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ジャポネへの達人のクチコミ
[投稿日:2004/05/26]
ある衛星放送の料理番組で、サルバドーレ氏が「パスタは焼きそばではない」と呪文のように繰り返しながら、茹で湯を補いつつ茹でたてパスタの入ったアルミのフライパンを巧みに揺すって、ソースの水分と油脂が乳化する絶妙なタイミングを見せつけていたけれど、本格イタリアンとは異質の、炒めを主体とした「ジャポネ」の調理場を目の当たりにしたら気絶してしまうのかもしれない。裏グルメの頂点かと思われるこの店では、一から十まですべてが正道とは真っ向から対立する邪道の寄せ集めで、手順のどれか一つでも欠けたら正当派の烙印を押されかねないとばかりに禁じ手を連発、完成された世界は様式美の域にまで達している。二つの火口のうち左側では、大型鉄製フライパンをがんがん空焼きし、こびり付きを炭化して水洗いすることなく雑巾で拭い、スタンバイ完了。一斗缶入りの溶けかかったマーガリンを叩きつけ、カウンターの客に目を配り、素早くお金のやり取りを済ませた同じ手で茹で置きして固まった麺を鷲掴みにし、泡立つ脂の上にこれでもかとてんこ盛りにする。数回煽って下炒めを終えると、右側の火口に移し、調理を済ませてソースのこびり付いたフライパンを入れ替わりに受け取り、再び空焼きを始める。黄金に色づいて音を立てる麺を前にした右側の調理人は、注文に応じて、玉ねぎ、加熱済みの豚細切れ、椎茸、トマト、乱切りの小松菜などを次々にやはり手掴みで投入し、この調理人も思い思いに席を立つ客につり銭を渡しながら、澱みなく、醤油ベースのタレ、ケチャップを流し込んで最後に駄目押しの煽りを二三回、すると人間の食い物かと思われたフライパンの中身が、食欲をそそる色艶を湛え始めるから不思議だ。実際「ジャポネ、普通盛り」はするすると胃に収まってしまう。食べ終えても唇にべとつきはなく、もたれもなく、それどころかいい具合に睡魔が忍び寄ってきていた。あてどなくさ迷い、いつしかダンボールの林立する公園に辿り着き、隙間を縫うようにして居場所を求めた。日陰を作る菩提樹の木の根元に横になると、思い切り手足を伸ばした。絶対条件と疑わずにしがみついていたものの正体とはなんだろう。例えば家を持つ持たないにどれほどの意味があるのだろう。それより、束縛から離れ、自由な精神の在り処をしっかりと見定めることの方がもっと重要ではないのか。滑らかに夢の世界に入って行くと思考が消え、瞼の裏に鮮明な青空と異常なほど活発に流れる雲が映し出された。子供のころの記憶に残る、鳥と虫の鳴き声に聞き耳を立てていた。


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- 得票数:28点
・・・料理
・・・サービス
・・・雰囲気
・・・コストパフォーマンス
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お知らせ
テレビ番組で紹介されたお店情報
2009/11/11(水)
2009/11/10(火)

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Villa Oriental(1)
3.0pt- 番組:ズームイン!!SUPER
- 出演:羽鳥慎一 / 西尾由佳理

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Top of AKASAKA(5)
3.5pt- 番組:スッキリ!!
- 出演:加藤浩次 / テリー伊藤
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