蟻やへの達人のクチコミ
●05-12-06訪問★全写真と店舗写真はブログに掲載★(写真)カツ丼全景、同 拡大
火曜日、会社帰りにJR日暮里駅で降り、夕焼け段々を折り切って直ぐ左手にあるとんかつ屋、蟻や、を訪問した。不思議な名前なので、ずっと気になっていたのであるが、初めての訪問である。
外見も店内も、小体な店、と呼ぶのが相応しい、雰囲気のこじんまりとした店である。
僕が入ったのが6時半頃であろうか、先客の男性が一人おり、店の女将さんとヨーロッパ旅行の話で盛り上がっていた。カウンターの端に座り、カツ丼を頼んだ。ちょうど野菜箱を抱えたご主人が外から戻ってきて、女将さんが注文を通す。カウンターの上には大皿料理が並んでいる事から、この店がとんかつ屋以外にも、小料理屋の顔を持つことがわかる。カウンター上の壁にも、様々な地酒や酒の肴の品書きが貼り出してある。この店は夜のみの営業なので、とんかつ屋というよりも、実際には小料理屋というべきなのかも知れない。
僕が店内を見回していると、先客の男性の連れが次々と入って来た。奥に見えている小上がりの座敷に移動し、どうやら宴会が始まる様である。
宴会の前に僕のかつ丼を仕上げてくれた様だ。カツ丼が出された。
「お待たせ致しました。」頑固そうなご主人だが、実に丁寧な物言いをされる。
大振りの開いた感じの丼に、大きなカツが玉葱と共に、半熟の玉子に綴じられて載せられ、その上に刻み海苔が散らされている。
綺麗な狐色に揚げられたカツは、厚さもかなりある。
一口、カツを齧ってみる。不思議な食感である。分厚いカツ、しかも十分に火が通り、しっかりと豚の赤身肉の繊維質な食感があるにもかかわらず、噛み切るのに、それ程力が要らない。
もう一口、別のカツを齧ってみる。断面を見てこの理由が解った。厚さ7~8mm程の豚肉が、2枚重ねられているのである。そして豚肉には変な脂身や筋が無い。
薄く切られているが、どうやら少なくとも1枚はヒレ肉の様に思える。
このカツは美味かった。薄いとはいえ1枚はそれなりの厚さがある。これを2枚重ねる事で、1cmを超える厚さを確保する。これによってしっかりと肉の食感を出し、分厚い肉を食べたという満足感が得られる。しかし実際には2枚なので噛み切るのにそれ程力が要らず、実に食べやすい。しかも、少し寝かせ、熟成させてある様な香りさえする。
薄い肉を使う事で、必ずしも高い部位の肉の塊でなくとも肉が取れる事から、900円という値段を実現している。このカツ丼なら900円は実に安いと思う。
なるほど、夜のみ営業の小料理屋の形態をとっていながら、とんかつ屋の看板を掲げ続けるだけの事はある、こだわりの逸品であった。
帰り際、気さくな感じの女将さんが、「また宜しくお願いします。」と、戸口まで見送りに出てくれた。
火曜日、会社帰りにJR日暮里駅で降り、夕焼け段々を折り切って直ぐ左手にあるとんかつ屋、蟻や、を訪問した。不思議な名前なので、ずっと気になっていたのであるが、初めての訪問である。
外見も店内も、小体な店、と呼ぶのが相応しい、雰囲気のこじんまりとした店である。
僕が入ったのが6時半頃であろうか、先客の男性が一人おり、店の女将さんとヨーロッパ旅行の話で盛り上がっていた。カウンターの端に座り、カツ丼を頼んだ。ちょうど野菜箱を抱えたご主人が外から戻ってきて、女将さんが注文を通す。カウンターの上には大皿料理が並んでいる事から、この店がとんかつ屋以外にも、小料理屋の顔を持つことがわかる。カウンター上の壁にも、様々な地酒や酒の肴の品書きが貼り出してある。この店は夜のみの営業なので、とんかつ屋というよりも、実際には小料理屋というべきなのかも知れない。
僕が店内を見回していると、先客の男性の連れが次々と入って来た。奥に見えている小上がりの座敷に移動し、どうやら宴会が始まる様である。
宴会の前に僕のかつ丼を仕上げてくれた様だ。カツ丼が出された。
「お待たせ致しました。」頑固そうなご主人だが、実に丁寧な物言いをされる。
大振りの開いた感じの丼に、大きなカツが玉葱と共に、半熟の玉子に綴じられて載せられ、その上に刻み海苔が散らされている。
綺麗な狐色に揚げられたカツは、厚さもかなりある。
一口、カツを齧ってみる。不思議な食感である。分厚いカツ、しかも十分に火が通り、しっかりと豚の赤身肉の繊維質な食感があるにもかかわらず、噛み切るのに、それ程力が要らない。
もう一口、別のカツを齧ってみる。断面を見てこの理由が解った。厚さ7~8mm程の豚肉が、2枚重ねられているのである。そして豚肉には変な脂身や筋が無い。
薄く切られているが、どうやら少なくとも1枚はヒレ肉の様に思える。
このカツは美味かった。薄いとはいえ1枚はそれなりの厚さがある。これを2枚重ねる事で、1cmを超える厚さを確保する。これによってしっかりと肉の食感を出し、分厚い肉を食べたという満足感が得られる。しかし実際には2枚なので噛み切るのにそれ程力が要らず、実に食べやすい。しかも、少し寝かせ、熟成させてある様な香りさえする。
薄い肉を使う事で、必ずしも高い部位の肉の塊でなくとも肉が取れる事から、900円という値段を実現している。このカツ丼なら900円は実に安いと思う。
なるほど、夜のみ営業の小料理屋の形態をとっていながら、とんかつ屋の看板を掲げ続けるだけの事はある、こだわりの逸品であった。
帰り際、気さくな感じの女将さんが、「また宜しくお願いします。」と、戸口まで見送りに出てくれた。