浅草の雷門裏から徒歩10分程のフランス料理店、オマージュに行って見ました。駅から結構歩くのですが、夜の静まり返った仲見世を歩くのもなんか面白かったですし、ライトアップされた浅草寺もなかなかよい雰囲気でした。また、道が分かりやすいのであまり苦にはなりませんし、食事をより期待させてくれるような気がします。
到着してびっくり。居酒屋や、小料理屋、お好み焼き、和食店...などが多い地域で、どこからともなくソースの香ばしい香りがします。また、普通の一軒家も多く、そんな建物の一階にオマージュはありました。上には普通に人が住んでいる様子・・・。
店内へ入ると直ぐ通路になっていて、右手に厨房があり、中がよく見えるようになっています。元気の良いスタッフの声に迎えられ、シェフらしき方もいらっしゃいました。店内は通路入って右手と左手に分かれていて、テーブルが3〜4つずつあります。薄いベージュがかった壁とバンケット。
まずはシャンパーニュで乾杯。
●Champagne Guy de Saint-Flavy Brut NM シャンパーニュ ギ・ドゥ・サン・フラヴィ ブリュットNM:値段は多分、グラスで1000円ちょっと位だと思います。
最安値シャンパーニュとして有名なギ・ド・サンフラヴィ。安価でシンプルな味わいだけどだけどハズさないですね。かなりカジュアルで、黄林檎系やタイムのようなさわやかな香りと味わい。
夜のコースはアラカルトの他にプティ・ヴィオレ5,775円とオマージュ8,400円、スペシャリテ10,500円、オート・キュイジーヌ10,500〜15,750円があります。今回はプリフィクス・ディナー・コースのオマージュ8,400円を選択しました。
●アミューズその1:チーズ風味の薄いパンケーキのようなものと、自家製オリーブのマリネ。
ふわっとしたパンケーキは塩味で香ばしくコクがあるチーズの風味。自家製オリーブのマリネはスモーキィなハムのような風味があって、ジューシィです。結構どちらも塩味しっかり効いています。
●アミューズその2:アヴォカドのムース。
スムースな舌触りのアヴォカドのムースの上にクルトンがのっていて、木製のスプーンが添えられています。
まったりとしたアヴォカドの風味でちょっと夏っぽいトロピカルな味わい。クルトンと混ぜるとカリカリ、トロリとした食感の対比が楽しいですが、割と普通...まあ、量が少なくて軽めです。
●アミューズその3:クルジェット(ズッキーニ)のフライとタルタルソース。
ややディープ気味にフライ衣を着けて揚げたクルジェットが熱々でサーヴされました。添えてあるタルタルソースはフロマージュブランに刻んだ野菜やハーブが入っていてちょっと柔らかめでルーズな感じが良い雰囲気。
これは、クルジェットの厚さもちょうどよく、カリッと揚がっています。タルタルソースの酸味とハーブのさわやかな風味で夏っぽい味わい。これはシンプルで夏らしい味わい。
●アミューズその4:フォワグラのムースとコンソメのジュレ、無花果のコンフィ。
先ほどのアヴォカドのムースと見た目が似ていますが、こちらはフォワグラのムース。コンソメの味わいが濃い目で、フォワグラを上回っていて、全体を混ぜて食べると良い塩梅です。無花果のプチプチっとした食感と甘みがアクセントになっていて、夏でもフォワグラが無理なく食べられました。
●自家製パンとオリーブオイル:小ぶりな自家製パンにココットに入った少量のオリーブオイルがサーヴされました。
パンはブリオッシュとプチパンの間みたいな生地で甘みが強く、米粉っぽい味わい。オリーブオイルを着けると、オリーブオイルのマスクメロンのような風味が強くて、生地の風味が飛んでしまいました。
●前菜その1:トマトのガスパッチョ、毛蟹のマルムラード添え。
周りはトマトベースの冷たいガスパチョで、その上に浮島のように見えるのが毛蟹のマルムラード。オリーブオイルがかかっていました。
やはりトマトの地味深い、甘酸っぱく、夏の味わいの中に毛蟹の甘みが溶け合っています。別々に食べてもいいのですが、後半は崩して混ぜながら頂くと更にお酒が進みます。少々味濃い目。オリーブオイルはかけ過ぎのような気がします。
●前菜その2:冷製地鶏とフォワグラのブレッセ。
大部分を占めるのは鶏肉ので、上の薄い部分がフォワグラ、上には荒挽き黒胡椒。添えられているのはグリーンアスパラガスとサラダ、そして、スライスして少し焼いてバターをつけ黒胡椒がかかったブリオッシュが添えられていました。
割と鶏肉がパッサリとしており、小さめなので、食べ応えがちょっと少ないですね。しかし、添えられている野菜も新鮮で、ブリオッシュも香ばしくて美味しいので、全体的にはよいと思いました。でも鶏肉に荒挽き黒胡椒だとちょっと辛味が強過ぎるようです。
●前菜その3:鴨のフォワグラ・ポワレ、ハイビスカスのシロップ。
周りにはオリーブオイルと松の実、甘酸っぱいハイビスカスのシロップが効いたソースは配されています。ポワレしたフォワグラの下にはレンズ豆が敷かれていて、上にはサラダがのっています。
前菜とアミューズでフォワグラが多過ぎるかなとかなと思いましたが、スペシャリテということでオススメされたので選択しました。が...やはりアミューズでもフォワグラが出てこれは重いですね。そして気になるのがフォワグラの筋が多いこと...。また、切ると中身がトロトロになっているのも少々気になりました。
甘酸っぱくて花の香りがするハイビスカスのソースはとてもアイデアが効いていると思いますが、レンズ豆の食感がちょっと野暮ったく感じます。オリーブオイルはどのお皿にもかかっていて、ちょっとしつこいかなと思ってしまいました。
●前菜その4:オマール海老のラビオリ、サフラン風味のソース。
ラビオリがいくつかと下には刻んだオマールの身と蚕豆があり、ソースはオマールの風味と魚介、サフランの風味で、少々クリーミィさもあります。
旨みがしっかりとしているスープのようなソースですが、オマールの身がボソっとしていて、繊維が硬く、ちょっと表面が乾いているような食感が気になりました。組み合わせは夏らしいと思いますし、パスタの生地もプルっとしていて、鮮度が良かったです。
●日替わりの魚:金目鯛のポワレ。こちらは選択ではなく、固定。
多分、魚は金目鯛だったと思いますが、こちらは日替わりのお魚をポワレした一皿。上にはブロッコリーと自家製ドライトマト。ソースはオマールのラビオリと似たブイヤベースが濃くなったような、刻んだ玉ねぎやラングスティーヌの身も入っている、サフラン風味のものです。前のお皿のソースにクリーミィさを抜いた感じです。夏らしくて良いのですが、どうもサフランが効いているせいか、同じものを食べているようでちょっと飽きてきてしまいました。味は良いのですけども...。
●Hospice de Beaujou Regne 2007 オスピス・ドゥ・ボージョ レニエ 2007年:グラスワイの赤で値段は多分一杯800円くらいです。レニエなので、ブランス・ブルゴーニュ地方のボージョレー地区のワイン。品種はガメ(Gamay)。
やや冷やし気味でサーヴされているのですが、ちょうど良い温度帯でした。ジャミィでフルーティさもありながら、樽や溜り醤油のような印象もあり、ガメでカジュアルながらも飲み応えがあります。軽く夏に飲むには良い赤ワインです。
ラギオールのナイフがササっとテーブルに置かれました。いよいよお肉料理に突入です。お肉料理はアラカルトからの選択となります。
●メインその1:ブルゴーニュ産鶉肉のパイ包み焼き(+630円)。
ブルゴーニュ産の鶉肉をパイで包み、中央部にはフォワグラが少々入っていました。ソースは煮詰めた赤ワインで、添えられているのはインゲンです。
かなり小さめなのですが、中に詰まっていて、パイは折込というよりも割りとルーズは層になっていて、ざっくりとした食感で食感のインパクトが重視されているようです。赤ワインの甘酸っぱさと鶉の少々獣香が呼応して、よくマッチしていました。しかし、こちらのにもまたフォワグラ...これはちょっと必要ないかもしれません。
●メインその2:骨付き子羊肉のポワレ、スパイス風味。
子羊のポワレという料理名がちょっと気になります。キャレ・ダニョウの骨付き肉が2つ。焼き汁をソースにして、スパイシーな風味が付いていました。添えてあるのはトマトとグルジェット(ズッキーニ)を焼いたもの。
焼き加減はロゼ色でとてもよく、子羊の香りも経っていました。スパイシーというか、刻んだタイムやスパイスがかかっていて、子羊の香りとマッチしています。でもなんだか妙な脂っぽさが口の残るっていました。お花のように重ねた野菜は焼き加減がよく、甘みが引き出されていたました。
●食後のプレ・デセール:青林檎のジュレとブランマンジェ。
ペロっとしたやや硬めの食感のブランマンジェが下の層で、上にh青林檎のジュレ。
サッパリとした味わいの中に、アーモンドの風味。青林檎の素材感がやや弱めのようです。
●食後の焼き菓子とショコラ:カルヴァドス風味のガナッシュショコラとブルチーズ入り抹茶のフィナンシエ。
抹茶のフィナンシエにブルーチーズ?とびっくりしたのですが、丸く焼き上げた抹茶のフィナンシエの中に穴が空いていて、ブルーチーズがはいっています。
ブルーチーズはブルーデコースっぽい濃厚なミルキー感と塩味があって、甘苦塩っぱい複雑な味わい。好みが分かれそうですが、小さいのにパンチのある一品。青々とした抹茶も鮮やかで、私は結構好きです。
ガナッシュ・ショコラはカルヴァドスのような風味が軽くついており、シンプルなもの。室温が高かったので、かなり柔らかくなっていました。苦味が利いていて、リキュールの味は食後のディジェスティフ代わりになりました。
●デセールその2:フルーツのスープ、ベルベーヌ風味。
パッションやマンゴー、キウイ、パイナップル、オレンジなどを細かく刻んだものとそのジュで作ったスープの上にヴァニラビーンズがたっぷり入ったグラス・ヴァニーユがのっています。周りには木苺とブルーベリー。
さっぱりとしていて、色々なトロピカルフルーツが入っているので、複雑な風味が楽しく、グラス・ヴァニーユが全体を丸くまとめています。もうちょっと酸味が効いていた方が好みでしたが、夏らしい一皿。
●デセールその2:マルキーズ・ショコラ ピスタチオのソース。
周りにはピスタチオ風味の濃厚なクレーム・アングレーズがあり、グラス・キャラメルとマルキーズショコラが配されています。
このマルキーズショコラはかなり濃厚なムースオショコラみたいな感じで、周りのピスターシュのソースと食べると更に濃厚。グラス・キャラメルがかすんでしまうような濃さでした。薄切りなのですが、この位の量がちょうど良いです。
●食後の煎茶:鉄瓶に入った熱々の煎茶がサーヴされました。緑色が濃く、渋みもしっかりで、口の中をさっぱりと洗い流してくれます。
●食後のハーブティー:こちらはヴェルヴェーヌ主体の味わいで、食後の胃袋をクールダウン。眠りを誘う味わい。
一品一品はそれほど量は多くないのですが、どれもちょっとオイリーなので、後々胃袋にガツンと来る料理だなと思いました。それぞれに独自のアイデアがあって、面白いと思う反面、コース料理にフォワグラが多いのと、オリーブオイルがかかっているのがちょっと多いかなと思いました。なんとも言えなく、後から胃が重くなってしまうのです。店内のお客様のほとんどが、一番カジュアルな5,775円のコースをオーダーしていたのですが、フォワグラがない分安価なのかなと思ってしまいました。鰯などを使ったカジュアルめなお料理で結構美味しそうでした。
また、サーヴィスも少々気になりました。とにかくせわしなく動いていて、見ているとこちらも急かされているような気分になります。それから、グラスのシャンパーニュはどこのメゾンや村のものかと質問をしたら若干会話が噛み合わない部分がありましたので、ワインに関して突っ込むと期待した答えが返ってこない可能性が高いです。更に、オーダーしたお皿を反対に置くこともしばしば。
また、トイレが一番奥にあって、あまり快適ではありません。壁がとても薄く、入っていると壁一枚挟んで隣の席の方々の声が丸聞こえなのです。用を足している音も聞えているのかも...なんて思ってしまいました。
途中からこの微妙な薄暗さに目がチカチカしてきてしまい、お料理もなんだか色褪せて見えます。小さいお店で、可愛らしいし、場所も浅草で面白いと思います。お料理は個性的で興味深いです。でも、サービス、お料理、施設の端々にちょっとだけ、「ほつれ」があがるように感じてしまいました。
いや、いいんですけど...なんか、胃が重い料理でした。次回はプティ・ヴィオレ5,775円を頂いてみたいと思いました。(2008/9/1★3)
ガトーフェスタ ハラダ 東武百貨店池袋店
昼 1,000円以下
夜 1,000円~3,000円
こちらの看板商品はなんと言っても、シンプルなシュガーラスクで、名前が「グーテ・デ・ロワ」(王様のおやつ←自社HPではこう書かれています)というものです。
このシュガー・ラスク、グーテ・デ・ロワ意外にも焼き菓子のティグレやサブレなどもあり、ラスクの冬ヴァージョンにはショコラブランをコーティングしたものもあります。商品数が少ないながらも、一つ一つが大人気なのです。
●グーデ・デ・ロワ(Gouter de Roi、8袋16枚入)@567:保存料などを使用せずに、バゲットを砂糖、バターを用いてシンプルに作ったシュガーラスク。
所謂普通のバゲット(フランスパン)とは違い、気泡が小さくなっているので、ラスク専用のものだと思われます。サックリと軽い歯ごたえで、口の中で粘りがなく、サラっとしています。砂糖も結構かかっているのですが、味加減も適度で、バターの香りも軽めなのであっさりとしています。いかにも日本人が好みそうなクセのないラスクだと思いますし、それが身上なのでしょう。★3.5
とてもシンプルで軽くて、万人ウケしそうな味だと思いますが、個人的にはもっと個性的なラスクの方が好みでした。しかし、これだけ軽くてサックリとしていると、どなたでも喜びそうだし、日本のお茶請けにもぴったりだと思いました。ショコラブランがコーティングされたラスクを購入したかったのですが、店頭販売は11月〜とのことでしたので、また訪問してみたいと思っています。(2008/9/6★3)
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