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<title>livedoorグルメ / 東京食道楽が投稿したすべての料理のコメント</title>
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<item rdf:about="http://gourmet.livedoor.com/restaurant/315766/evaluation/detail/236925/176126/">
<title>寿司孝</title>
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<description>最寄り駅：来宮/熱海/伊豆多賀;料理：寿司;平均★数：5.00000;得点合計：5pt;コメント数：1</description>
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<dc:date>2009-10-15T07:18:40</dc:date>
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<dc:contributor>gokujyounoazi</dc:contributor>
<content:encoded><![CDATA[
採点：★5;コメント：　熱海に滅法旨い鮨屋があるとの噂を聞いた。九月の下旬、姉と二人平日の休みに、湯河原や熱海で所用をすませ、昼下がりに清水町に辿りついた。銀座町から糸川を越えた初川の横路地に、目当ての「寿司孝」はひっそりと佇んでいる。店のすぐ近くには有名な熱海芸妓見番もある。古びた木製格子戸を引いて白暖簾をくぐると店内は閑散として、どうやら私達が最初の客のようである。若い店主に「おまかせでお願いできますか」と告げると、シャイな方なのか俯き加減で「いいですよ」と迎えられた。

　長髪にバンダナを巻いた細面の御主人は、鮨職人のイメージとは、およそ掛け離れている。火消袢纏なども飾られた店内は、いかにも熱海の老舗という風情であるが、カウンター奥に置かれた写真立てからは、舌を出したアインシュタインがこちらを覗いている。私には、主人も店もどこかアンバランスな雰囲気に感じられた。やがて主人の上品な母上が茶を運んでくる。

　先ずは瓶ビールを注文して渇いた喉を潤す。突き出しは「小松菜の煮浸し」の小鉢が供された。煮浸しを摘まみみながら、つけ場をぼんやり眺めていると、主人は冷蔵庫より一尾の平目を取り出して、おもむろに捌き始める。その仕事振りは、驚くほど丁寧なものである。かなりの間をおいてから、彩光を放った一貫の「コハダのシンコ」が供された。さっと酢でしめられ、小さめのシャリで握られたシンコは感動するほど美味い。

　「寿司孝」ではゆっくりと時間が流れる。富山の辛口銘酒「立山」の温燗を舐めていると、塩で「ヒラメ」が出される。歯応えのある地魚の白身からは、主人の庖丁の冴えを強く感じることができた。三貫目は煮きり醤油が塗られた「ヒラメ」である。おまかせの定番、母上の手料理「蓮根の団子」は滋味に富んだ一品である。すしネタは「ミル貝」、「赤貝」と続いて、「蜆と長葱の味噌汁」で一息入れる。その後、「鯵」「中トロ」「大トロ」「海胆」「玉子焼き」が供されて凡そ一人前となる。もう少しお願いすると「中トロ炙り」「マグロ漬け」が握られる。最後はお好みで私は「石垣鯛」を、姉は「平目のエンガワ」と「シンコ」を注文して締め括った。

　時間を惜しまぬ仕事ぶりに合わせ、一時間半ほどの昼餐の時間である。酢飯、すしネタ、煮きり醤油の釣り合いは絶妙で申し分なく、久しぶりに美味い鮨を食べたと感じた。まこと人は見かけによらぬものである。「寿司孝」の鮨は繊細で極めて上品な味であり、東京の寿司名店の味をも凌いでいる。時々は訪れてみたい熱海の名店である。
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<item rdf:about="http://gourmet.livedoor.com/restaurant/379382/evaluation/detail/230701/169667/">
<title>エルルカン・ビス</title>
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<description>最寄り駅：湯河原;料理：フランス料理;平均★数：5.00000;得点合計：10pt;コメント数：2</description>
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<dc:date>2009-08-26T23:25:35</dc:date>
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<dc:contributor>gokujyounoazi</dc:contributor>
<content:encoded><![CDATA[
採点：★5;コメント：　小田原駅から東海道本線に乗り換えると、早川駅を過ぎた辺りから車窓越しに煌めいた相模湾の景色を眺めることができる。本日は姉と二人、熱海より一つ手前の湯河原の駅で降りた。途中で下車したのは、ここ湯河原の地に日本情緒豊かなフレンチレストランがあると聞き及んだからだ。駅からタクシーを拾うと、目当てのフランス料理店「エルルカン　ビス」までは、オレンジラインを駆け上がり、つづら折れの細い坂道を走り抜けた、十分ほどの道程である。鬱蒼たる木々の緑に囲まれた、大観山の山麗に閑寂なレストランはあった。

　道路から繋がる段だら坂を下っていくと、フレンチには似つかわしくない白紗の大きな暖簾が見えた。墨色の敷石を踏み越えて暖簾を分けエントランスで名前を告げる。驚いたことにホールは、まだ十二時前なのに五組ほどの客達が先着されていた。漆喰の白壁に媚茶をベースとした、モダンなデザインのダイニングルームは、十二卓ほどのテーブルが整然と配置され、そのキャパシティーは三十席ほどである。私達二人は一番奥の窓際テーブル席へと案内される。本日の客層は地元の別荘族が中心のようで、年配の方が多いように見受けられた。

　テーブルに面した大きな窓硝子の外にはテラスが広がり、孟宗竹と真竹の生い茂った竹林が麓の緑と重なって見える。吹き抜ける夏の風に竹林がしなると木漏れ日も揺れて、心地よい雰囲気を醸し出している。アペリティフに私はシャンパン（千五百七十五円）を、姉は山桃の自家製ジュースを使った季節のシャンパンカクテル（千六百八十円）を貰う。ここの昼のコース料理は三千六百七十五円と五千二百五十円の二つのコースがあり、あとはアラカルトとなる。食欲が旺盛な私は予約のときにディナーメニューより、全十品で構成されるシェフ特別のお任せコース（一万二千六百円）を注文しておいた。食欲を刺激する冷たいアミューズが運ばれて昼餐の時が始まる。料理に合わせた酒は、数杯のグラスワイン（千五十円）を嗜んだ。本日供された料理はつぎのとおりである。

　アミューズ「焼きモロコシのババロア　海胆添え」

　一皿目の前菜「炭火焼きの鰻　胡瓜のゼリー寄せ」

　二皿目の前菜「牛肉のタルタル（微塵茄子入り）バジルソース」

　三皿目の前菜「蝦夷鮑（肝・エリンギ添え）エスカルゴ風バター」

　メインの魚料理「金目鯛のグリル　ガスパチョソース」

　口直し「パッションのグラニテ」

　メインの肉料理「仔羊のロースト　トマト・茄子・ズッキーニ添え」

　ご飯物「鯛炊き込みご飯」

　本日のデザート「桃尽くしのデザート　生桃・桃のソルべ・桃のゼリー・桃のスープ」

　「エルルカンのブラジルプリン」、「エスプレッソダブル」

　料理全体の印象は、現代風なフランス料理に和のテイストを巧みに取り入れた「エルルカン　ビス」の料理は、どれもめっぽう美味しいものである。惜しみなく旬の素材を使い、炭火で焼くなど日本の料理技法を駆使し、素材の旨さを十分に引き出していた料理は、どの皿も大変丁寧に作られていたように思えた。一皿のポーションは極めて適量であり、食後には心地よい満足感を得ることができた。

　ホールのサービスは男女二名のスタッフが担当されて付かず離れず行届いたサービスが提供された。特に男性スタッフのサービスレベルは高いものに感じられ、ゆったりと落ち着いた食事時間が楽しめたと思う。しかしサービスの人数が足りないため、繁忙を極めた時間帯にホールから、あたふたとした印象を受けたのは残念である。

　皿数が多いためか、私達がランチタイムの最後の客となった。食事が終わってからスタッフの勧めで、姉と二人テラスにある温泉足湯で寛いだ。風に吹かれ、少し熱めの湯に足を浸しながら、竹林が擦れ合う音を聴いていたら、日常の煩わしさや都会の喧噪などすっかりと忘れ去った。
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<item rdf:about="http://gourmet.livedoor.com/restaurant/21353/evaluation/detail/228706/167574/">
<title>赤寶亭</title>
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<description>最寄り駅：外苑前/表参道/明治神宮前;料理：懐石料理;平均★数：4.00000;得点合計：8pt;コメント数：1</description>
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<dc:date>2009-08-11T07:44:21</dc:date>
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<dc:contributor>gokujyounoazi</dc:contributor>
<content:encoded><![CDATA[
採点：★4;コメント：　滋賀県東近江に本店をおく「招福楼」の御主人、中村秀太良氏は「椀の成功は懐石の成功を意味する。」との名言を吐かれた。まだ滋賀の本店には伺ったことはないが、東京丸の内ビルディング三十六階にある「招福楼　東京店」は、その料理の味と接客の良さにひかれて何度も訪れている。本日訪問した日本料理「赤寶亭（せきほうてい）」の主人も名店「招福楼」の御出身であるときいた。

　八月の上旬、地下鉄表参道駅A２出口を上がると、外はむされたように暑い曇天の昼下がりである。地図をたよりに本通りから脇道に入り、噴出す汗に抗うように牛歩の如く歩んでいくと、十分ほどで目当ての料理店を見つけた。赤地に白抜きの「赤寶亭」の店名が灯る門柱から、打ち水の行届いた石畳を飛び越えて、白紗の暖簾を押し分け遣り戸を開けると、玄関先には居住いを正して客を出迎える女将と、若い板前見習いの姿があった。

　私達は階段を上った二階テーブル席（三卓）の奥にある、八畳ほどの掘り炬燵式の和室に案内される。料理をゆっくり楽しもうと希望しておいた個室は別途個室料（座敷・五千二百五十円）がかかる。「赤寶亭」の昼餐は「昼のコース」（五千二百五十円）が主体となるようだが、私は日本料理とはプライス・イコール・クオリティが顕著に具現されるものと思っているので、予め「おまかせコース」（一万八千九百円）をお願いしておいた。

　飾り団扇が掛けられた床の間には、信楽焼きの花器に、水引の赤い小花と純白な一輪の槿（無窮花）の花が活けられて、一服の清涼剤のように私達を持て成した。まずはエビスビール（八百円）で喉を潤した。料理に合わせた日本酒は、岐阜の三千盛（純米酒　千百円）と高地の司牡丹（純米大吟醸　二千円）など冷酒で嗜んだ。本日供された料理はつぎのとおりだ。

・先付け「胡麻豆腐　生海胆添え（紫蘇の葉・山葵）」

・椀物「牡丹鱧と冬瓜のお椀（隠元）」
黒に塗られた汁椀は、身は外側に蓋は両面に、夏の風物詩、花火が沈金模様でほどこされている。鱧の細かな脂がキラキラ浮かぶ透明なだし汁は、「招福楼」の系譜に従って、滋賀の水に、拘りの鰹と昆布の旨みが引き出されたもので、出汁の余韻に長くひたれるものだ。

　・お造り「鯛の薄造り、鮪中トロ、車海老（花胡瓜・おかひじき）」
鯛の薄造りは、添えられたオカヒジキを巻いてポン酢で食べる。大変上質な造りである。

　・焼物（魚）「山形産天然アユ、青森産天然ウナギ」

　・八寸「煮鮑、銀杏、蓴菜、鯵の小袖寿司、山桃の赤ワインゼリー」
数枚の団扇を組み合わせたデザインの皿で八寸は供される。蓴菜は兵庫県三田産、山桃赤ワインゼリーはホオズキのオレンジ色の袋状の萼が器となった。

　・焼物（肉）「米沢牛、アスパラ、トマト、ミョウガ」
牛肉は辛子醤油、付け合わせの野菜は手間を惜しまぬ黄身酢で賞味する。

　・炊き合わせ「茄子、オクラ、南京、厚揚げ（針生姜添え）」

　・ご飯「新生姜の炊き込みご飯、トロロ昆布の赤出汁、茄子・胡瓜の漬物」

　・水菓子「葡萄、メロン、スモモ（貴陽）、パッションゼリー」

　・甘味「黒豆の水羊羹、薄茶」

　料理全体の印象は、コース値段に見合った材料が惜しみなく提供され、品数もボリュームも十分満足できるものに思えた。供された料理は、どれも私の口には合って美味しく感じられる。料理は当然に「招福楼」を彷彿とさせるものも多かった。比較すれば卓越した味わいは互角であり、絢爛さにおいては「招福楼」の方が勝っている。配膳などは女将、熟年仲居、若い板前見習いの三名が担当されたが、そのサービスレベルは高いものに感じられる。特に感心したのは一年前から入ったという、板前見習いの凛とした躾の良さである。店の主人の高潔な人柄が推察された。

　ミシュランガイド東京の掲載店には首を傾げたくなるような料理店も多いのだが、ここ日本料理「赤寶亭」は、正に星付きに相応しい料理店である。店は隠れ家のように小ぢんまりとしてはいるが、素晴らしい和食店に思えた。

ホームページの「東京食道楽記（極上の味を求めて）」では、男女二人が、それぞれの視点から、食べ歩きの原稿を書き上げております。興味のある方はご覧になってください。
http://www18.ocn.ne.jp/~gokujyou/

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<item rdf:about="http://gourmet.livedoor.com/restaurant/142475/evaluation/detail/227578/166413/">
<title>海を見晴す森のレストラン春陽亭</title>
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<description>最寄り駅：熱海/来宮/湯河原;料理：フランス料理;平均★数：4.00000;得点合計：4pt;コメント数：1</description>
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<dc:date>2009-08-05T00:41:16</dc:date>
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<dc:contributor>gokujyounoazi</dc:contributor>
<content:encoded><![CDATA[
採点：★4;コメント：　来年の夏ごろには、熱海に住みつくつもりでいる。最近は頻繁にこの地を訪ねるようになったのだが、知るほどに熱海とは魅力に溢れる町である。大黒崎の辺りに「海を見晴らす森のフレンチレストラン」があるときいた。梅雨明けしたはずの東京は、はっきりしない天気が続いていたが、思い切って三日前に仏蘭西料理「レストラン 春陽亭」に予約を入れた。

　姉と甥っこを伴い熱海駅で下り立つと、眩しいほどに強い夏の陽光が私達を照らした。駅前からタクシーを拾うと、車は国道１３５号線をゆるゆると駆け抜けて十五分ほどで「春陽亭」に到着する。駐車場から続く庭内を階段の小道が通っている。庭を眺めながら小砂利の敷かれた階段を上っていくと、うっそうとした木々の緑に囲まれた丘岡にモダンな洋館のレストランがあった。

　正午前に到着した私達が最初の客のようで、三人のために予め設えられた窓際の広いテーブル席へと案内される。瀟洒なダイニングルームは明るい雰囲気を醸し出して、すこぶる居心地は良さそうだ。座席に面した二つの大きなガラス窓からは、深みが増した樹木の緑の向こうに、穏やかに凪いだ相模湾の水面を見渡すことができる。窓から射しこむ木洩れ日につつまれながら、草いきれで渇いてしまった喉をシャンパン（千二百円）で潤していると、都会の喧騒などすっかりと忘れて気分が和んでくる。

　このレストランはコース料理のみを提供して、アラカルトのメニューはない。ランチコースは三千七百円から九千五百円まで六つの価格帯があり、八種類もの多彩なコース料理が用意されている。食欲が旺盛な我々は「夏のメニュー・シェフおまかせ夜のフルコース」（一万二千六百円）を予約のときに特別注文しておいた。酒は「シャブリのハーフボトル」（三千四百六十五円）やグラスで赤ワイン（六百五十円）などを嗜む。姉は「シードルのような炭酸リンゴ果汁」（ボトル千九百円）を貰った。本日供された料理はつぎのとおりだ。

　・チーズ風味のプチシュー

　・一皿目の前菜「パパイアの生ハム巻き、グリンピースのキッシュ、フォアグラのポワレ、ポテトサラダ、季節のサラダ添え」

　・二皿目の前菜「真鯛の温製サラダ仕立て、バルサミコ風味　鮑のワイン蒸し添え」

　・スープ「冷たいトマトのクリームスープ」

　・魚料理「伊勢海老のロースト、香草風味」

　・お口直しのシャーベット「甘夏蜜柑のグラニテ」

　・肉料理「和牛フィレ肉のステーキ、粒マスタードソース」

　・デザート（１５種類ほどのデザートのワゴンサービス）

　・コーヒー

　正統派フレンチを標榜するこのレストランのフランス料理は、ソースに拘ったものである。料理全体の印象は、ずば抜けて美味い料理こそなかったが、どれも水準以上なもので満遍なく美味しく感じられた。ホールのサービスは御主人とマダムが担当されたが、付かず離れず、微細に気を利かせたサービスレベルは高いものと感じられた。

　１９８０年に開業した「シェ松尾・松濤サロン」は、日本のハウスレストランの原点だといわれるが、１９８４年に開業された「春陽亭」も二十五年の歴史を着実に刻んだ一軒家のレストランである。料理価格や資本が格段に違う二軒を比較するような無粋なことは控えたいが、安らぎや寛ぎなど居心地の良さは、この「春陽亭」に軍配が上がる。今日の社会を見据えて二十五年も前に自然と融和したハウスレストランを、熱海の地に造られた御主人に敬意を表したいと思う。ここは春夏秋冬の季節ごとに訪れてみたい仏蘭西料理店である。

　「春陽亭」のホームページには、店の紹介や料理の説明など詳細に掲載されているので、そちらを参考にされるとよいだろう。食後にカルヴァドスをぼんやりと舐めていたら、窓から望む青い空と煌めいた海が、庭の広葉樹の葉と重なって見えた。今日の初島と真鶴半島三ツ石は紗をかけたように霞んでいる。どこか幸せな昼下がりだ。
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<item rdf:about="http://gourmet.livedoor.com/restaurant/391914/evaluation/detail/225870/164595/">
<title>茶寮 和び</title>
<link>http://gourmet.livedoor.com/restaurant/391914/evaluation/detail/225870/164595/</link>
<description>最寄り駅：熱海/来宮/伊豆多賀;料理：割烹;平均★数：5.00000;得点合計：5pt;コメント数：1</description>
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<dc:date>2009-07-22T21:52:07</dc:date>
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<dc:contributor>gokujyounoazi</dc:contributor>
<content:encoded><![CDATA[
採点：★5;コメント：　熱海の駅からタクシーを拾い、細い急坂を五分ほども駆け上がっていくと、山路の中復あたりに、洒落た丸竹塀に灯る「茶寮　和び」の小さな看板を見つけることができる。四つ目に組まれた竹垣の柵に沿い、打ち水がゆきとどいた、玉砂利と花崗岩石畳が敷かれた急な階段を降りていくと、竹葺き門の向こうには、まこと趣を感ずる日本古屋があった。

　建物二階にある玄関を入ると、衝立障子の前に大きな花器に生けられた、無垢な白百合の花々が客を出迎える。ひんやりと感じる静かな屋内には、持て成しに焚かれた御香が仄かに漂っていた。居住まいの良い作務衣姿の女性スタッフに、玄関近く八畳ほどの座敷に案内される。すぐに心づくしの冷たい緑茶と御絞りが運ばれて一息入れた。座敷二階の窓に掛け垂らされた簀垂の透間からは、木々の緑の遥か向こうに相模湾や初島などを見晴らすことができる。鳥の囀りも聞こえる閑寂な空間と時間は、人をゆったりとした気分に変えてくれる。

　日本料理店「茶寮　和び」は、二階に襖で仕切られた八畳の座敷が二室、一階には温泉付きの六畳の座敷が一室ある。一階座敷は別途個室料金一万円がかかる。ここの昼の懐石コース料理は五千円、八千円、一万二千円などがあり、五十路半ばの姉と弟、熱海道行の今日は一万二千円の料理を予約しておいた。まずはエビスビール（八百円）で喉を潤してから昼餐が始まる。日本酒は山形銘酒、上喜元の特別純米（一合八百円）を温燗で含んだ。梅雨明けの七月中旬、供された料理はつぎのとおりだ。

（先付）
一、冷し とろろ蓴菜
一、鱚棒寿し（木の芽寿し）
一、賀茂なす　生海胆
一、天然鮎塩焼

　最初の料理で店の実力は理解できよう。大変丁寧に調理されていた先付の四品は、十分な間を置きながら一品ずつ運ばれる。まずは冷たい「冷とろ蓴菜（じゅんさい）」で客の食欲を刺激する。その蓴菜は雑味のない上質なものだ。「鱚棒寿し」も「賀茂なす生海胆」の品も大変美味しく感じられた。ただ、「奥長良川　鮎の塩焼き」は凡庸な味であった。鮎はワタに旨味のすべてが凝縮された魚であるが、個体差の故かワタの味わいが今一つに思えたからである。

　（椀）鱧　香煎椀
　（向附）
一、伊佐木　赤烏賊　鮑（肝醤油）
一、鱧（湯引き）　金目鯛（焼き霜造り）

　「椀」からはもち米の芳しい香りが立ちのぼる。出汁の味は強くは感じないが、旨みの余韻は口中に長く続いた。「造り」の美味しさは特筆に値するものだ。脂がのっているイサキの刺身、甘みの強い赤烏賊、柔らかく湯通しされた鮑は肝醤油で賞味する。牡丹鱧、金目鯛の焼き霜造りなど、姉が笑顔になるほどの逸品であった。

　（焼物）山形牛　高尾焼（山芋とオクラのソテー添え）
　（煮物）帆立飛龍頭　南瓜　万願寺唐辛子
　（食事）新そば
　（甘味）蕨餅　薄茶

　部屋係りの女性はさり気無い会話の中で、客に出す蕎麦の量をおしはかる。やがて「春に取れた蕎麦粉で打った新そばで御座います。」と運ばれたコシが強い手打ち蕎麦は、頬張ると蕎麦の香りが口中に広がった。出来立てのやわらかな蕨餅と抹茶で締め括る。

　料理全体の印象は、供された繊細な料理は私の口には合い、どれも大変美味しく感じられた。係りの愛くるしい若い女性スタッフは、付かず離れずといった、心のこもった笑顔の接客で好感がもてた。まことに、ゆっくりとした時間を堪能できたと思う。本日支払った勘定の額を考えれば、「茶寮　和び」は、東京の一流和食店も凌駕するような日本料理店に思えた。まさに常連となりたいお店である。ただ一つ残念だったのは、熱海という解放感溢れる土地柄のためか、一階個室を利用された、熟年男女と思われる五、六名の客達の、野卑な大声や嬌声が響いて多少耳障りであったことである。
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</item>
<item rdf:about="http://gourmet.livedoor.com/restaurant/309766/evaluation/detail/225517/164234/">
<title>わんたんや</title>
<link>http://gourmet.livedoor.com/restaurant/309766/evaluation/detail/225517/164234/</link>
<description>最寄り駅：来宮/熱海/伊豆多賀;料理：ラーメン一般;平均★数：3.50000;得点合計：7pt;コメント数：2</description>
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<dc:date>2009-07-19T22:13:30</dc:date>
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<dc:contributor>gokujyounoazi</dc:contributor>
<content:encoded><![CDATA[
採点：★3;コメント：  一年ほど前の初夏のころに、姉と終の住みかを探して、いまだ慣れぬ熱海の土地を彷徨していた。初めて渚町に足を踏み入れたのは、事前に姉が調べておいた「スコット」という洋食屋の、ビーフシチューやタンシチューが目当てのためである。日曜日の昼時だというのに渚町は、哀しいほど人影がまばらで閑散としていた。そんな路地裏の一角に二十名ほど人だかりしている店があった。それは「スコット新館」の隣にある「わんたんや」というラーメン店である。

　その後も渚町を訪れるたびに、件のラーメン店の軒先に行列する人々を見て、私はとても気にかかっていた。六月に昼の時間帯は避け、平日の午後三時過ぎに「わんたんや」を訪れてみると、狙いとおりに、先客は二組四名のみである。海辺の陽光で薄紅色に変色した暖簾を潜ると、七席のカウンター席と二卓のテーブル席だけの、小ぢんまりとした店内がひろがった。姉と甥、私の三名はテーブル席へと案内される。

「わんたんや」という店名は、店そのものの姿を表しているように思える。私と甥は、迷わずにワンタン麺と餃子、瓶ビールなどを注文した。チャーハンは、現在は作っていないとのことである。姉はメニューの中で一番高価な、冷やし中華ワンタン麺をオーダーする。

潮風で、すっかりと渇いてしまった喉をビールで潤していると、輪切りの葱が散らされた、棒切りチャーシューと沢庵漬けのお通しが、小皿で運ばれる。昼餉はとっくに過ぎた頃なのに、地元客や観光客などで、客足の途切れる気配はない。やがてワンタン麺と餃子が供された。

ワンタン麺は、丼ぶりに注がれたスープに、まずはワンタンを入れ、次に中華そばを加えたようで、淡い黒茶色のスープの中、細麺の下にワンタンが見え隠れしており、チャーシューやメンマ、葱などが添えられている。豚骨が基本となった醤油味のスープは、私には、まことコクがない薄味に感じられた。真っ直ぐな細麺とスープの相性は、懐かしい昭和の中華そばを髣髴とさせたが、その味わいは凡庸なるものと思えた。

「ワンタン」は広東語では「雲呑（フントゥン）」と書く。ワンタンを空にたなびく雲に見立て、それを丸呑みするという意味である。期待どおり「わんたんや」のワンタンは、大変に滑らかな薄皮で、その喉越しのよさは比類なきものに感じられた。薄皮に包まれた豚挽肉などの餡が少なめなのも、素朴に感じられたスープも、美味いワンタンを食べさせるために、周到に工夫されたものに思えた。

繊細なワンタンと対照をなすかのように、八角形の白皿に、四個ごろりと並べられた餃子は驚くほどの大きさである。自慢の皮にたっぷりと包まれた具はジューシーなものであった。その食べ応えは十分なものに感じられ、頬張って冷たいビールで流し込めば、至福の時である。

この店は並んでまでは、入りたい店とは思わないが、ワンタンについては、平凡さの中の非凡というものを感じた。食に関して、一家言もっている姉は、冷やし中華ワンタン麺を口にして「これは美味い」と呟いていた。そもそも人の味覚などは、非常に曖昧な世界であるが、私は「わんたんや」の、商売の繁盛が納得できたような気がした。すっかり満足して表に出ると、熱海港に面した渚町は、相模湾を吹き過ぎる温かな潮の香りが満ち満ちて、今日も初島は霞んで見える。]]></content:encoded>
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<title>VILLA DEL SOL</title>
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<description>最寄り駅：熱海/来宮/湯河原;料理：南仏料理/フランス料理;平均★数：4.50000;得点合計：9pt;コメント数：2</description>
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<dc:date>2009-07-19T22:06:10</dc:date>
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<dc:contributor>gokujyounoazi</dc:contributor>
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採点：★4;コメント：  梅雨晴れの日曜日、久方振りに熱海の地を姉と訪れてみた。前日の晩、昼飯は気の利いた料理が食べたいと、インターネットを検索閲覧していたら、魚介類などの海産物をふんだんに使うというフランス料理を見つけた。熱海市伊豆山にある「ヴィラ　デル　ソル」というフランス料理店である。その店のランチは六千五百円と一万円のコース料理のみであり、「シェフおまかせコース」一万円の予約を入れた。

  昼前に熱海駅で降り立ってタクシーに乗り、くねくねとした道を五分ほども走ると、小さな鄙びた漁港の近くにある、西洋風建物のレストランに到着する。それは百年以上も前に建築された、紀州徳川家の図書館「南葵（なんき）文庫」を移築したもので、現在はオーベルジュ（宿泊施設付きのレストラン）となっている。

　予約の名前を告げると、まずは大正浪漫、昔日の面影を残すサロンへと通された。そして準備が整うと二階にあるダイニングルームへと案内される。レストラン南葵文庫と呼称されるホールからは、まことに洗練された歴史の趣を感じた。そのキャパシティーは十二席ほどである。窓辺の席からは相模湾の輝く水面や、遥かに木々の緑に覆われた初島や真鶴半島などを見晴らすことができた。

  まず私はシャンパン（千七百円）、姉はミモザ（千七百円）を注文して喉を潤した。供されたオリーブを摘みながら給仕長から海の幸をメインとするコース料理の説明を受ける。その説明を聴きながら、偶然にも三日前に知人と訪れた、五反田にある「ヌキテパ」というフランス料理店を思い起こしていた。尋ねるとここの金野シェフは、嘗て「ヌキテパ」の田辺シェフの下で修業された御方であり、その料理の縁に驚いた次第である。

  人に感動をもたらす料理とは、非日常なものであるが、このフランス料理店は十分その要件を満たしているように私には思えた。ワインは白ワインを数杯、グラス（千円）で嗜んだ。本日供された料理はつぎのとおりである。

「トマトのジェルスープ」

「ワラサのカルパッチョ」

「蟹身のリゾット　芽葱添え」

「地ハマグリの炭火焼き（二個）」

「磯魚のうらごしスープ」

「イサキのソテー　肝添え」

「デザート　ガトーショコラ」

「焼き菓子、オレンジピール、トリュフチョコ」

「エスプレッソ　ダブル」

　酸味のある冷たい「トマトのジェルスープ」のアミューズで食欲を刺激し、昼餐が始まる。旬の時期にはまだ早い、「ワラサのカルパッチョ」の刺身は締まっていたが、脂の乗りが今一つに思えたのは残念である。「蟹身のリゾット」は芯の残し方に歯応の良さを感じ、米は甲殻類のソースと一体となって大変に美味であった。

　真っ黒に焼かれた「地ハマグリの炭火焼き」は、大きな貝殻を給仕長がナイフで開くと、焼きたての芳ばしい磯の香りが広がった。味付けは海水だけの素朴な料理であるが実に美味しい。「磯魚のうらごしスープ」は磯魚の頭までも擂り潰して、その内臓も加えられている濃厚なスープで、塩加減も良く野趣に富んだ味わいである。これは本家ヌキテパのスープよりも上品で美味い。「イサキのソテー」は絶妙な塩加減で調理されており、シンプルだが奥深い味わいであった。

　料理全体の印象は、ボリュームも十分であり、供された料理はどれも私の口には合い、美味しく感じられた。窓から見える相模湾の風景が、海の香りや潮の匂いで味付けされた魚介フレンチに、一層の興趣を添えている。シェフの気持ちが伝わってくる、海のほとりの閑静なフランス料理店である。
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<item rdf:about="http://gourmet.livedoor.com/restaurant/323655/evaluation/detail/215395//">
<title>なだ万</title>
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<description>最寄り駅：麹町/四ツ谷/赤坂見附;料理：料亭/割烹/和食一般;平均★数：0.00000;得点合計：5pt;コメント数：1</description>
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<dc:date>2009-04-01T20:06:40</dc:date>
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<dc:contributor>gokujyounoazi</dc:contributor>
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採点：★5;コメント：]]></content:encoded>
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<title>ふく料理 味里</title>
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<description>最寄り駅：四谷三丁目/曙橋/四ツ谷;料理：ふぐ;平均★数：0.00000;得点合計：4pt;コメント数：1</description>
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<dc:date>2009-03-29T22:48:52</dc:date>
<dc:identifier>153675</dc:identifier>
<dc:contributor>gokujyounoazi</dc:contributor>
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採点：★4;コメント：平日休みの昼下がり急に河豚が食べたくなり、連れに四谷荒木町にある「ふく料理　味里」に予約電話を入れてもらう。店にかけた電話はどこかに転送されたが、そこも御留守なようなので諦めた。ぶつぶつ独り言を言いながらレストランガイドを捲っていたら、突然に味里の女将から折り返しの電話が鳴った。

極寒の二月中旬に東京メトロ四谷三丁目駅で降り立って、喧騒の新宿通りから、ひっそりと静まりかえった車力門通りに入ると、謀られたようにノスタルジックな町並みが広がる。暗い路地に掛けられた古提灯の遥か向こうにビル街の明かりが霞んで、その界隈は古き懐かしい昭和の世界へと私をいざなった。この辺りには、ふぐ料理屋が散在しているようで、そこかしこの軒先には「ふぐ」と書かれた白提灯が掛けられている。

ここ「味里」は魚が旬の十月から三月は「ふく料理」を営み、四月から九月は「うなぎ料理」を提供する料理屋となる。遣り戸を開けると、目前に小ぢんまりとした瀟洒で明るい店内が広がった。カウンター席と三卓ほどのテーブル席からなる店のキャパシティーは十四席ほどである。口開けの客である連れと私を、愛想のよさそうな割烹着姿の女将が出迎えてくれた。

活けの天然トラフグを使った、この店のコース料理は一万円、一万二千円、一万四千円などがあり、あとはアラカルトとなる。当日は前菜、ふく刺身、ふく唐揚、ふく鍋、雑炊、デザートからなる味里コース（一万四千円）を注文した。大の好物である白子焼（時価　三千五百円）をコースに追加する。渇いた喉を麒麟の瓶ビール（六百五十円）で潤しながら料理を待った。壁に飾られた色紙に、達者な筆墨で「ふぐも歌も味が勝負」と認めていたのは演歌の大御所北島三郎氏である。

前菜の「筍の木の芽和え」を摘まんでいると、縁起のよい昇竜の絵柄の皿に盛られた「ふく刺身」が運ばれる。急ぎ頼んだ、「ひれ酒」（千円）の鰭は上質なものでよい香りが口中に広がった。活けの天然トラフグを呼称する、この店の「ふく刺し」は、心なし厚く引かれたもので、その量も十分なものに思えた。熟成させない身は旨みには欠けるもの、新鮮ゆえにシコシコとして、弾力に富み歯応えがよい。料理には欠かせぬ特製ポン酢の味わいは、口あたりが円やかで穏やかなもので、私は大層美味しく感じられた。

皮は香ばしくクリーミーな「白子焼」は、ほどよい大きさの白子が二個供された。ふぐのカマや腹骨まわりを揚げた「ふく唐揚げ」は醤油味がベースとなる。

重ねた「ひれ酒」に陶酔していると、女将が「ふく鍋」の準備に取り掛かった。鍋には、ふぐの身とアラや中骨と、椎茸、シメジ、豆腐、白菜、長葱、春菊、餅などが入る。ふく鍋には、しゃぶしゃぶ用の切り身も供された。熱々の鍋を味わっていると、冬の厳しい寒さなど忘れ去ってしまう至福の時間だ。ちり鍋が終わった後の「雑炊」には白子を入れてもらう。厨房で鍋に残った出汁を調味してご飯を入れて卵でとじる。好みで餅も入った。連れと二杯ずつ美味しく頂いて、「デザート」の柚子シャーベットと苺アイスで締めとなった。

昔より河豚の本場であった馬関（下関）や豊前（福岡・大分）では「ふぐ」は「不遇」に通じると「ふく」と呼ばれている。ここ「ふく料理　味里」でも「ふく（福）」であった。

本格的な「ふぐ料理」を、リーズナブルな値段で提供することで有名な麻布十番「小やなぎ」にも一週間ほど前に訪問している。二人分で「小やなぎ」の勘定は四万三千三百円、本日の「味里」の勘定は四万四千円とほぼ同額であった。二店の河豚料理屋を比較してもその優劣はまったくつけかねる。この店の河豚料理のコストパフォーマンスも格段に良いものだと感じられ、「味里」は気軽に本格的な河豚料理を堪能されたい方には、お薦めの料理店だと思えた。



ホームページの「東京食道楽記（極上の味を求めて）」では、男女二人が、それぞれの視点から、食べ歩きの原稿を書き上げております。興味のある方はご覧になってください。
http://www18.ocn.ne.jp/~gokujyou/

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