サル・キッチンへの達人のクチコミ
ふと、思い立った日に予約したらアッサリと取ることが出来ました。最近、人気は落ち着いているのでしょうか。
降り立ったのは東中野の駅。実は始めて利用しました。駅前には炭火焼ホルモンとか、モツとかそういう看板が沢山ありました。
着いたお店は…サル・キッチン。
駅から住宅街の細い道を進んでいくと、こんなに暗いけど、大丈夫???と迷いつつたどり着きました(実はちょっと迷った・笑。この立地は逆にアリか、または分かりずらいので地図でよく確認してから行くことをオススメします。
公園そばにあるちょっと細長い建物、でも普通の民家っぽい…と思ってよく見ると白地にサル・キッチンと書かれたところがありました。これ、夜だと目をよく凝らさないとよく分かりません。
店内に入ってみると、本当に普通の古めな木造民家を改造しただけのとても可愛らしいお店。一歩間違うと普通のお家です。でも、フランスの香りがするのは店主夫妻が上手く趣向を凝らしてフランスっぽさを醸し出す雰囲気作りをしているからでしょうか。店内にはさぞかし美味しかったであろう、ワインの空き瓶が多数飾られていました。
初めての訪問でしたので、まずは、3皿のコース@5,250/一人で色々頂きました。他にもコースは4皿コース@6,300と季節の素材コース@8,400まであります。アラカルトも豊富で人気メニューがあり、常連さんはその日の気分でアラカルトから注文するようです。
●アミューズ・グール:自家製のグリーン・オリーブのマリネとグージェール。オリーブのマリネは塩味がやや控えめで漬け込んである油がかなりスモーキィな香りに感じられました。とてもジューシィで風味豊か。グージェールは熱々でシュワシュワっとした食感で卵の風味が生きています。
●ワイン:ブルゴーニュ・ルージュ 2006年 ドメーヌ・カトリーヌ・エ・クロード・マレシャン製。
このワインに関する情報があまりにも少なく、よく分かりませんでしたが、既に輸入していないとの情報もあるワインのようです。
ちょっとメルヘンチックな蔦がエチケットに描かれており、ビオっぽいイメージですね。味はエチケットのシンクロしていて、とても柔らかで、赤系ベリーのチャーミングな風味。しかし奥底に流れるしっかりとしたボディとタンニンは食事をグイグイ進ませてくれました。このドメーヌは美味しいです。見つけたら又飲みたいですね。
●パン:自家製のパンだと思われます。少々ミルキーで、甘め、クラストは薄めでクラッカーのような食感。クラムはふわっとしており、たっぷりと食べ応えがあります。ちょっとベージュ色がかった色合いで、ふすまも少々入っている感じがしました。
●前菜:松山産の鯛とハーブサラダ、香草風味。この日、入ったばかりの白身魚を使った、サラダ仕立ての前菜。緑色のソースがたっぷりとかかっていて、爽やかな外観と香りです。鯛の薄切りの上にたっぷりと盛られた生ハーブも入ったサラダがこんもりとしています。
かなり青青しいのかな、と思ったら意外に調和が取れており、ハーブは数種類組み合わさった複雑な風味。フェンンエルが効き過ぎず、イタリアンパセリなど、色々な香りと食感が楽しめます。日本の白身魚も主張と食感がしっかりとあるので、生ハーブが効いていても、あまり風味が劣らず、爽やかに食べれました。
●スープ:魚の裏ごしスープ。具がなく、とてもシンプルなスープで上には刻んだイタリアンパセリが浮いています。それに、カリっと焼かれたパンとサフラン風味のルイユがついてきました。奥様の説明ではパンにルイユを塗って、スープに浸して食べてくださいとのことで早速やってみました。
なんともストレートで、主張する魚の色々な風味と脂、旨みがギッシリと詰まっています。ちょとっとだけ生臭いかな?いやそうでもない?!のギリギリのラインが保たれています。手を加えていないスープ・ド・ポワッソンで、澄まし汁的という感じですね。また、浸した自家製パンのスライスとルイユが旨いこと…シンプルで手作り感があり、ちょっと素朴さの中に優しさのある味わいでした。
●メイン:ニュージーランド産仔羊背肉のロースト。キャレの骨付き部分を丁寧にローストしてあります。ソースや焼き汁とバターが効いていていました。
この焼き加減は素晴らしいです。周りがしっかり、中はまさにロゼ色でジューシィですが、肉汁がしっかりと閉じ込められていました。バターの甘い風味が全体を覆っていて、子羊の香りもあり、ちょっとクラシカルな香りも感じられます。
ううん、ここまで焼き加減が好みの子羊は久々に頂きました。ちょっと前のことなのですが、画像を見ているだけでも風味と食感が鮮明に蘇って来ます。
●デセール:苺の赤ワインコンフィとクレームブリュレ。2〜3品の中から選択でき、2名だと同じものを選びます。
クレーム・ブリュレは中は割りとプルっとしていて、適度な濃さ、表面はパリッとキャラメリゼされており、非常にメリハリが効いています。赤ワインでコンフィにした苺は深い味わいで、ちょっと若いブルゴーニュの赤ワインのような風味がありました。火入れ加減が面白く、ギリギリ生っぽいところでフニャっとしたところ両方が楽しめます。
●食後のカフェ:エスプレッソをお願いしました。添えられていたのは細かいカソナードかな、ちょっとオーガニックで糖蜜が入ったような茶色がかったもの。
フレンチローストの重めの苦さで細かい泡がとても心地良いです。
●カフェのお供:ショコラのムース、ノワゼット添え。食後のカフェに合わせてサーヴされる、湾ワン・スプーンのムース・オ・ショコラ。
ミルキィさとしっかりとしたほろ苦く、やや酸味のある味わいが食後の胃袋に一押しの満足感を与えてくれます。ノワゼットが1粒そのままのっていて、これがまた深いナッティ感が強く、香りがいつまでも鼻腔に残っていました。
この日は平日の夜だったのですが、席はほとんど埋まっており、さらに2回転している席もありました。かなりの人気ですね。それにワインも安価でなかなか市場では見かけないものもあって、ワイン好きも楽しいレストランです。フランスに行ったことがないという店主さんですが、しっかりとフランス料理の味でしたし、あまり手を加えすぎていないところが、返って新鮮に感じられました。素材も無農薬野菜やその土地土地の魚や肉(魚は松山産が多い、肉はアラカルトだとフランス各地産など)を駆使したもので、全体的には適度に家庭的な印象もあり、シンプルさに独自のセンスを感じました。また、ビオ中心の品揃えのワインも飲んでみたいものがあるので、再来訪したみたいお店です。
この日はちょうど、白トリュフ風味のアスパラガスかなんかの料理があり、店内に白トリュフの香りが充満していました。実は私、白トリュフがちょいと苦手で、終始むず痒い香りに身悶えながら食べていました・笑。
店内は本当に民家を改造したものなので、過剰な期待はしないほうが良いです。トイレにはちょっとだけ驚くかもしれません(いや、私はかなりびっくりしました・笑)(2009/8/13★4)
おすすめメニュー
夜 5,000~10,000円
降り立ったのは東中野の駅。実は始めて利用しました。駅前には炭火焼ホルモンとか、モツとかそういう看板が沢山ありました。
着いたお店は…サル・キッチン。
駅から住宅街の細い道を進んでいくと、こんなに暗いけど、大丈夫???と迷いつつたどり着きました(実はちょっと迷った・笑。この立地は逆にアリか、または分かりずらいので地図でよく確認してから行くことをオススメします。
公園そばにあるちょっと細長い建物、でも普通の民家っぽい…と思ってよく見ると白地にサル・キッチンと書かれたところがありました。これ、夜だと目をよく凝らさないとよく分かりません。
店内に入ってみると、本当に普通の古めな木造民家を改造しただけのとても可愛らしいお店。一歩間違うと普通のお家です。でも、フランスの香りがするのは店主夫妻が上手く趣向を凝らしてフランスっぽさを醸し出す雰囲気作りをしているからでしょうか。店内にはさぞかし美味しかったであろう、ワインの空き瓶が多数飾られていました。
初めての訪問でしたので、まずは、3皿のコース@5,250/一人で色々頂きました。他にもコースは4皿コース@6,300と季節の素材コース@8,400まであります。アラカルトも豊富で人気メニューがあり、常連さんはその日の気分でアラカルトから注文するようです。
●アミューズ・グール:自家製のグリーン・オリーブのマリネとグージェール。オリーブのマリネは塩味がやや控えめで漬け込んである油がかなりスモーキィな香りに感じられました。とてもジューシィで風味豊か。グージェールは熱々でシュワシュワっとした食感で卵の風味が生きています。
●ワイン:ブルゴーニュ・ルージュ 2006年 ドメーヌ・カトリーヌ・エ・クロード・マレシャン製。
このワインに関する情報があまりにも少なく、よく分かりませんでしたが、既に輸入していないとの情報もあるワインのようです。
ちょっとメルヘンチックな蔦がエチケットに描かれており、ビオっぽいイメージですね。味はエチケットのシンクロしていて、とても柔らかで、赤系ベリーのチャーミングな風味。しかし奥底に流れるしっかりとしたボディとタンニンは食事をグイグイ進ませてくれました。このドメーヌは美味しいです。見つけたら又飲みたいですね。
●パン:自家製のパンだと思われます。少々ミルキーで、甘め、クラストは薄めでクラッカーのような食感。クラムはふわっとしており、たっぷりと食べ応えがあります。ちょっとベージュ色がかった色合いで、ふすまも少々入っている感じがしました。
●前菜:松山産の鯛とハーブサラダ、香草風味。この日、入ったばかりの白身魚を使った、サラダ仕立ての前菜。緑色のソースがたっぷりとかかっていて、爽やかな外観と香りです。鯛の薄切りの上にたっぷりと盛られた生ハーブも入ったサラダがこんもりとしています。
かなり青青しいのかな、と思ったら意外に調和が取れており、ハーブは数種類組み合わさった複雑な風味。フェンンエルが効き過ぎず、イタリアンパセリなど、色々な香りと食感が楽しめます。日本の白身魚も主張と食感がしっかりとあるので、生ハーブが効いていても、あまり風味が劣らず、爽やかに食べれました。
●スープ:魚の裏ごしスープ。具がなく、とてもシンプルなスープで上には刻んだイタリアンパセリが浮いています。それに、カリっと焼かれたパンとサフラン風味のルイユがついてきました。奥様の説明ではパンにルイユを塗って、スープに浸して食べてくださいとのことで早速やってみました。
なんともストレートで、主張する魚の色々な風味と脂、旨みがギッシリと詰まっています。ちょとっとだけ生臭いかな?いやそうでもない?!のギリギリのラインが保たれています。手を加えていないスープ・ド・ポワッソンで、澄まし汁的という感じですね。また、浸した自家製パンのスライスとルイユが旨いこと…シンプルで手作り感があり、ちょっと素朴さの中に優しさのある味わいでした。
●メイン:ニュージーランド産仔羊背肉のロースト。キャレの骨付き部分を丁寧にローストしてあります。ソースや焼き汁とバターが効いていていました。
この焼き加減は素晴らしいです。周りがしっかり、中はまさにロゼ色でジューシィですが、肉汁がしっかりと閉じ込められていました。バターの甘い風味が全体を覆っていて、子羊の香りもあり、ちょっとクラシカルな香りも感じられます。
ううん、ここまで焼き加減が好みの子羊は久々に頂きました。ちょっと前のことなのですが、画像を見ているだけでも風味と食感が鮮明に蘇って来ます。
●デセール:苺の赤ワインコンフィとクレームブリュレ。2〜3品の中から選択でき、2名だと同じものを選びます。
クレーム・ブリュレは中は割りとプルっとしていて、適度な濃さ、表面はパリッとキャラメリゼされており、非常にメリハリが効いています。赤ワインでコンフィにした苺は深い味わいで、ちょっと若いブルゴーニュの赤ワインのような風味がありました。火入れ加減が面白く、ギリギリ生っぽいところでフニャっとしたところ両方が楽しめます。
●食後のカフェ:エスプレッソをお願いしました。添えられていたのは細かいカソナードかな、ちょっとオーガニックで糖蜜が入ったような茶色がかったもの。
フレンチローストの重めの苦さで細かい泡がとても心地良いです。
●カフェのお供:ショコラのムース、ノワゼット添え。食後のカフェに合わせてサーヴされる、湾ワン・スプーンのムース・オ・ショコラ。
ミルキィさとしっかりとしたほろ苦く、やや酸味のある味わいが食後の胃袋に一押しの満足感を与えてくれます。ノワゼットが1粒そのままのっていて、これがまた深いナッティ感が強く、香りがいつまでも鼻腔に残っていました。
この日は平日の夜だったのですが、席はほとんど埋まっており、さらに2回転している席もありました。かなりの人気ですね。それにワインも安価でなかなか市場では見かけないものもあって、ワイン好きも楽しいレストランです。フランスに行ったことがないという店主さんですが、しっかりとフランス料理の味でしたし、あまり手を加えすぎていないところが、返って新鮮に感じられました。素材も無農薬野菜やその土地土地の魚や肉(魚は松山産が多い、肉はアラカルトだとフランス各地産など)を駆使したもので、全体的には適度に家庭的な印象もあり、シンプルさに独自のセンスを感じました。また、ビオ中心の品揃えのワインも飲んでみたいものがあるので、再来訪したみたいお店です。
この日はちょうど、白トリュフ風味のアスパラガスかなんかの料理があり、店内に白トリュフの香りが充満していました。実は私、白トリュフがちょいと苦手で、終始むず痒い香りに身悶えながら食べていました・笑。
店内は本当に民家を改造したものなので、過剰な期待はしないほうが良いです。トイレにはちょっとだけ驚くかもしれません(いや、私はかなりびっくりしました・笑)(2009/8/13★4)