米久への達人のクチコミ
久しぶりに浅草はひさご通りにある、牛鍋の米久本店を訪問した。
明治より100年以上続く老舗ながら、他の事には手を拡げず、一途に牛鍋のみを守り続ける姿勢は実に好感が持て、既に何度かご紹介している通り、お気に入りの一軒である。
暖簾を潜ると、太鼓の音が迎えてくれる。
この日は、たまたま玄関先を箒で掃いていた四代目のご主人が、太鼓を叩いてくれた。
無粋な騒音を立てる掃除機を使わず、箒で玄関先を掃いているといったところにも、老舗らしい気遣いが出ている。
太鼓の音に呼応して奥から仲居が迎えに出てくれる。
仲居に導かれ、座敷に上がると、運良く1階奥の小座敷に通された。
小座敷前には中庭があり、庭を見ながらゆるりと盃を傾ける事が出来る。
座布団に座り、「さて、先ずは冷を貰おうか」…と、仲居に告げる。
高村光太郎がこの店を謳い上げた詩、「米久の晩餐」ならぬ、「米久の昼餉(ひるげ)」、の始まりである。
●桜正宗生酒 900円
老舗らしく、酒は桜正宗のみである。
店の外には、この酒の樽が積まれている。
●牛鍋トク一人前 3970円を二人前
連れがいたので二人前頼む。
写真の品書きでお解かりの通り、牛鍋には、トク肉と上肉の2種類の肉がある。
共にザク(野菜)と、生玉子が付いている。
じっくりと寝かされ、やや黒ずんだトク肉は、見事なサシが入り、1枚1枚が驚く程の大きさで、惚れ惚れするばかりである。
諸兄もご存知の通り、肉の旨味が最大になるのは腐る一歩手前。
やや黒ずんだトク肉は、正にその状態まで熟成されている証し。
鍋に入れ、薄桃色に色づいたら、もう食べ頃である。
火を入れ過ぎては勿体無い。
生玉子に絡め、大きな肉を頬張れば、至福の時ここに極まる。
●上肉一人前追加 2520円
●ザク一人前追加 510円
トク肉が最も肉の太い部分だとすれば、上肉はトク肉を切り取った後の残りの部分である。
サシの入りがトク肉に比べてやや細かく、1枚1枚の肉も小振りになる。
熟成も、トク肉程はじっくりと寝かせていない。
確かにトク肉とは全く違うのだが、では不味いのかと言えば、そのような事は全くない。
他の店に行けば最上級品として扱われ様かという肉である。
そんな品が、この値段で供されるところが嬉しい。
ステーキは赤身肉が好みなのだが、すき焼き、牛鍋は、やはりサシの入った物程、美味いと感じてしまう。
久しぶりの蕩ける牛肉にすっかり満足し、店を出たのであった。
(ブログからクチコミするには?)
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米久へのその他のクチコミ
昼 3,000~5,000円
明治より100年以上続く老舗ながら、他の事には手を拡げず、一途に牛鍋のみを守り続ける姿勢は実に好感が持て、既に何度かご紹介している通り、お気に入りの一軒である。
暖簾を潜ると、太鼓の音が迎えてくれる。
この日は、たまたま玄関先を箒で掃いていた四代目のご主人が、太鼓を叩いてくれた。
無粋な騒音を立てる掃除機を使わず、箒で玄関先を掃いているといったところにも、老舗らしい気遣いが出ている。
太鼓の音に呼応して奥から仲居が迎えに出てくれる。
仲居に導かれ、座敷に上がると、運良く1階奥の小座敷に通された。
小座敷前には中庭があり、庭を見ながらゆるりと盃を傾ける事が出来る。
座布団に座り、「さて、先ずは冷を貰おうか」…と、仲居に告げる。
高村光太郎がこの店を謳い上げた詩、「米久の晩餐」ならぬ、「米久の昼餉(ひるげ)」、の始まりである。
●桜正宗生酒 900円
老舗らしく、酒は桜正宗のみである。
店の外には、この酒の樽が積まれている。
●牛鍋トク一人前 3970円を二人前
連れがいたので二人前頼む。
写真の品書きでお解かりの通り、牛鍋には、トク肉と上肉の2種類の肉がある。
共にザク(野菜)と、生玉子が付いている。
じっくりと寝かされ、やや黒ずんだトク肉は、見事なサシが入り、1枚1枚が驚く程の大きさで、惚れ惚れするばかりである。
諸兄もご存知の通り、肉の旨味が最大になるのは腐る一歩手前。
やや黒ずんだトク肉は、正にその状態まで熟成されている証し。
鍋に入れ、薄桃色に色づいたら、もう食べ頃である。
火を入れ過ぎては勿体無い。
生玉子に絡め、大きな肉を頬張れば、至福の時ここに極まる。
●上肉一人前追加 2520円
●ザク一人前追加 510円
トク肉が最も肉の太い部分だとすれば、上肉はトク肉を切り取った後の残りの部分である。
サシの入りがトク肉に比べてやや細かく、1枚1枚の肉も小振りになる。
熟成も、トク肉程はじっくりと寝かせていない。
確かにトク肉とは全く違うのだが、では不味いのかと言えば、そのような事は全くない。
他の店に行けば最上級品として扱われ様かという肉である。
そんな品が、この値段で供されるところが嬉しい。
ステーキは赤身肉が好みなのだが、すき焼き、牛鍋は、やはりサシの入った物程、美味いと感じてしまう。
久しぶりの蕩ける牛肉にすっかり満足し、店を出たのであった。
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