バルビゾン エルブの森 レストラン アンサンブルへの達人のクチコミ
北海道に最近増えてきた、郊外型レストラン。本格的なフレンチである。
がっと車を乗り付けて、ビオトープというほどでもないが、流れのある水辺を渡り玄関へ。野趣といおうか、北海道らしい、自然たっぷりの演出だ。さすが、「バルビゾンの森」と称するだけあって、都会的感覚を捨てているのがいい。
こぢんまりとした店内で、厨房の脇の廊下を進んで席に向かう。途中で冷蔵庫に入っている本日のデザートも見ることができる。
卓数は多くなく、7卓ほどか。しかし平日の昼間だというのに、半分は予約されていた。3人からは、予約が絶対確実だ。
「おフランスざんす」な感じのインテリアは、最近のバウハウス的シンプルなインテリアより、かえって暖かみがある。たまには、こんな田舎風のくつろぎがいい。
ランチタイムだったので、オードブル、メイン、デザートの3皿の、¥2,100のコースを選択。そういえば、水はすぐは持って来ず、まず飲み物のオーダーを取る。そのあとで水も来るので、ヨーロッパのように必ず飲み物を取る必要はない。
オードブルではさっぱりとした塩梅のホタテやサーモンをかじり、メインは鶏のワイン煮込み。
肉も旨いが、感心したのが、つけあわせの野菜のうまさ。グラッセやバター炒めなど、それぞれに調理が違い、固有の味を引き立たせている。野菜嫌いの子どもがいたら、ここに連れてくるといいんじゃないか、というくらい苦みを消して甘みを引き出しおいしい。すごいぞ。
ナイフ、フォークと共に、お箸もついていて、今回はこの鶏肉を食べる際にとてもよかった。ほろほろに箸でくずれるほどに煮込まれた肉は、ワインの味も残しつつ鶏肉の存在感もある。いいバランス。そしてお箸でくずしてたべられるなんて。僕はお箸で食べられるときは躊躇なく替えるので、この心遣いはいい。フォークよりも箸に限る。
デザートは、最近の流行なんだろうか、一皿にたくさんの種類が盛られている。プルーンのタルトはさくさく、紅茶のソルベで口直し、北海道らしくメロンの甘さを楽しむ。多様な食感と味を楽しんだ。
苦めのコーヒーで締めると、爽やかに掌編小説を終えたような後味。
くっきりとした輪郭のある味つけは男っぽく、僕は好きな方向性だ。野趣も盛り込んだそのスタイルは、たとえるならルノワールの「田舎の踊り」のようなもので、対になる「都会の踊り」とは対照的である。
ああ、なるほど、ルノワールの好きなモデルは「田舎の踊り」にでているんだったな。僕はもともと洗練された「都会の踊り」の方が好きだったんだが、生命感あふれる「田舎の踊り」をルノワールは愛していたようだ。なるほど、硬質な都市ではなく、田舎でしか味わえないものがある。ルノワールが好んだ、陽光と人々の快活な語らい。それはこうした郊外で可能だったんだよな、と光あふれる窓外を眺めているうちにぼんやりと浮かんできたのだった。
オーナー氏は器用な方のようで、パン焼き窯も作ってしまったようだ。加えて広い敷地内には、手書きの看板や、無造作に積み上げた資材などが散在し、念願かなって秘密基地をついに作り上げたぞ!というような雰囲気。まあ手を汚したり、時間を割くことはできないのだろうし、完成度が高いとは言えないのだが、その無骨な感じにほっとする。料理はあれほどの完成度なのに、ちょっとアンバランスで、その感覚が笑いを誘うのだ。完璧でないというのが、人間的でいいなあ。
すぐ近くには温泉があるので、入浴を兼ねてここまで車で来て、夜のコースを楽しむという手もある。敷地内にはカフェもあるので、ゆっくりとここ東千歳という地域を楽しんではいかがだろう。ぐるりとドライブしても、久しぶりに高回転まで回したくなるようなルートもある。なんだか、男の楽しみにうってつけではないか。
昼 1,000~3,000円
がっと車を乗り付けて、ビオトープというほどでもないが、流れのある水辺を渡り玄関へ。野趣といおうか、北海道らしい、自然たっぷりの演出だ。さすが、「バルビゾンの森」と称するだけあって、都会的感覚を捨てているのがいい。
こぢんまりとした店内で、厨房の脇の廊下を進んで席に向かう。途中で冷蔵庫に入っている本日のデザートも見ることができる。
卓数は多くなく、7卓ほどか。しかし平日の昼間だというのに、半分は予約されていた。3人からは、予約が絶対確実だ。
「おフランスざんす」な感じのインテリアは、最近のバウハウス的シンプルなインテリアより、かえって暖かみがある。たまには、こんな田舎風のくつろぎがいい。
ランチタイムだったので、オードブル、メイン、デザートの3皿の、¥2,100のコースを選択。そういえば、水はすぐは持って来ず、まず飲み物のオーダーを取る。そのあとで水も来るので、ヨーロッパのように必ず飲み物を取る必要はない。
オードブルではさっぱりとした塩梅のホタテやサーモンをかじり、メインは鶏のワイン煮込み。
肉も旨いが、感心したのが、つけあわせの野菜のうまさ。グラッセやバター炒めなど、それぞれに調理が違い、固有の味を引き立たせている。野菜嫌いの子どもがいたら、ここに連れてくるといいんじゃないか、というくらい苦みを消して甘みを引き出しおいしい。すごいぞ。
ナイフ、フォークと共に、お箸もついていて、今回はこの鶏肉を食べる際にとてもよかった。ほろほろに箸でくずれるほどに煮込まれた肉は、ワインの味も残しつつ鶏肉の存在感もある。いいバランス。そしてお箸でくずしてたべられるなんて。僕はお箸で食べられるときは躊躇なく替えるので、この心遣いはいい。フォークよりも箸に限る。
デザートは、最近の流行なんだろうか、一皿にたくさんの種類が盛られている。プルーンのタルトはさくさく、紅茶のソルベで口直し、北海道らしくメロンの甘さを楽しむ。多様な食感と味を楽しんだ。
苦めのコーヒーで締めると、爽やかに掌編小説を終えたような後味。
くっきりとした輪郭のある味つけは男っぽく、僕は好きな方向性だ。野趣も盛り込んだそのスタイルは、たとえるならルノワールの「田舎の踊り」のようなもので、対になる「都会の踊り」とは対照的である。
ああ、なるほど、ルノワールの好きなモデルは「田舎の踊り」にでているんだったな。僕はもともと洗練された「都会の踊り」の方が好きだったんだが、生命感あふれる「田舎の踊り」をルノワールは愛していたようだ。なるほど、硬質な都市ではなく、田舎でしか味わえないものがある。ルノワールが好んだ、陽光と人々の快活な語らい。それはこうした郊外で可能だったんだよな、と光あふれる窓外を眺めているうちにぼんやりと浮かんできたのだった。
オーナー氏は器用な方のようで、パン焼き窯も作ってしまったようだ。加えて広い敷地内には、手書きの看板や、無造作に積み上げた資材などが散在し、念願かなって秘密基地をついに作り上げたぞ!というような雰囲気。まあ手を汚したり、時間を割くことはできないのだろうし、完成度が高いとは言えないのだが、その無骨な感じにほっとする。料理はあれほどの完成度なのに、ちょっとアンバランスで、その感覚が笑いを誘うのだ。完璧でないというのが、人間的でいいなあ。
すぐ近くには温泉があるので、入浴を兼ねてここまで車で来て、夜のコースを楽しむという手もある。敷地内にはカフェもあるので、ゆっくりとここ東千歳という地域を楽しんではいかがだろう。ぐるりとドライブしても、久しぶりに高回転まで回したくなるようなルートもある。なんだか、男の楽しみにうってつけではないか。