kiewpieくんさんのクチコミ(プリヤ)
kiewpieくんさん(16)
2008/03/20投稿
kiewpieくんさんのクチコミ
広尾商店街の奥まった一角にあるインド・レストランプリヤ。
2007年6月にオープンした北インド・ムグライ宮廷料理を提供する、まさに正統派と呼ぶにふさわしいディナー・レストランだ。
昨年夏にHiroo PLAZA明治屋に立ち寄った帰りに見つけて以来、気になっていたお店のひとつであり、先日ようやくはじめて訪問する機会があったので、今回ご紹介したいと思います。
店舗は商店が立ち並ぶビルの3Fフロアにあり、店内に足を踏み入れると、テーブル・シートの清潔感のある白と、落ち着いたトーンのダーク・ブラウンのパネル壁面のコントラストが美しく、計算し尽したかのように統一感があって好感が持てるシックな内装。インド的なオブジェや装飾は一切なしで、後で運ばれてくる料理がタンドール料理やカレーでなければ、広尾界隈にある上質なイタリアン・リストランテか、小粋なフレンチ・レストランと言ってもそのまま通用するような控えめでシンプルなインテリアである。
私が訪問したのは平日のディナー・タイムで時刻は19時半を少し回った頃。来店時間がまだ早いためか、先客は黒いアタッシェ・ケースにスーツ姿のインド人男性と思しきビジネスマン1名のみ。25-30席はあろうかという店中の一番奥まったテーブル4名掛けの壁側シート席に着く。目の前の壁面は、ベルギーの高級ブランド・ショコラを彷彿とさせるようなダーク・ブラウン色をした木目が美しい寄木調パネルとなっており、南イタリア・ナポリ近郊にあるポンペイのモザイク画から、まるで剥ぎ取ったような、魚をモチーフにした白いタイル画が3組、壁面に掛けられてある。他には来店客がいないので、ゆったりとした空間と喧騒感のない静かな時間がゆっくりと流れてゆく。これでオーダーした料理が期待通りであれば、それはもう充分に申し分なしであるが。。
私の場合、初回訪問だと通常では、料理レベル水準が未知であることへのリスク・バランスを考えて、ターリ(セット・メニュー)を頼むことが多い。そのほうが焼き物系のタンドリーチキンやシークカバブ、2-3種の小ポーション・カレーに、ミニ・サラダ(あるいはプレーン・ヨーグルト)、ミニ・ライスに焼きたてのナン、アフタードリンク付きとお試し価格でいろいろな料理をちょっとずつ楽しめる。メニューを開くと、ここ「プリヤ」でもディナー向けのターリが、3,000円前後で、ヴェジ(菜食)、あるいはノン・ヴェジ(非菜食)と何種類か用意されている。が、しかし、今日は何か期待が持てそうな予感がするので、敢えて趣向を変えてみることに。アラカルトでは、カレーはヴェジタブル11種、チキン9種、マトン(ラム)5種、シーフード系5種の計30種ほどある。メニューを見ているとやはり、ターリで供される小ポーション・カレーでは飽き足らず、オーセンティックなムグライ料理を存分に味わいたいという気持ちにかられてしまった。できれば、2種類くらい試したい。しかしながら、ご存知のとおり、北インド・ムグライ料理は、クリームやバター、アーモンドやカシューナッツをふんだんに用いて、こってりと濃厚でクリーミーかつスパイス・リッチに仕上げた料理を特長としているため、ボリューム感を考えると他にサイド・オーダーする料理とのトレード・オフのバランスも考えねばなるまい。今回は、タンドリーチキンやティッカ類、シークカバブといった「焼き物」系と、ナンは、泣く泣く残念ながら最初から諦めた。
メニューと睨めっこすることしばし、さんざん悩んだ挙句、オーダーした料理はカレーが「パラク・パニール(ほうれん草と自家製カッテージ・チーズのカレー)」(1,400円)、「チキン・カダイ(骨付き鶏もも肉のドライタイプカレー)」(1,400円)、全粒粉タイプの薄いタンドリー・ロティ1枚(500円)とバスマティ・ライス(600円)を選ぶ。おそらくは、「パラク・パニール」がマイルドで、「チキン・カダイ」が、生姜やにんにく、オニオンをベースにじっくり炒めたウェット・スパイスと赤唐辛子で辛めのドライタイプなので、違うタイプのカレーをそれぞれ味わうにはバランスの組み合わせとしてはオーソドックスな選択のはずである。お皿に置かれたパパドを食べながら、料理を待つことに。厨房の方角からは、おそらく「チキン・カダイ」」の具材とソースを合わせている段階だろうか、中華鍋みたいなもので強火で炒めているような、カンカンという乾いた金属音が聞こえてくる。料理への期待は嫌がおうにも高まる。
しばらくして、オーダーしたすべての料理が運ばれてきた。
まずは、「パラク・パニール」であるが、ペースト状態のほうれん草の艶のある濃緑色が美しく、素材は、新鮮なものを使っているのが一目瞭然だ。冷凍保存の青菜類がベースでは、くすんで色褪せたうぐいす色のペーストになるものが多い。自家製のパニール(カッテージ・チーズ)を小さくキュービックにカットされたものが散らされており、濃い目のグリーンと白の彩りが綺麗だ。味わいはどうだろうか。ロティと合わせてみる。ルゥは、素材の粒やざらつきがなく、舌触りがあくまでなめらかな食感がある。生クリームやバターが、くどくならない程度に練りこまれて乳製品のほんのりとした甘味を足しており、こってりとした濃厚かつマイルドな味わい。ルゥの中には、さらに大振りにキュービック・カットされたパニールがあり、食べ応えは充分だ。
かつてのムガル帝国の貴族階級や太守クラスの高官、現代でもインドの上流階級の人々が好むといわれるテイストは、まさにプリヤの「パラク・パニール」の味わいに見られるように、決して香辛料の辛さだけを一辺倒に追求したものではなく、むしろ、素材の旨みを充分に引き出し、引き立たせるように調合された控えめなスパイス使いにその本質があると聞く。こうした上品な味わいを提供しているインド・レストランは都内でも何軒かあり、南青山のレストランS、あるいは西麻布のレストランKが得意とする北インド料理にその系統が似ている。いずれも本場インドで名だたる高級ホテルで経験を積んだシェフが厨房で腕を振るう店として知られる。
さて、もう一皿の「チキン・カダイ」はどうであろうか。都内の他のインド料理店でも何度か食べており、私の好きな料理のひとつでもある。
まず見た目は、奥にじわじわとくる「辛さ」が巧妙に仕組まれているような赤褐色の色合いをしたドライタイプのカレーである。トッピングには細く千切りにした生姜にコリアンダーであろうか、香菜のみじん切りが散らされてある。お皿のフチには薄っすらとオレンジ色の油膜が張っている。こちらは、バスマティ・ライスに合わせてみた。こってりとしたルゥの中には骨付きの若鶏もも肉(ドラム・スティック)が3本。フォークとスプーンでライスの上に乗せ、骨と身をフォークで外しにかかると、肉がバラリと容易にほぐれるほど柔らかい。パラパラと炊き上げたバスマティ・ライスは、ほのかに漂う上品な香りがよい。
ルゥのかかった鶏肉とライスを一口食べてみると、まず最初にたまねぎを生姜やにんにくといったウェット・スパイスとともに加え、じっくりとアメ色になるまで油で炒めた野菜の醸し出す素材の旨みやコクが舌に感じられる。ストレートに美味しいと感じられる味だ。続いて感じられるのは、ホール・スパイスのグリーン・カルダモン(粒が大きなブラウン・カルダモンも入っていました)のさわやかな芳香、シナモンのほのかな甘味とともに粗挽きした黒胡椒や調合されている香辛料マサラが醸し出す重厚に層を重ねたような深い味わい。悪くない。舌に粒で感じるのはクミン(ジーラ)・シードだ。他にも肉料理などに風味付けで使われるクローブも見え隠れする。「チキン・カダイ」をライスとともに食べ進むうちに、予想通り、じわじわと心地よい辛さが後追いのごとく襲ってきて、額や襟もとが汗ばんでくる。生姜やにんにくなどのウェット・スパイスや種を抜いた赤唐辛子も辛さの中に旨みを添えている。
と、こんな感じで、交互に異なる味わいの素晴らしいカレー料理を堪能することが出来た。ドリンクやアルコール類もオーダーせず、純粋に料理だけ食べたという感じだ。両方ともこってり感のあるカレー料理なので、当然のごとく、もうすでに満腹状態。お昼を軽めに済ませれば、男性であれば何とか完食できるボリュームであるが、さすがにタンドリーチキンやティッカ、カバブなどの焼き物類も食べるとなると、よほどの大食漢か健啖家でもなければよしたほうが無難だろう。食後は、サービスでミニ・デザートのタピオカ・ゼリーを頂いた。こうした小さな気配りは、客側としてやはり嬉しく感じられる。冷やしたタピオカはココナッツ・ミルクとカルダモンの風味が効いており、爽やかでさっぱりとした甘い味わいでとても美味しい。
会計はカレー2品(各1,400円)に、ロティ500円、バスマティ・ライス600円の4品でしめて、3,900円になるが、事前にプリヤのWebページに掲載されているディナー・タイム食事10%割引クーポンをプリントアウトして持参してきたので、割引きで3,510円に。
お店のWebはこちらです http://priyajapan.tripod.com/
小1時間ほど食事をして店を出たのが、21時ちょっと前であるが、私の後に来店したのは、欧米系の男性とその同じ会社関係の方らしきアジア系の女性の一組のみ。おそらくは木曜・金曜と週末の夜は、もう少し来店客が増えるのであろうが、幸い週初めの平日であったので、隣り席も気にせずリラックスしてゆったりと上品な北インド料理を充分に堪能することができた。先ほどの割引きのほか、インド人店長をはじめ、スタッフのさりげないサービスや気配りも嬉しく、良い印象を感じてお店を後にした。
お店は、控えめかつシンプルな白とダーク・ブラウンを基調としたシックな雰囲気があり、ドレッシーな街・広尾というロケーションで正統派・北インド料理が楽しめるということでは、彼女とのデートや大切な人と共にするディナーの機会にも使えそうであるし、これは是非グルメ・リストに加えておきたい一店だ。
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基本情報
| 店名 | プリヤ |
|---|---|
| よみ | ぷりや |
| 電話 | 03-5941-6996 |
| ジャンル | |
| 最寄り駅 | |
| 住所 | 〒150-0012 東京都渋谷区広尾5-2-25本国ビル3F [地図] |
| お店HP | http://priyajapan.tripod.com/index.... |
| クーポン | プリントアウトする |
| 定休日 | 年中無休
(年中無休) |
| 営業時間 |
[平日] 11:00 - 23:00(LO 22:30)
ランチ 11:00 - 16:00 |
| [土曜日] 11:00 - 23:00(LO 22:30)
ランチ 11:00 - 16:00 |
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| [日曜・祝日] 11:00 - 23:00(LO 22:30)
ランチ 11:00 - 16:00 |
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| 平均予算 |
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設備・その他
| カード利用 | 使用可 | ||
|---|---|---|---|
| 駐車場 | なし | ||
| 子供同伴 | 同伴可 | ||
| 禁煙・喫煙 | 禁煙席あり | 座席数 | 30~50席 |
| 予約 | 不明 | 貸切 | 貸切可 |
| 備考 | |||
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