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大島ラーメン 千駄木店上野・日暮里・湯島(千駄木)/ ラーメン一般[ 平均:評価:2.3pt2.3pt ]

2005/09/20 総合1pt1pt

団子坂のこの店は、たぶん1号店じゃないかと思う。
自己顕示欲の異様に強い「出たがり社長」が、いきなりどでかい「肖像看板」を出した時は、地元の者は「選挙に出るに違いない」「事前運動だ!」などと噂していた。もう十年くらい昔の話だ。
それから数年後には、赤坂アークヒルズで「え、こんなところに?」と驚く出店があったと思ったったら、もう海外にも支店ができていて、急成長を絵に描いたような発展ぶりには、ただただ感心するばかりであった。
きっと、事業者としての才能があったのだろう。
かつて団子坂下のこの店で、注文するたびに出てくるものが変わっているので、驚きもしたが、感心もした。ラーメンも炒飯も、ほんとに頻繁に変貌した。しかも、おおむね、“新商品”は旧商品よりレベルが上がっていた。伸びる店というのは、えてしてこういう助走期間を経て来ているものだ。
その後、チェーン展開もフランチャイズも成功して、団子坂の南の裏側にSRCの立派な邸宅を建てたのは、まことにめでたいことだ。
──しかし、ここに来て翳りが出てきたと、わが愛する田端店を閉店したから言う訳ではないが、湯島の本店を、千駄木動坂下に気張って建てた本社ビルの一階に移してから急転直下、衰退の傾向となっているのは誰の目にも顕著だろう。
先週、動坂下の本店の前を通りがかったら「鬼大島ラーメン」の、ど迫力看板を見てのけぞった。立木をスライスした白木の板に、墨痕黒々とカリグラフィー(へたうま筆書き)で書かれている。
さしずめ店主は「原点回帰」のつもりもあるのかもしれないが、これで客を呼び寄せようと思っているなら勘違い。新本店ががらがらなのは理由があるのだ。

そもそも、食べもののネーミングに「鬼」や「地獄」を使う感覚がずれている。(※他店ですが、地獄ラーメンというのがあるのです!)
これを「悪趣味」という。
あなたは、「鬼」や「地獄」が名前に冠せられた料理を注文しますか?
私なら、むしろ避けるだろう。
空腹で、これからおいしい快楽を求めようというのに、こんな言葉は口にしたくない。
こういう「けれん」で勝負するのは、個人経営の店に時々あるが、大島ラーメンほどの“大手”のやることではないだろう。正攻法で行ってください!

で、新本店がなかなか繁盛しない理由だが、これは店の構造にあると思う。設計のミスではないのか。

──(つづく)

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