

店内は15人がゆったりと座れるほどの巨大な白木のカウンター。カウンター自体も一般的な鮨屋に比べて二回りも大きく、店の格の大きさが視覚的にも伝わってくるようです。

知人ら5人で予約を取り、親父さんのお任せで酒を酌み交わします。
突き出しにいきなり中トロ刺。とろけるような味わいながらも、タレの加減が上手く、脂の強さを抑えてあり、上手さでビールが喉にすいすいと流れ込みます。

続いて酢のものが連続。
しめさばと酢ナマコの〆加減はかなりのもの。酸っぱすぎず浅すぎず。
更に続くは生ウニに一口酢飯を混ぜた小鉢。
ウニは黄色を通り越して鮮やかなオレンジ。何も手を加えずに、古風な味わいの酢飯に混ざっただけのウニ飯は風味で口の中が宇宙であります。
そこでさらにフグ刺しの登場。
オーソドックスにもみじポン酢ですが、フグがいいものだからでしょう、これもまた酒を清流のように喉へと導きます。

そしていよいよ握り。
「高勢」の握りは他店に比べて2回り以上小さく、まるで「ママゴト用のにぎり寿司のオモチャ」みたいな可愛らしいサイズ。
全長は目測ですが約4~5センチ、高さは約2センチというところでしょうか。
しかしネタは本物。どれも素晴らしい、というよりも「美しい」。
美しい美味しさといったらいいでしょうか・・・
鯛、コハダ、漬け鮪と戴いたところで、「何かお好みはございますか」と親父。
このお店の穴子は一度も食べたことはなかったので、穴子の煮きりと煮詰めを注文。

これは凄い。
よくある、ぐずぐずに崩壊してとろけてしまう、よくある穴子鮨とは訳が違う。
「これが、本当の穴子の味か・・」と、初めて食べた味にも関わらず、見事な食感の穴子に思わず「本物」と感じてしまいました。

なお、ビールの後はぬるめのお燗で清酒を全員で10本。

ちなみにお勘定は・・・・・5人分で10α万円・・・・1人2万ちょいとオーバー。
お値段的に気軽に行けるお店ではありませんが、これだけのお料理に加え、何と言っても親父さんの暖かく、しなやかな物腰と流麗な仕草と語らいながら上質な料理を頂く、あのリラクゼーションなひとときは、やはり自分にとっても「いい時間の使い方」だったような気がしまして、いわば「自分への投資」みたいなものですな(笑)。


料理
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サービス
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雰囲気
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CP:コストパフォーマンス
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圓太 上野・日暮里・湯島(荒川区役所前)/ 居酒屋[ 平均:評価:4.0pt4.0pt ]

2006/12/13 総合4pt4pt
圓太の写真 圓太の写真

「南京玉簾」で有名な噺家の三遊亭圓太師匠のお店であります。圓太師匠は現在持病のリハビリ静養中で、女将さんが1人で切り盛りしています。

さて圓太は典型的な小料理屋系の居酒屋です。
コの字型のカウンターと、テーブル2組の座敷。しかしとても女将さんの気心が行き届く、小さな下町の小料理屋さんであります。

このお店のオススメは、魚の仕入れ先にいい筋を持っていることですね。
とにかく刺身類がとてもいい!
銀座の料亭で高いお値段をつけて出してもおかしくないようないい刺身を、下町に見合った優しいお値段で気持ちよく出してくれるのが嬉しい。
醤油にワサビを溶かず、刺身の上にちょいと乗せていただくと、刺身のふんわりとした味わいにワサビが薫っていい感じ。
これで冷酒をやると本当に心が和みます。

そして女将さんの何とも話易いこと。
初めて入った人にも優しく声をかけてくれます。
すぐに仲良くなれること請け合い。
女将さんの手作りの「蒸し鰯」は、出汁で柔らかく炊きあげた鰯が絶品。骨まで柔らかくかぶりつけます。
肴としてもいいですが、ご飯もやりたいですね。

そしてこのお店の隠れ名物が「カレーコロッケ」。
具にカレー粉を練り込んだ、普通のカレーコロッケではないのです・・・。
そう、女将さんの手作りコロッケの上に、これまた女将さん手作りのカレーがかかった代物。
しかしこれがなかなか美味しい。ほんのり香ばしい味わいのポテトコロッケにかかるカレーがやや辛めで、両者の交わり具合が何ともいえず、ビールや焼酎水割りがグイグイと進む・・。

下町の小さな小さなお店でありますが、夕暮れに暖簾をくぐり、女将さんの笑顔に出会うと、「お酒の楽しみかたって、こういうところから覚えるんだな」と、しみじみ思うのであります・・

料理
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サービス
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雰囲気
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CP:コストパフォーマンス
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レストラン じゅらく 上野駅前店上野・日暮里・湯島(京成上野)/ 洋食[ 平均:評価:3.2pt3.2pt ]

2006/12/11 総合3pt3pt
レストラン じゅらくの写真

大正13年に神田で生まれた大衆向けの洋食店「須田町食堂」を全身とした「聚楽」の上野駅前店。
通りを挟んだ反対側の上野公園階段横にある姉妹店「聚楽台」と共に、上野公園で遊んだ人の食事どころとして今も昔も変わらぬ洋食の店として、下町の人々に親しまれてきました。

上野大ガード下に昔から陣取る上野駅前店は、ガード下とは思えない広くて綺麗な店内と、二回りくらい昔のイメージの古典的な洋食を出してくれるお店であります。
例えば「ポークカツレツ」。とんかつではなく、ポークカツレツなのです。
かの池波正太郎御大も、とんかつとポークカツレツは違う食べ物であると仰ってましたが、このお店もとんかつではありません。
その違いは・・・文章で書くのはちょいと難しいので、ご自分で味わっていただけると、「似ているけどちょっと違うな」と言うことが分かるかと思います、ハイ。

もっともポークカツレツと言えば第一人者はおそらく日本橋の「たいめいけん」かも知れませんが、そちらで頂く高級なポーカツと、このじゅらくのそれではかなり印象が違いますので、是非両方を試してみてください。

さてこのお店オススメなのが、1400円の「ミックスグリル」。ご飯は別売なので付けると1600円程度とやや高めですが、てこねのハンバーグにチキングリル、ソーセージなどなど、鉄板に盛りだくさんで出てきます。
どれもが「古めかしい」感じの味付けであり、流麗最先端な味を楽しませる最近のお店とはちょっと方向性が違います。

ここでご注意ですが、「目の覚めるような味」を期待してはいけません。
たとえば前述の「たいめいけん」のオムライスなどは、「どれほど美味しいものなんだろう」と期待を過剰にしたらしい方がブログなどで「高いくせに普通のオムライスだった」等と落胆した感想を書いています。
オムライスはその具材と調理法から、店によって目が覚めるほど味が変わる料理ではありません。
ただ、たいめいけんの品は、あの僅かな焼きムラもない柔らかで美しい卵、丁寧に味付けられたチキンライスなど、微妙な部分に差異が隠れているのです。

このお店の味もまたしかり。老舗の洋食屋ほど、こうした微妙な部分で勝負していますから、「他とは明らかに違う」ものを期待過剰に求めると落胆するかも知れません。あくまでも地味ながら正統派の味ということであります。

さてさて、この店もまたオムライスが売りの一つでありますが、オムライス単品はかなり小さく、女性でも物足りないくらいなので、780円のお値段に対してボリューム的に厳しい。
懐かしい作りの古風なナポリタンなどを併せたオムライスのミックスプレートで戴くとちょうど良いでしょう。

願わくは、近年はご飯がボロボロと脆く歯ごたえのない米を使うようになってきたので、この点を改善して頂ければ嬉しいところであります。

余談ですが、このお店はガード下。特に2階席は線路の直下なので、電車が通るたびに天井からドドンドドンと豪快な音であります。
もっとも、この音を聞きながら窓の外の上野公園を見、ハンバーグや牡蠣フライを食べると、上野に来たなぁ・・というムードの一環として、個人的には好きなのであります・・・

料理
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サービス
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雰囲気
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CP:コストパフォーマンス
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光栄軒 上野・日暮里・湯島(荒川区役所前)/ 中華料理一般[ 平均:評価:4.5pt4.5pt ]

2006/12/08 総合3pt3pt
光栄軒の写真 光栄軒の写真

荒川区役所の直近に所在する、町の小さな中華屋さん。
とは言っても小さいのは店構えだけ・・・(後述)。

メニューは一般的な町の中華料理店とほぼ同等のものが揃っています。ラーメン、中華定食、カレー、オムライス・・・。
ラーメンや中華定食については出汁スープが共通であるため、具が違うというだけで味はどれもほぼ統一された、少しばかりピリ辛の予定調和的な味。
大きくずば抜けて「美味!」とか「とてもまずくて食えない」というメニューはほとんどなく、どれを頼んでも庶民の中華屋さんとして安定した味であります。

しかし、この店は今まで何度もTVで紹介されているのです。
何故って・・・それは盛りの多さだからです。
まず普通盛りからして多い。
例えばカツライス。ご飯はやや大きめの丼にパンパンに詰められ、他の店でいう大盛りくらいはゆうにあります。
そしてメインのカツも草鞋のような大きさなうえに厚い・・。
回鍋肉を頼めば皿からこぼれそうなほど盛られていますし、とにかく量の多さは地域でも一番でしょう。

今回載せた写真はオムライスですが、断っておきますが「普通盛り」です。
この写真のお皿の直系は約22~3センチ。オムライスはそんな皿が隠れるほどの直系であり、しかも厚さを図ったらゆうに6センチありました・・・
たぶんチキンライスだけで2合くらいありますね・・・
再度言いますが、「普通盛り」です。

近所の工場の兄さんや役所のおじさんなどがワイワイと集まる昼時は本当に賑やかですが、食事の量が多いので料理が出ると途端に静まりかえるのがなんとも可笑しい。

・・・・→そしてここからが光栄軒の本当の凄さ(≒恐ろしさ)。
大盛りであります。
普通盛りプラス100円で大盛りにしてくれるのですが、これが危険なのであります。
100円しか違わないなら、と大盛りを頼んでしまった場合、店の人は「多いけど大丈夫?」とは忠告してくれません。半端ではないのです。一回り大きいとか、そんなもんじゃございません。

特に恐ろしいのが飯もの。
チャーハン大盛りは、近所では通称「ヘルメットチャーハン」と呼ばれています。
そう、実物大の安全ヘルメットとほぼ同等の巨大さは「これから腹一杯食べるぜ!」と意気込む無謀な挑戦者の心身を粉微塵にする異様な外観。
いわば「飯で出来た化け物」であります。
そして先に書いた「オムライス」大盛りも、チャーハンと同じくらいの、皿からそびえ立つ飯の山脈に、スカーフのように馬鹿でかい薄焼き卵が被さった、一見すると枕と見まごうほどのスケール。食す者にその厳しさを無言で教授するような威圧感があります。

これで100円増し。
はっきり申し上げて飯ものの大盛りは3.5人前くらいあります。中には知恵を使い、友人と二人で言って、チャーハンを大盛りで頼み、自分は大盛り分(100円)しか出さないで腹一杯食べるという悪魔のような人もいますが、そのくらいしないと皿を空にすることは出来ません。

かつて「一杯のかけそば」というのがありましたが、かけそばを3人で分けて食べるくらいなら、ここで100円増しで「一杯のチャーハン」を食べてください。親子3人連れでも本気で食べないとなくならないです・・・。
ここでは「一杯」の意味が「一つの」ではなく「沢山の」という意味になります。
「大食いに自信ある」という方がいたら・・・是非!

料理
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サービス
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雰囲気
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CP:コストパフォーマンス
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汽車道 千住、綾瀬(南千住)/ 居酒屋[ 平均:評価:4.0pt4.0pt ]

2006/12/05 総合4pt4pt
汽車道の写真

南千住駅周辺には、昔から安く飲める小さな店がまだまだ沢山残っています。一間間口の、綺麗とはお世辞にも言い難い飲み屋がハーモニカの吹き口ようにぎっしりと並んでいる風情はすなわち荒川区の風情そのものでもありますが、近年、南千住駅周辺の大規模な再開発は大きく、お洒落なショッピングモールが相次いで出現し、その情景も失われつつあります。

こうしたお洒落な洋風ナイズされた町並みの中でこうした古い風情の飲み屋が生き残っていることは難しく、いずれこうした店は淘汰されていくのではないかと、一抹の寂しさを感じずにはいられません。

しかし営業を続けている古きよき「もつ」の店もまだまだ健在。
東京・荒川区には「もつ焼き」「もつ煮込み」の店は不可欠なものなのであります。

さて「汽車道」。南千住駅前という立地条件の良さ、駅前にあっての個性的な屋号などで親しみやすいこのお店は「もつ串煮」。そう、もつ鍋が客席前にドカンと置かれて煮え立っており、客はそこから勝手に好きなもつ串を菜箸で取り出して食し、勘定は最後に串数でやって貰うという、あの下町のシステムであります。

ここの主人はかつて「荒川の大関」と呼ばれた、もつ串煮の究極のお店と名高かった「大関」で修行された方。「大関」はその後再開発の波にのまれて台東区へと移転したものの、ご主人が若くして急逝され、その栄光の歴史を閉じてしまいましたが、その串煮の味を継承しているのがここ「汽車道」であります。

さてその煮汁は真っ黒で濃い口。特にシロは他の串煮の店と比べてかなり脂分が多いところを使っており、飲み始めが早いとかなり脂っこい口触りでありますが、逆にこうしたものが大好きな方には天にも昇る気分(かも)。

そして店構えがこれまた古き良きもつの店らしく、ウナギの寝床のカウンター。席は10席そこそこ。ここでチューハイを頂きながら、この煮込みを噛みしめるおいしさを何と形容すればいいでしょう。

再開発の波に揺られる南千住。すでに東口はまるで幕張のようなお洒落な町並みに生まれ変わっており、金融機関もみな西口から東へ移転してしまいました。
やがて西口もお洒落タウンになるのでしょうが、その時、この味もまた永久に失われてしまうかも知れません。

願わくば、かつて荒川最高と呼ばれた「大関」の味を継承するこの店の串煮が残ってくれることを祈りつつ、本数を進めます・・


==============
嫌な予感があたりました・・・
遂に南千住西口再開発のため、12月24日をもって「汽車道」は閉店いたします。
親父さんの話では、もう歳だし、今更新しいビルに移ってもね・・ということで移転はなく閉店。
ついに「大関」の血を引く最後の店が、だんだん少なくなってきた貴重な「もつ串煮」の店がまた一つ消える。
この黒く香ばしい、何十年も継ぎ足しで味を支えてきた煮汁が、ついに消える。

さようなら、汽車道、そして大関・・・・・

料理
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サービス
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CP:コストパフォーマンス
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栃木屋 上野・日暮里・湯島(三ノ輪橋)/ 串焼き[ 平均:評価:4.0pt4.0pt ]

2006/11/30 総合4pt4pt
栃木屋の写真

「もつ焼き」激戦区荒川区では比較的後進のお店ながら、地元南千住の飲んべえ達の憩いの止まり木として大人気のお店「栃木屋」です。
まさに下町の飲み屋としての風格・雰囲気を持ち、一方の味・値段も申し分ないレベルで楽しませてくれます。

もつの扱いもなかなかのもので、注文順ではなく焼き上がった順に客へ出してくれます。特にレバとナンコツは美味しい。焼き上げに時間がかかるナンコツは注文してからなかなか出てこないが、その焼き加減のレベルの高さは荒川区内でもトップクラス(かも)。
そしてモツの王道であるシロはまさにツヤツヤと輝くしっとり感と弾力がたまらない。
そして何と言ってもつくね(ダンゴ)。新鮮で脂たっぷりの肉を使ったダンゴはこの店のエース。塩で焼いて貰ったつくねは口の中で弾け、その肉汁がたまらなく深く、土産で持って帰って飯を何杯も食べたくなります。
お値段だってかなり勉強してくれて、未だに1本80円でやってくれるのが嬉しい。
このモツに加えて、ホクホクと焼き上げたニンニク串がこれまた美味しい。
醤油を垂らしていただくニンニクの香ばしさは酒飲みにとって天国の芳香であります。

そしてタレはややあっさりとした醤油ベース。こってり深めが主流のもつ焼きタレの中ではかなりライト感覚。しつこさが少ないことが、このお店のタレ焼きの魅力でもあります。もつ焼き屋のタレは開店からの期間と共にだんだんと練られて濃くなってくるものですが、こちらのタレは本当にみたらし団子のように美しい。
濃さも調度いい。モツフリークにはぜひ堪能して頂きたいお味であります。

店構成ですが、店内はまさに「ウナギの寝床」。細長いカウンターのみ10席程度の作りで、すれ違いも難しいうえ、しかもトイレが店内中央に張り出すように位置している関係で奥はさらに狭いのです。

しかし、この狭い空間で飲み喰いをするからこその楽しさは、やはり下町の大衆酒場の醍醐味でもあります。
狭い空間でひしめく客。焼きものの煙に巻かれつつ、冷たいチューハイを飲みジューシーに焼けた新鮮なもつをかじりながら、一番奥に置かれたTVの野球やサッカーを見て、みんな一斉に盛り上がる。
不思議ですが、今も尚、このような昭和時代の世界が繰り広げられているのです。
いるだけで楽しい酒場というのも、本当に心地よいですね。

前述の通り「狭い」「席が少ない」というポイントは攻め方が難しく、開店間もなく地元の常連親父たちがなだれ込んで埋めてしまいますので、確実に座るなら17時前到着がいいですね。
万が一座れなくても、店先で土産をどんどん焼いてくれるので持ち帰って飯のおかずにするのも手であります。

料理
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小林 上野・日暮里・湯島(町屋駅前)/ 居酒屋[ 平均:評価:4.7pt4.7pt ]

2006/09/08 総合5pt5pt
小林の写真 小林の写真 小林の写真

終戦直後、荒川・町屋付近で屋台を流していた親父さんが始めた、もつ焼き・串煮のお店。荒川区では「弁慶」「汽車道」と共に数少なくなった「もつ串煮」が味わえるお店です。
町屋駅周辺には、焼きの殿堂とも言える「もつ焼き亀田」がありますが、こちらはもつ串煮の殿堂とも言えるお店。

それでいて焼きもちゃんと愉しませてくれる、なんとも嬉しいお店です。
そもそももつ屋の場合は大抵が「焼き」と「煮込み」または「串煮」だけというお店が多いのですが、この小林は「焼き」と「串煮」の両方が味わえるのです。

串煮の特徴は、客が勝手に鍋から取って食べ、最後に串数で勘定をすることですが、この店も例に漏れず、鍋をコの字に囲んだテーブルに座った客が好きなものを鍋から取り出して食します。

間口に反比例して縦長の店内はこの手のお店としては結構広く、開店直後のがら空き時間帯に転がり込めれば、仲間全員で鍋周辺をキープすることが出来ます。

さて串煮ですが、「弁慶」の濃い口なものに対してこちらは味噌をベースにした、若干淡めのほんのり上品な感じ。
1本あたりは小振りで、数を食べてももたれません。

焼きは塩・タレ共にしつこくない強さの味付けで、これまた数をついつい食べてしまうほどのいい感じ。モツの王道であるシロを塩でいただくと本当に幸せ。

そしてもつと言えば酎ハイ。濃すぎず薄すぎず、もつの強い風味に打ち負けない加減を、ここの親父も女将さんもよく知っている・・・。


鍋に話を戻しますと、鍋の中には数少ないが、ゆで卵が沈んでいます。
もつの鍋汁で時間を掛けて煮込まれた卵がこれまた絶品。
鍋の周囲にはしっかりお玉もおいてあるので、割ったゆで卵にさらに鍋汁を掛けて食べると天国もの。
上手くとれないときは親父さんか女将さんに言えば大丈夫であります。


・・・・・・→そしてこのお店のもう一つの看板メニュー、それが「つけ麺」(写真)。ラーメンも置いてありますが、やはり〆につけ麺というのが、この小林の正しい食事作法(笑)。
このつけ麺、今までに何度かテレビなどで紹介されたほどの人気者で、その秘密は付け汁でしょう。
なんと串煮鍋の鍋汁をスープで割ったもの。
ラーメンの各店はスープ作りに命を削るとは言いますが、継ぎ足し継ぎ足しで何十年と使われてきたもつ鍋の汁をスープに使ってしまうところに、この味の面白さがありますね。
面白いといえば、麺もまたちゃんとしたところから仕入れている本格的な麺。堅めに茹で、それを水を張ったどんぶりに沈めて出してくれます。
水切りをしない麺が、逆に濃いめの付け汁をほどよく中和してくれてちょうど良い感じ。

東京下町・荒川のもつ店は時を経る毎に減っていく傾向にありますが、夜のたしなみの原点である、飲んでよし食べて嬉しの要素を存分に味わえるお店であります。

料理
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サービス
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雰囲気
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CP:コストパフォーマンス
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  • 雰囲気・・・雰囲気
  • CP:コストパフォーマンス・・・コストパフォーマンス
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