この店みたいな、こぢんまりとした個人経営っぽい店にですね、自分よりちょっとだけ年上の女性がいてですね、その女性は知的だったり物憂げだったり、あるいは気だるそうに煙草をくゆらせていたり、そうかと思えば意外に純情だったりして他人の恋愛相談には積極的に首を突っ込むけどいざ自分の話となると動揺してお皿を落としちゃったりとか、まあそんな女性目当てに珈琲を飲みに行ったり食事をしに行ったりするのはですね、昭和ヒトケタ時代から変わらぬ男の青春であり浪漫なのであります。
いや、僕は純粋にカレーが食べたくてですね、久々にベンガルでも行くかーっていうノリで行っただけなんですけど、これほどまでに青春の想い出となりうる女性が給仕をなさっているとは思いませんでした。スタッフが代わったことは以前のコメントで申し上げた通りですが、味が落ちたわけでは勿論無く、それどころかこんなサプライズを用意してくれていたとは(笑)
そんなわけで心を千々に乱しながら朝日新聞に目を通すフリをしていると、楚々とした笑顔と振る舞いで角切りビーフカレー(通称「ビーフA」、\1,100)を運んできてくれたわけです。そして食べている間は青春の残光を振り切ろうとして、ずっと考えていたのです、この辛さと酸味の秘密を。ちゃんと辛さはあるんですが、前にも書いたとおりスパイスは主張していないのです。たぶんだけど、これはカレー粉の辛さだ。メニューの薀蓄にカレー粉の焙煎をどうとか書いてあったけど、言うなればカレー粉におけるひとつの到達点であり解答だ。カレー粉を極めるとスパイスを突出させなくてもこういう旨さが出るのだと。もともとカレー粉というのは戦場で食糧が欠乏したとき野山から調達したモノの臭みを緩和するのに使われるほどのインパクトがあるのだが、このビーフカレーを食すとカレー粉の繊細さ、奥深さが分かるかも知れない。
しかし酸味については全然分からん。これまで語ってきたようなこじ付けすらできない。ともかく酸味と辛みのバランスは絶妙、よくよく考えるとそこらでしょっちゅう食べられる味ではなく希少価値があるのかも…
そんなことを考える振りをして時々目で追っていて、一度お水を注ぎにきてくれて、それも飲み干したときに終わりを悟って、ベージュのコートを着て鞄を持って立ち上がって、努めて冷静を装って会計を済ませて外に出た後、振り向こうかと思ったけど振り向かなかった時に気づいたのです。
青春の甘酸っぱさだと。
※いつの間にか評価が★4に上がってますが、その女性の事は抜きにしての評価です。たぶん。
-- (以下、2007/07/16のコメント) --
久々に再訪したら、インド人シェフも老婦人オーナーも見当たらず、若い日本人シェフとフレンドリーな中年女性の二人で店を切り盛りしていました。
今回はチキンカレーの骨なしをチョイス。確かメニューには、白ワインでソテーした鶏肉を使用するという旨の説明書きがあった気がします。
その鶏肉はわりと大振りで、ちゃんとスパイスの下味も利いた出来栄え。これが酸味のあるルーにベストマッチ…とは言えないまでも、不思議と合っています。
ベンガルカレーというのは酸味が特徴なんでしょうか?スパイス臭いのが苦手な人でも美味しく食べられるかも知れません。私はもっとストレートにスパイシーさが出ていた方が好みですが、これはこれでアリかと思います。
どうもこの店のカレーは「ベンガルカレー」と「インド風カレー」に大別されているようで、インド風カレーだとライスの代わりにナンを選べるようになっています(ベンガルカレーはライスのみ)。
人気のあるキーマカレーは、インド風カレーに分類されています。次回は何らかのインド風カレーを試してみようと思います。
-- (以下、2006/09/16のコメント) --
インド人シェフと、お年を召した女性オーナーとで切り盛りする古くて小さなカレー専門店。長い行列で有名な
九州じゃんがららあめんの向かいにありますが、この店にはまず行列はできることはなく、かといって閑古鳥が鳴いているということもなく、静かに老舗の風格をかもし出しています。
カウンター席にはカレー粉やタマリントペーストの瓶や袋がズラリ。そのカウンターに腰掛けて注文したのはベジタブル(\800)。
辛さはそこそこ。スパイスはきっちり感じられるけど、日本人向けに奥ゆかしく主張している。もっと前面にスパイシーさが出ていてもいいと思う。
ルーの食感は少々「もっさり」。サラサラとドロドロの中間で、かつ、水分とか油分が少なくパサついていると表現するのが適当だろうか。
皆さんのコメントを読んでみると、この店ではビーフやキーマの方がポピュラーのようですね。特にキーマはほかのメニューとスパイス使いが違うという話もあるので、今度はそちらを試してみようと思います。
いや、僕は純粋にカレーが食べたくてですね、久々にベンガルでも行くかーっていうノリで行っただけなんですけど、これほどまでに青春の想い出となりうる女性が給仕をなさっているとは思いませんでした。スタッフが代わったことは以前のコメントで申し上げた通りですが、味が落ちたわけでは勿論無く、それどころかこんなサプライズを用意してくれていたとは(笑)
そんなわけで心を千々に乱しながら朝日新聞に目を通すフリをしていると、楚々とした笑顔と振る舞いで角切りビーフカレー(通称「ビーフA」、\1,100)を運んできてくれたわけです。そして食べている間は青春の残光を振り切ろうとして、ずっと考えていたのです、この辛さと酸味の秘密を。ちゃんと辛さはあるんですが、前にも書いたとおりスパイスは主張していないのです。たぶんだけど、これはカレー粉の辛さだ。メニューの薀蓄にカレー粉の焙煎をどうとか書いてあったけど、言うなればカレー粉におけるひとつの到達点であり解答だ。カレー粉を極めるとスパイスを突出させなくてもこういう旨さが出るのだと。もともとカレー粉というのは戦場で食糧が欠乏したとき野山から調達したモノの臭みを緩和するのに使われるほどのインパクトがあるのだが、このビーフカレーを食すとカレー粉の繊細さ、奥深さが分かるかも知れない。
しかし酸味については全然分からん。これまで語ってきたようなこじ付けすらできない。ともかく酸味と辛みのバランスは絶妙、よくよく考えるとそこらでしょっちゅう食べられる味ではなく希少価値があるのかも…
そんなことを考える振りをして時々目で追っていて、一度お水を注ぎにきてくれて、それも飲み干したときに終わりを悟って、ベージュのコートを着て鞄を持って立ち上がって、努めて冷静を装って会計を済ませて外に出た後、振り向こうかと思ったけど振り向かなかった時に気づいたのです。
青春の甘酸っぱさだと。
※いつの間にか評価が★4に上がってますが、その女性の事は抜きにしての評価です。たぶん。
-- (以下、2007/07/16のコメント) --
久々に再訪したら、インド人シェフも老婦人オーナーも見当たらず、若い日本人シェフとフレンドリーな中年女性の二人で店を切り盛りしていました。
今回はチキンカレーの骨なしをチョイス。確かメニューには、白ワインでソテーした鶏肉を使用するという旨の説明書きがあった気がします。
その鶏肉はわりと大振りで、ちゃんとスパイスの下味も利いた出来栄え。これが酸味のあるルーにベストマッチ…とは言えないまでも、不思議と合っています。
ベンガルカレーというのは酸味が特徴なんでしょうか?スパイス臭いのが苦手な人でも美味しく食べられるかも知れません。私はもっとストレートにスパイシーさが出ていた方が好みですが、これはこれでアリかと思います。
どうもこの店のカレーは「ベンガルカレー」と「インド風カレー」に大別されているようで、インド風カレーだとライスの代わりにナンを選べるようになっています(ベンガルカレーはライスのみ)。
人気のあるキーマカレーは、インド風カレーに分類されています。次回は何らかのインド風カレーを試してみようと思います。
-- (以下、2006/09/16のコメント) --
インド人シェフと、お年を召した女性オーナーとで切り盛りする古くて小さなカレー専門店。長い行列で有名な九州じゃんがららあめんの向かいにありますが、この店にはまず行列はできることはなく、かといって閑古鳥が鳴いているということもなく、静かに老舗の風格をかもし出しています。
カウンター席にはカレー粉やタマリントペーストの瓶や袋がズラリ。そのカウンターに腰掛けて注文したのはベジタブル(\800)。
辛さはそこそこ。スパイスはきっちり感じられるけど、日本人向けに奥ゆかしく主張している。もっと前面にスパイシーさが出ていてもいいと思う。
ルーの食感は少々「もっさり」。サラサラとドロドロの中間で、かつ、水分とか油分が少なくパサついていると表現するのが適当だろうか。
皆さんのコメントを読んでみると、この店ではビーフやキーマの方がポピュラーのようですね。特にキーマはほかのメニューとスパイス使いが違うという話もあるので、今度はそちらを試してみようと思います。