HIGASHIYA-SABOへの達人のクチコミ
【追記】
昼訪問した翌日、今度は夜のBarTimeに訪問した。
建物に絡まる蔦がライトアップされていて、昼間とは違った赴き。
正面の茶花は紅花に替わっていた。
2階はぐっと照明が落とされ、更に大人の隠れ家の雰囲気を色濃くしている。
座り心地の良い椅子に座って、「空海の道」「宝壷」と名前もゆかしい焼酎を頂く。
お通しには、サクランボの塩漬けと棗の羊羹。度数の高い焼酎にも良く合う味わい。
酔い醒ましに「文山包種茶」を頂く。蓋椀で淹れたお茶は新緑の盛りの様な香りを放つ。
やや水色が薄かったが、3銭目まで美味しく頂けた。
昼と夜、それぞれの表情を持つ不思議な店。
今が真夜中であることすら忘れてしまう、不思議な時間だった。
【下記は2004/06/28のコメント】
休日の昼下がり、梅雨独特の湿度を孕んだ空気の中、目黒川沿いを散策する。
川沿いの桜が青葉を川面に滴る様に繁っていた。その青葉の隙間から、不思議な佇まいのお店が見えた。
引き寄せられる様にその店の扉を開けた。
真っ白な入り口の正面に、涼しげな茶花が迎えてくれる。
吹き抜けになっている1階のお店では、蒲の葉の上に、豆大福、おはぎ、それに山帰来の葉に包まれた山椒餅や、この時期の和菓子である水無月…
小振りで清楚な和菓子が少しだけ済まして飾られている。
別途飾られている、シンプルな茶器を眺めながら2階の茶房へ上がる。
茶色で統一された落ちついた空間。大きなテーブルとカウンター。奥の壁は水屋の様に漆喰の壁に茶器が置かれている。
カウンターに座ると、丁度視線にお茶を淹れる場所に目が入る。備え付けられた四角い釜がゆっくりと湯気を立てていた。
メニューに目を通すと、日本茶の他に珍しい日本の半発酵茶や中国茶、それにビールやモルト、アルコールや自家製の果実酒等もある。
単なる茶房としてだけでなく、時間帯に寄ってその表情を変えるようだ。
6種類ある、日本茶の中から、嬉野の釜ぐり茶(700円)を注文し、和菓子はサンプルから選ぶ。
桐の箱に、先ほど階下で見た和菓子達と5種類の羊羹が並べられている。
珍しいのは、棗の蜜漬けに発酵バターをサンドした棗バターと、卵焼きと呼ばれる羊羹風のお菓子。
色々迷ったが、季節の和菓子の水無月と焦げ蜜の羊羹をお願いした。
ゆっくりと白磁の器でお茶を淹れてくれる。指の動きが美しい。
その所作の美しさは、まるで正統派のBarでの技術を磨いたバーテンダーのそれに良く似ている。
黒い陶器に乗せて運ばれてきた和菓子を少しづつ頂きながら、目の前で淹れて頂いたお茶を頂く。
ぐり茶独特の清冽な香り。薫風が通り過ぎた様な味わい。
水無月は葛の葉に筒マリ、ねっとりとした外郎と甘さ控えめな小豆の食感が嬉しい。
2煎目はお茶のもう一つの“味わい”である渋みが、羊羹の甘さをぐっと引き出してくれる。
ゆっくりと3煎目を淹れて頂く。はかなげで柔らかい味…一つのお茶で3通りの味を堪能した。
周囲のお客様の話し声が少し煩わしく感じたが、暫くすると、その話し声も、静かに流れていたB.G.Mも感じなくなり、時折お薄を点てる茶筅の軽やかな音と、
茶筅の手元のしなやかな指先に見入っていた。
休日の昼下がり、静謐とした空間で少しだけ贅沢な“時”を過ごした。
昼訪問した翌日、今度は夜のBarTimeに訪問した。
建物に絡まる蔦がライトアップされていて、昼間とは違った赴き。
正面の茶花は紅花に替わっていた。
2階はぐっと照明が落とされ、更に大人の隠れ家の雰囲気を色濃くしている。
座り心地の良い椅子に座って、「空海の道」「宝壷」と名前もゆかしい焼酎を頂く。
お通しには、サクランボの塩漬けと棗の羊羹。度数の高い焼酎にも良く合う味わい。
酔い醒ましに「文山包種茶」を頂く。蓋椀で淹れたお茶は新緑の盛りの様な香りを放つ。
やや水色が薄かったが、3銭目まで美味しく頂けた。
昼と夜、それぞれの表情を持つ不思議な店。
今が真夜中であることすら忘れてしまう、不思議な時間だった。
【下記は2004/06/28のコメント】
休日の昼下がり、梅雨独特の湿度を孕んだ空気の中、目黒川沿いを散策する。
川沿いの桜が青葉を川面に滴る様に繁っていた。その青葉の隙間から、不思議な佇まいのお店が見えた。
引き寄せられる様にその店の扉を開けた。
真っ白な入り口の正面に、涼しげな茶花が迎えてくれる。
吹き抜けになっている1階のお店では、蒲の葉の上に、豆大福、おはぎ、それに山帰来の葉に包まれた山椒餅や、この時期の和菓子である水無月…
小振りで清楚な和菓子が少しだけ済まして飾られている。
別途飾られている、シンプルな茶器を眺めながら2階の茶房へ上がる。
茶色で統一された落ちついた空間。大きなテーブルとカウンター。奥の壁は水屋の様に漆喰の壁に茶器が置かれている。
カウンターに座ると、丁度視線にお茶を淹れる場所に目が入る。備え付けられた四角い釜がゆっくりと湯気を立てていた。
メニューに目を通すと、日本茶の他に珍しい日本の半発酵茶や中国茶、それにビールやモルト、アルコールや自家製の果実酒等もある。
単なる茶房としてだけでなく、時間帯に寄ってその表情を変えるようだ。
6種類ある、日本茶の中から、嬉野の釜ぐり茶(700円)を注文し、和菓子はサンプルから選ぶ。
桐の箱に、先ほど階下で見た和菓子達と5種類の羊羹が並べられている。
珍しいのは、棗の蜜漬けに発酵バターをサンドした棗バターと、卵焼きと呼ばれる羊羹風のお菓子。
色々迷ったが、季節の和菓子の水無月と焦げ蜜の羊羹をお願いした。
ゆっくりと白磁の器でお茶を淹れてくれる。指の動きが美しい。
その所作の美しさは、まるで正統派のBarでの技術を磨いたバーテンダーのそれに良く似ている。
黒い陶器に乗せて運ばれてきた和菓子を少しづつ頂きながら、目の前で淹れて頂いたお茶を頂く。
ぐり茶独特の清冽な香り。薫風が通り過ぎた様な味わい。
水無月は葛の葉に筒マリ、ねっとりとした外郎と甘さ控えめな小豆の食感が嬉しい。
2煎目はお茶のもう一つの“味わい”である渋みが、羊羹の甘さをぐっと引き出してくれる。
ゆっくりと3煎目を淹れて頂く。はかなげで柔らかい味…一つのお茶で3通りの味を堪能した。
周囲のお客様の話し声が少し煩わしく感じたが、暫くすると、その話し声も、静かに流れていたB.G.Mも感じなくなり、時折お薄を点てる茶筅の軽やかな音と、
茶筅の手元のしなやかな指先に見入っていた。
休日の昼下がり、静謐とした空間で少しだけ贅沢な“時”を過ごした。