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早いところ訪問しようとずっと思っていたのですが、なかなか行くことが出来なかったパティスリーです。 2007年8月に浦和に開店したパティスリー アカシエです。オーナーパティシエは2003年アルパジョンコンクールのショコラ部門優勝、グランプリも獲得した興野橙氏です。興野橙氏はパティスリーレカンなどで働いた後、渡仏。 お店はJR浦和の駅から徒歩20分程・・・とちょっと遠いのですが、浦和駅周辺は広く、お店も多いので、あまり気になりません。ペストリーショップ・ラ・モーラも近いし、シュークル・ダールを途中通りかかるので、お菓子ではしごが出来てしまいます。と、良い運動がてら駅から歩いていると、役場近くに、どこかで見たようなオレンジ色のお店が目に入ります。店内にはショーケース一杯に大ぶりなプチガトーが並び、焼き菓子からヴィエノワズリー、大きなブリオッシュ“ムースリーヌ”までありました。Shibuya スイーツコレクション2009にも出店していて、素晴らしいお菓子が並んでいました。 ●クイニーアマン@210:クロワッサンの生地をまとめて、キャラメリゼさせた、ブルターニュの郷土ヴィエノワズリー。 ちょっとお腹が空いていたので、購入してから駅までの帰り道に食べてみましたが・・・びっくりな美味さ。周りカリッカリで、中はほのかに甘みを感じ、しっとり&バターの芳醇な香り。底のキャラメリゼもガッチリと赤茶色になって、たっぷりとあります。しかし、程よい量で、生地の塩味と、キャラメルの甘さで押せ押せの風味。船体的にかなり生地の味わいがしっかりと基を作っていて、味わい深いものでした。 ●パン・オ・キャラメル・ノワ@250:こちらもヴィエノワズリーで、クロワッサン生地を使用しており、それにキャラメルのクレームと砕いた胡桃をかけて焼き上げています。表面にはベルジョワーズのようなものが振ってあります。 キャラメル風味のクレームがプヨっとしていて、キャラメル味が強めです。薄く巻かれたパータルベは周りの部分が揚げたようにカリカリとしていて、食感の対比も楽しいです。薄いので、クレームの水分が行き渡ってしまいそうなので、購入してからすぐに食べることをオススメします。ヴィエノワズリーですが、お菓子に近い感じです。 ●トロベジェンヌ@290:南仏の港町・サントロペのお菓子。1950年代のサントロペのブーランジュリー、アレクサンドル・ミッカが作り出したお菓子です。 今年のピエール・エルメ(ニューオータニ店の方)のガレット・デ・ロワがこちらと同じ構成のものでした。 最近ではたまに見かけますが、なかなか売っていないので、見つけるとつい嬉しくなってしまいます。この他、アラン・デュカスの“be”(現在販売中止)と、エディアールベーカリー(伊勢丹新宿店)で見かけました。 軽めのブリオッシュの間にクレームムースリーヌとフランボワーズ・ペパンが挟まっています。表面には少々、粉砂糖をかけてカリカリっと焼かれていました。 これだ、今まで食べたタルト・トロペジエンヌの中で一番美味でした。さっくりとして、ちょうど良い焼き込み具合のブリオッシュと、ヴァニラビーンズたっぷりのクレーム、甘酸っぱいプチプチ種付きの木苺のコンビネーションが最高です。クレームがかなり、ヴァニラ・アイスクリームのような風味で薫り高いのです。味のコンビネーションが素晴らしいですね。 ●ノワゼット・キャラメリゼ・ショコラ@280:こちらも最後の一袋だったのです。他の焼き菓子やショコラなどはたっぷりとあるのに、どうしたのかな、と思いました。あまりにお店の雰囲気がよくて、どれも美味しそうなので、こういうシンプルなものを買ってみたいと思って、手にとってみました。 ローストしたノワゼット(ヘーゼルナッツ)をキャラメリゼしたプラリネを作り、周りにスウィートショコラの衣を纏わせ、仕上げに粉砂糖をまぶしてあります。 さすが!ノワゼットのロースト加減も素晴らしいのですが、均一なキャラメリゼとショコラの衣がちょうど良い具合で噛むと風味を出します。ノワゼットがかなり濃厚でガツガツとは食べられませんが、ショコラもキャラメルもノワゼットも同じ対比で味を主張していました。シンプルで、素晴らしいお菓子です。 ●シュー・キャラメル@290:ゴツゴツっとした大きめのシュー。ちょっとだけパリ・セヴェイユのものと似ている気がしました。こちらも最後の一個でした。 周りはかなり分厚い、しっかりと粘りがあるパータシューで、表面にアーモンドダイスをかけて焼き上げています。仕上げに表面には粉砂糖。中にはキャラメル風味のクレームがたっぷりと詰まっていました。 このガッチリとした、分厚いパータシュー・・・まさに小麦粉を食べるお菓子、というシューですね。キャラメル風味も一見薄めなんのですが、食べると香ばしいシュー生地の表面の焦げっぽい風味と共鳴して、しっかりと甘苦さを感じます。ガシガシと噛んで生地とアーモンドをしっかりと味わうことが出来るシュークリームです。こういうコシがしっかりしたシューにはなかなか出会う機会がありませんので、貴重な存在です。 きっと、このシュー生地だったら、パリブレストとかエクレームも美味しいでしょうねぇ。 ●シブースト・ノルマンド@470:土台はパートブリゼっぽいパリパリっとしたタルトになっていて、アパレイユに黄色いクレームダマンドが入っています。その上に、林檎のコンフィとキャラメル風味のムース、クレームシブーストがあり、表面をキャラメリゼしてありました。 キャラメリゼが少々薄めなのですが、中にあるキャラメルのムースでしっかりと甘苦を表現していて、全体的にはキャラメルの風味が効いています。また、プワっとしたクレームシブーストが土台の重さに軽さを与えていました。大きくて食べ応えもありました。 ●ムラング・シャンティイ@450:このシンプルなプチガトーがあるところが私の好きなパティスリーでは最大のポイントになります。シンプルだけど侮れない一品なのです。 下は全体的に均一に軽くキャラメリゼした焼きムラングで、その上にゲランドの塩をあくせんとにした、キャラメル風味のシャンティイとプラリネ・ノワゼットや刻んだローストアーモンドがかかっている、シンプルな一品。 この時に立て続けに幾つかのお店のムラング・シャンティイ食べたのですが、こちらのものが一番美味でした。軽い、揚げせんべいのような薄っすらキャラメリゼしたムラングに何故かパンチがあるなぁ、と思っていたらキャラメル風味のシャンティイがたっぷりとあり、味が淡めながらも、風味をしっかりと残してあり、シンプルがらも飽きることがない味です。ナッツのロースト&キャラメリゼ加減が深めなのですが、ギリギリのところで上品さがあります。シュワっと溶ける焼いたムラングがほんのりとキャラメルのスモーキィ香を残しながら口の中で消えて行き、シャンティイも更に追随して香ばしさを残していきます。 ●サントノーレ・ピスターシュ・グリオット@680:土台はフイユタージュの二番生地のようなものの上に、パータシューがぐるりと一周絞られており、緑色鮮やかなピスターシュ風味のフォンダンがかかった、プチシューが4個。ピスターシュ風味のクレームとグリオットのコンフィが内側にあり、シャンティイもピスターシュ風味。 プチシューの中にはピスターシュ風味のクレームが入っていました。表面には刻んだピスターシュとグリオットが飾り付けてあります。 かなりの大きさで、食べ応えも十分です。値段も高いのですが、このヴォリューム感と味ならば大満足ですね。緑色のピスターシュ風味のシャンティイがとても芳醇な風味で、ほんのり青ナッティで軽い杏仁香があります。クレームが少なめですが、しっかりと味があり、グリオットとの酸味の押し引きを適度に感じられます。プチシューにかかっているピスターシュ風味のフォンダンが良い味加減でした。 ●サバラン・トゥー・ショコラ@500:新作らしいです。土台はショコラ風味のパータババ、その上にはガナッシュショコラとショコラ風味のシャンティイがたっぷり。表面にはカカオニブがかかっていました。当然の如く、パータババには蒸留酒入りシロップがたっぷりとしみこませてあり、表面はナパージュで光沢を出しています。 この作り込みの丹精さ、としっかりとした食べ応えが超好みのです。パータババはキメ細かく、グルテンを感じますが、カカオパウダーが入っているせいか、少々モッサリした食感がありますが、生地自体もかなり美味しいので、あまり気になりませんでした。ガナッシュとシャンティイ・ショコラの味の対比も面白く、ババ生地と食べると、なんとも言えずまた合います。カカオを入れた生地があまり好きではない私でも美味しく食べられました。 ヴァレンタイ・デーのときに、甘い物が苦手な男性に、お酒が効いたショコラ風味のババをプレゼントするというのも、良いかもしれませんね。 ●ガレット・デ・ロワ(プティ)@1,800:今回訪問した第一の目的はこちらのガレット・デ・ロワを買うことでした。 説明書が別になっている位なので、きっとシェフも気合を入れて作っていることと思われます。周りの生地はアンベルセ法で作ったパートフイユテで、デトランプ(小麦粉生地)を外側から織り込むのではなく、その逆ということになります。中のアーモンドクリームはスペイン産のアーモンドを使用し、しっとりとしていて、甘い香りが特徴的。黄色味が強く、ヴァニラビーンズも見えます。 表面はしっかりと焦がしてあり、生地は細かい層に分かれていて、ハラハラっとした食感のきめ細かい層になっていました。中のアーモンドクリームはかなり量がたっぷりとあり、しっとり感が強く、ヴァニラビーンズの高貴で甘い香りと少々杏仁香が感じられます。 少々ザラリとしたパートフイユテの食感は好みが分かれるところですが、このガレット・デ・ロワはクレームがたっぷりあり、適度に気泡を含んでいて、それが特徴的で味の中心をなしています。こちらも何故か、ちょっとだけ、パティスリー・パリ・セヴェイユのガレット・デ・ロワを思い出す味わい。パートフイユテのもっそり感は微妙なのですが、クレームがたっぷりで好みの味だったので、とても美味しく食べることが出来ました。 フェーヴは座布団(?)の上に王冠がのっているものでした。 ●ケーク・シトロン@220:レモン風味のバターケーキで、ショコラが入っています。周りはグラスアローでコーティングされています。 かなりの薄切りで、これで220円・・・と思って微妙な心境だったのですが、これはかなり濃い味わい。周りにかかっているグラスアローが良い塩梅に水分を閉じ込めていて、しっかりとした酸味とバターの風味が効いています。後から苦味の効いたショコラがきて、後味にキレがありました。レモンとショコラの味加減が最高です。ホールで購入したいなと思いました。紅茶(特に普通のダージリン)と食べると最高に合います。 ●ガレット・トロウマッド@200:ガレット発祥の地と言われている、ポンタヴァンの老舗の味を再現したものだそうです。ブルターニュの厚焼きサブレで、塩味とバターが特徴の名物。 表面がしわしわっとしていて、マットは表面。焦げ香りがあり、全体的にミルクジャムのような風味がありました。噛み砕いていくと、徐々に甘塩っぱさが出てきて、旨みがあります。他のガレット・ブルトンヌと比べると非常に甘さと塩味がはっきりしていますが、全体的に融合していて、ミルクジャムのような優しい味わいになっていました。これは美味いです。 どれも美味しいし、大きめのプチガトーで食べ応え十分。お店の外にも美味しそうなお菓子の焼ける香りが漂っていて、外観からも素晴らしいパティスリーの様子があふれ出していました。私はアカシエのケーキを食べると、アルノー・ラエールとパティスリー・パリセヴェイユを思い出してしまいました。どこか共通点があるように感じられます。値段は埼玉にしては割高ですが、味を考えると納得できます。ヴィエノワズリーも素晴らしいし、ガッツリ大きめなのですが、繊細でクラシカルさもありながら、興野シェフらしい現代的アレンジも感じられる、素晴らしいお菓子に出会えるパティスリーです。 久々にお菓子の神が降臨しました。これらを一回で購入し、あっという間に消費しました。久々にお菓子購入金額だけで6,000円も行きました。本当に美味しかった!!マカロンを買い損ねてしまったので、また近々訪問してみようと思います。(2009/2/2★5)
昼 5,000~10,000円
夜 5,000~10,000円
{date}
設定されていません
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パティスリー アカシエ 浦和区、桜区、緑区、南区(浦和)/ ケーキ[ 平均:
4.6pt ]
早いところ訪問しようとずっと思っていたのですが、なかなか行くことが出来なかったパティスリーです。
2007年8月に浦和に開店したパティスリー アカシエです。オーナーパティシエは2003年アルパジョンコンクールのショコラ部門優勝、グランプリも獲得した興野橙氏です。興野橙氏はパティスリーレカンなどで働いた後、渡仏。
お店はJR浦和の駅から徒歩20分程・・・とちょっと遠いのですが、浦和駅周辺は広く、お店も多いので、あまり気になりません。ペストリーショップ・ラ・モーラも近いし、シュークル・ダールを途中通りかかるので、お菓子ではしごが出来てしまいます。と、良い運動がてら駅から歩いていると、役場近くに、どこかで見たようなオレンジ色のお店が目に入ります。店内にはショーケース一杯に大ぶりなプチガトーが並び、焼き菓子からヴィエノワズリー、大きなブリオッシュ“ムースリーヌ”までありました。Shibuya スイーツコレクション2009にも出店していて、素晴らしいお菓子が並んでいました。
●クイニーアマン@210:クロワッサンの生地をまとめて、キャラメリゼさせた、ブルターニュの郷土ヴィエノワズリー。
ちょっとお腹が空いていたので、購入してから駅までの帰り道に食べてみましたが・・・びっくりな美味さ。周りカリッカリで、中はほのかに甘みを感じ、しっとり&バターの芳醇な香り。底のキャラメリゼもガッチリと赤茶色になって、たっぷりとあります。しかし、程よい量で、生地の塩味と、キャラメルの甘さで押せ押せの風味。船体的にかなり生地の味わいがしっかりと基を作っていて、味わい深いものでした。
●パン・オ・キャラメル・ノワ@250:こちらもヴィエノワズリーで、クロワッサン生地を使用しており、それにキャラメルのクレームと砕いた胡桃をかけて焼き上げています。表面にはベルジョワーズのようなものが振ってあります。
キャラメル風味のクレームがプヨっとしていて、キャラメル味が強めです。薄く巻かれたパータルベは周りの部分が揚げたようにカリカリとしていて、食感の対比も楽しいです。薄いので、クレームの水分が行き渡ってしまいそうなので、購入してからすぐに食べることをオススメします。ヴィエノワズリーですが、お菓子に近い感じです。
●トロベジェンヌ@290:南仏の港町・サントロペのお菓子。1950年代のサントロペのブーランジュリー、アレクサンドル・ミッカが作り出したお菓子です。
今年のピエール・エルメ(ニューオータニ店の方)のガレット・デ・ロワがこちらと同じ構成のものでした。
最近ではたまに見かけますが、なかなか売っていないので、見つけるとつい嬉しくなってしまいます。この他、アラン・デュカスの“be”(現在販売中止)と、エディアールベーカリー(伊勢丹新宿店)で見かけました。
軽めのブリオッシュの間にクレームムースリーヌとフランボワーズ・ペパンが挟まっています。表面には少々、粉砂糖をかけてカリカリっと焼かれていました。
これだ、今まで食べたタルト・トロペジエンヌの中で一番美味でした。さっくりとして、ちょうど良い焼き込み具合のブリオッシュと、ヴァニラビーンズたっぷりのクレーム、甘酸っぱいプチプチ種付きの木苺のコンビネーションが最高です。クレームがかなり、ヴァニラ・アイスクリームのような風味で薫り高いのです。味のコンビネーションが素晴らしいですね。
●ノワゼット・キャラメリゼ・ショコラ@280:こちらも最後の一袋だったのです。他の焼き菓子やショコラなどはたっぷりとあるのに、どうしたのかな、と思いました。あまりにお店の雰囲気がよくて、どれも美味しそうなので、こういうシンプルなものを買ってみたいと思って、手にとってみました。
ローストしたノワゼット(ヘーゼルナッツ)をキャラメリゼしたプラリネを作り、周りにスウィートショコラの衣を纏わせ、仕上げに粉砂糖をまぶしてあります。
さすが!ノワゼットのロースト加減も素晴らしいのですが、均一なキャラメリゼとショコラの衣がちょうど良い具合で噛むと風味を出します。ノワゼットがかなり濃厚でガツガツとは食べられませんが、ショコラもキャラメルもノワゼットも同じ対比で味を主張していました。シンプルで、素晴らしいお菓子です。
●シュー・キャラメル@290:ゴツゴツっとした大きめのシュー。ちょっとだけパリ・セヴェイユのものと似ている気がしました。こちらも最後の一個でした。
周りはかなり分厚い、しっかりと粘りがあるパータシューで、表面にアーモンドダイスをかけて焼き上げています。仕上げに表面には粉砂糖。中にはキャラメル風味のクレームがたっぷりと詰まっていました。
このガッチリとした、分厚いパータシュー・・・まさに小麦粉を食べるお菓子、というシューですね。キャラメル風味も一見薄めなんのですが、食べると香ばしいシュー生地の表面の焦げっぽい風味と共鳴して、しっかりと甘苦さを感じます。ガシガシと噛んで生地とアーモンドをしっかりと味わうことが出来るシュークリームです。こういうコシがしっかりしたシューにはなかなか出会う機会がありませんので、貴重な存在です。
きっと、このシュー生地だったら、パリブレストとかエクレームも美味しいでしょうねぇ。
●シブースト・ノルマンド@470:土台はパートブリゼっぽいパリパリっとしたタルトになっていて、アパレイユに黄色いクレームダマンドが入っています。その上に、林檎のコンフィとキャラメル風味のムース、クレームシブーストがあり、表面をキャラメリゼしてありました。
キャラメリゼが少々薄めなのですが、中にあるキャラメルのムースでしっかりと甘苦を表現していて、全体的にはキャラメルの風味が効いています。また、プワっとしたクレームシブーストが土台の重さに軽さを与えていました。大きくて食べ応えもありました。
●ムラング・シャンティイ@450:このシンプルなプチガトーがあるところが私の好きなパティスリーでは最大のポイントになります。シンプルだけど侮れない一品なのです。
下は全体的に均一に軽くキャラメリゼした焼きムラングで、その上にゲランドの塩をあくせんとにした、キャラメル風味のシャンティイとプラリネ・ノワゼットや刻んだローストアーモンドがかかっている、シンプルな一品。
この時に立て続けに幾つかのお店のムラング・シャンティイ食べたのですが、こちらのものが一番美味でした。軽い、揚げせんべいのような薄っすらキャラメリゼしたムラングに何故かパンチがあるなぁ、と思っていたらキャラメル風味のシャンティイがたっぷりとあり、味が淡めながらも、風味をしっかりと残してあり、シンプルがらも飽きることがない味です。ナッツのロースト&キャラメリゼ加減が深めなのですが、ギリギリのところで上品さがあります。シュワっと溶ける焼いたムラングがほんのりとキャラメルのスモーキィ香を残しながら口の中で消えて行き、シャンティイも更に追随して香ばしさを残していきます。
●サントノーレ・ピスターシュ・グリオット@680:土台はフイユタージュの二番生地のようなものの上に、パータシューがぐるりと一周絞られており、緑色鮮やかなピスターシュ風味のフォンダンがかかった、プチシューが4個。ピスターシュ風味のクレームとグリオットのコンフィが内側にあり、シャンティイもピスターシュ風味。
プチシューの中にはピスターシュ風味のクレームが入っていました。表面には刻んだピスターシュとグリオットが飾り付けてあります。
かなりの大きさで、食べ応えも十分です。値段も高いのですが、このヴォリューム感と味ならば大満足ですね。緑色のピスターシュ風味のシャンティイがとても芳醇な風味で、ほんのり青ナッティで軽い杏仁香があります。クレームが少なめですが、しっかりと味があり、グリオットとの酸味の押し引きを適度に感じられます。プチシューにかかっているピスターシュ風味のフォンダンが良い味加減でした。
●サバラン・トゥー・ショコラ@500:新作らしいです。土台はショコラ風味のパータババ、その上にはガナッシュショコラとショコラ風味のシャンティイがたっぷり。表面にはカカオニブがかかっていました。当然の如く、パータババには蒸留酒入りシロップがたっぷりとしみこませてあり、表面はナパージュで光沢を出しています。
この作り込みの丹精さ、としっかりとした食べ応えが超好みのです。パータババはキメ細かく、グルテンを感じますが、カカオパウダーが入っているせいか、少々モッサリした食感がありますが、生地自体もかなり美味しいので、あまり気になりませんでした。ガナッシュとシャンティイ・ショコラの味の対比も面白く、ババ生地と食べると、なんとも言えずまた合います。カカオを入れた生地があまり好きではない私でも美味しく食べられました。
ヴァレンタイ・デーのときに、甘い物が苦手な男性に、お酒が効いたショコラ風味のババをプレゼントするというのも、良いかもしれませんね。
●ガレット・デ・ロワ(プティ)@1,800:今回訪問した第一の目的はこちらのガレット・デ・ロワを買うことでした。
説明書が別になっている位なので、きっとシェフも気合を入れて作っていることと思われます。周りの生地はアンベルセ法で作ったパートフイユテで、デトランプ(小麦粉生地)を外側から織り込むのではなく、その逆ということになります。中のアーモンドクリームはスペイン産のアーモンドを使用し、しっとりとしていて、甘い香りが特徴的。黄色味が強く、ヴァニラビーンズも見えます。
表面はしっかりと焦がしてあり、生地は細かい層に分かれていて、ハラハラっとした食感のきめ細かい層になっていました。中のアーモンドクリームはかなり量がたっぷりとあり、しっとり感が強く、ヴァニラビーンズの高貴で甘い香りと少々杏仁香が感じられます。
少々ザラリとしたパートフイユテの食感は好みが分かれるところですが、このガレット・デ・ロワはクレームがたっぷりあり、適度に気泡を含んでいて、それが特徴的で味の中心をなしています。こちらも何故か、ちょっとだけ、パティスリー・パリ・セヴェイユのガレット・デ・ロワを思い出す味わい。パートフイユテのもっそり感は微妙なのですが、クレームがたっぷりで好みの味だったので、とても美味しく食べることが出来ました。
フェーヴは座布団(?)の上に王冠がのっているものでした。
●ケーク・シトロン@220:レモン風味のバターケーキで、ショコラが入っています。周りはグラスアローでコーティングされています。
かなりの薄切りで、これで220円・・・と思って微妙な心境だったのですが、これはかなり濃い味わい。周りにかかっているグラスアローが良い塩梅に水分を閉じ込めていて、しっかりとした酸味とバターの風味が効いています。後から苦味の効いたショコラがきて、後味にキレがありました。レモンとショコラの味加減が最高です。ホールで購入したいなと思いました。紅茶(特に普通のダージリン)と食べると最高に合います。
●ガレット・トロウマッド@200:ガレット発祥の地と言われている、ポンタヴァンの老舗の味を再現したものだそうです。ブルターニュの厚焼きサブレで、塩味とバターが特徴の名物。
表面がしわしわっとしていて、マットは表面。焦げ香りがあり、全体的にミルクジャムのような風味がありました。噛み砕いていくと、徐々に甘塩っぱさが出てきて、旨みがあります。他のガレット・ブルトンヌと比べると非常に甘さと塩味がはっきりしていますが、全体的に融合していて、ミルクジャムのような優しい味わいになっていました。これは美味いです。
どれも美味しいし、大きめのプチガトーで食べ応え十分。お店の外にも美味しそうなお菓子の焼ける香りが漂っていて、外観からも素晴らしいパティスリーの様子があふれ出していました。私はアカシエのケーキを食べると、アルノー・ラエールとパティスリー・パリセヴェイユを思い出してしまいました。どこか共通点があるように感じられます。値段は埼玉にしては割高ですが、味を考えると納得できます。ヴィエノワズリーも素晴らしいし、ガッツリ大きめなのですが、繊細でクラシカルさもありながら、興野シェフらしい現代的アレンジも感じられる、素晴らしいお菓子に出会えるパティスリーです。
久々にお菓子の神が降臨しました。これらを一回で購入し、あっという間に消費しました。久々にお菓子購入金額だけで6,000円も行きました。本当に美味しかった!!マカロンを買い損ねてしまったので、また近々訪問してみようと思います。(2009/2/2★5)
昼 5,000~10,000円
夜 5,000~10,000円
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