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日本橋 玉ゐ 東京・日本橋・大手町(日本橋(東京))/ 和食一般[ 平均:評価:3.6pt3.6pt ]

2007/09/11 総合5pt5pt
日本橋 玉ゐの写真

戦前からこの場所にあるような店構えですが、営業を開始したのはコレドがオープンした翌年の2005年6月と、意外にもかなり新しいお店です。昭和28年に酒屋だった日本家屋をここに移築し内装をオシャレに改造しています。

玉ゐでは穴子重を「箱めし」と称し、穴子はすべて天然物で(そもそも養殖穴子など聞いた事はなく)、江戸前と仙台港であがる牡鹿産を使っているとの事。

注文の際にはまずその調理方法、「煮上げ」か「焼上げ」かを選びます。別注文の出汁(穴子の骨汁)をかけ、後半はお茶漬けにしていただくつもりなので、つい焼上げのほうが香ばしさがお茶漬けにもいいのではないかと思う迷い所。しかしながら煮上げのほうが穴子の味わいが深く感じられるので、やはり私は煮上げを注文しました。

赤坂溜池交差点が豪雨で水没したように、穴子の身のくぼみに溜まるタレをさじで身の全体にならしながら、ご飯にも垂らして食する準備が完了です。中央には大きな肝。鰻の肝に比べると、その味は意外にもあっさりしていて、「ウナギは苦手だけどこのキモなら大丈夫」と、嬉し驚きの表情でキモを味わう女性を見て私は驚いたりしています。ゴハンと一緒にふかふか穴子を少々大きめの一口サイズに切り取り頬ばると、見た目程タレは濃い味ではなく、穴子の身の甘さと丁度良く合うサラリとした甘さの印象。鰻重に比べるとかなりあっさりといただけます。

宇和島産の「極上じゃこてん」も期待を裏切らない美味しさです。西日本のねり製品に比べると、小田原産ねり製品は高級品でさえ子供用駄菓子にも思える程に、その味に格差を感じてしまうのは私だけでしょうか。

食の進み具合を見計らったように丁度良いタイミングで出汁が運ばれて来ます。穴子とご飯を重(はこ)から碗へ移し、熱々の出汁をかけ、ネギ、胡麻、ワサビを乗せ、仕上げに見えぬ程に擦られた柚の微粉を香る分だけ微量を散らすと、出汁と穴子の骨の香ばしい香りにサッパリとした柚の香りの相乗効果で、小食の私でさえ食欲が復活してきます。途中香の物をつまみながら満足に完食。

食後に残るのは意外なさっぱり感。鰻を同じように食した感覚とは全く違い、数時間後にくる空腹感に自分が戸惑ったりするのも楽しく、胃にも優しい穴子料理を提供してくれているのが「玉ゐ」のありがたいところだと思っています。

気になった事と言えばただひとつだけ。三種の香の物のなかに三切れの漬物が一種。古い日本家屋のなかで和食を楽しんでいる客には興醒めの一品です。香の物の「三切れは身を切り、四切れは世を切る事に通ずる」と忌み嫌われ、二切れにするのはお持てなし側の常識だったはずなのに。古い革袋に新しいワインを入れると皮は張り裂けてしまう、そんな喩話を思い出しチョット残念な食後気分となりました...。

料理
5pt5pt
サービス
4pt4pt
雰囲気
5pt5pt
CP:コストパフォーマンス
4pt4pt
金額

昼 1,000~3,000円

夜 3,000~5,000円

おすすめメニュー
  • あなご箱飯(小箱)(1600円)
  • あなご箱飯(中箱)(2800円)
  • あなごちらし(特上)(1300円)
  • 小箱懐石(4200円)
  • 得票数:2点
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