釜めし むつみへの達人のクチコミ
●06-10-15訪問
★全写真と店舗写真はブログに掲載★
(写真上)熱燗、煮物盛合せ 全景、牡蠣釜飯 全景
(写真下)煮物盛合せ 拡大、牡蠣釜飯 拡大、茶碗に盛って
さて、秋を味わうシリーズの第3回は、浅草観音裏にある釜飯の名店、釜めしむつみの牡蠣釜飯である。
僕が浅草で一番よく訪問する釜飯店である。
この日は開店15分前に店の前に着いてしまい、仕方なく辺りをうろうろする。
しかし何と、既に並んでいる家族連れが居たのには驚いた。
まあ、結局並んでいたのはこの家族だけであったが、開店するや次々と客が訪れ、秋が深まると釜飯が恋しくなる、という話はあながち嘘ではないようである。
確かに、ここにご紹介する牡蠣釜飯の他にも、そろそろ最後になる松茸釜飯、栗釜飯、蟹釜飯…と、秋が深まると共に釜飯のバリエーションは増えていく様に思える。
昨年はそろそろ仕舞いとなる松茸釜飯をご紹介したのだが、今年は庶民的に牡蠣釜飯1200円でご機嫌を伺うことに。(笑)
さて、釜飯は待つ時間が長い事もあり、座敷に座るや熱燗に煮物盛合せを頼む。
煮物は既に出来上がったものが大鉢に入れられ、板場の前にずらりと並べられているので、直ぐに出て来るのである。
よって、直ぐに食べる事が出来る。
これは意外と重要なことである。
茶碗蒸し等を頼んでしまうと、釜飯が出来上がるのと時間的には大差ないほど待つ事になる。(僕の隣に居た家族連れである…笑)
この店の煮物は、どれも美味い。
特に、細く刻まれた昆布は、出汁を吸ってふっくらと軟らかく、本当に美味い。
ゆったりと熱燗を愉しんでいると、40分もした頃、釜飯が出来上がって来た。
釜の蓋を開ければ湯気と共に立ち昇る牡蠣の匂い。
蒸されて縮み上がった牡蠣は、小振りだが濃厚な味がする。
写真ではあまり写っていないが、釜の中にはかなりの数の牡蠣が入っている。
そして牡蠣の美味い出汁を吸って炊き上がったご飯の美味いこと。
筍も牡蠣の旨味を吸い、軟らかく蒸し上がっている。
釜飯の脇役、味噌汁や漬物も手抜き無く美味い。
小振りな茶碗ながらしっかり盛って約2杯ある牡蠣釜飯を食べれば、深まる秋が実感できる。
【以遠の訪問記】
●05-04-03訪問
★全写真と店舗写真はブログに掲載★
(写真上)熱燗とお通しの揚げと大根の煮物、煮物盛り合わせ、鶏釜飯全景
(写真下)鶏釜飯拡大、茶碗に盛って
桜橋で墨堤桜祭りの開会式典を観た後、ウォーキングの続きを再開、山谷掘りを通って北側から浅草北部に入る。
目指すは釜飯むつみ、である。
12時過ぎに店に入ったのであるが、テーブル席は既に満席で、厨房前のカウンターに通された。普段、このカウンター席が使われる事は無く、1人で行ってもテーブル席に通してくれるのであるが、桜の時期はこんな事もある訳である。
桜祭りが始まると、隅田川沿いの墨田公園に人がどっと繰り出すのだ。
昨年は開花が遅く、まだ墨田公園の桜は一分咲き位であったのだが、この有様である。皆さんも、この時期にあぶれない様にするなら、予約を入れておくのが確実である。
しかし、僕の場合は、厨房前のカウンター席に座るのが好きなので、歓迎である。
熱燗を頼み、お通しの揚げと大根の煮物、それに煮物盛り合わせを食べながら、厨房内の活気ある様子を眺める。これが楽しい。
煮物はそれぞれ単品でもあるのだが、盛り合わせもあり、少しずつ全部食べたい時にはこちらがお勧めである。バランスを考えると、こちらの方が良い。
内容は、南京、小芋、蕨、切干大根、昆布、白滝と牛蒡、魚卵、である。これが滅法美味いのだ。
やがて、頼んであった鶏釜飯が来る。釜飯は時間が掛かるので、初めに頼んでおいて方が良い。今回はオーソドックスに定番の鶏釜飯とした。
鶏、牛蒡、筍が入り、彩りに三つ葉が散らされる。むつみの釜飯は、薄味で具材の味を前面に出した物。
江戸定の濃い味付けとは、方向性が違う。
どちらが美味いか…というよりは、どちらも美味い。
二葉、春、もご紹介したが、それぞれに美味いと思う。
他にも、食通街付近や国際通り沿いにも釜飯を売り物にする店が多数ある。
いくら通っても、尽きる事がない楽しみが、まだまだ待っている。
●05-10-02訪問
★全写真と店舗・店内写真はブログに掲載★(写真)松茸釜飯全景、釜飯上から拡大、茶碗によそった状態拡大、お新香拡大
日曜日、秋の味覚を味わうと題する個人ツアー2軒目は、浅草寺観音裏の釜飯むつみで牡蠣釜飯、とした。
一軒目のキッチンよしむらで牡蠣フライを味わった事もあり、今日は牡蠣尽くしとしよう、と思ったのである。
釜飯むつみの開店時間は12時のはずなので、キッチンよしむらから徒歩で移動、12時10分前にむつみの前に着くいてみると、どうやらもうやっている様である。引き戸を開けて中に入ると、何と、既に3組が座敷に上がって寛いでいる。
僕も座敷に上がる。この店は、カウンターにせよ、テーブルにせよ、座敷しかないのだ。
お品書きを確認する。牡蠣釜飯は10月からと書いてある。よし、と牡蠣釜飯を注文する。と、まだ牡蠣はやってないんですよ、との答え。…そんな馬鹿な。牡蠣解禁の10月なのに。お品書きにも書いてあるじゃないか…等と、言っても始まらないので、考える。牡蠣尽くしの野望は儚く潰(つい)えてしまった。では、秋の味覚を味わう、という本筋だけでも通すか…と、お品書きをよく見ると、秋の季節物としては、他に、鮭釜飯、栗釜飯、そして松茸釜飯の3つがあるようだ。
厨房からは明らかに松茸の香りがしてくる。きっと周りの3組の何組かが、頼んでいるのであろう。他の匂いを圧する松茸の香り…やはりこれしかあるまい。
松茸釜飯を。意を決し、重々しく頼む。予定より500円以上高い物になる。ちと、ショックである。今年は松茸ばかり食べている様な気がする。もう3回目である。ひょっとして、こんな年は、生まれて初めてかも知れぬ。悪い事が起こらねばよいが…。
釜飯が出来上がるまでの時間は暇である。いつもなら酒を頼むのだが、何せ、キッチンよしむらで、牡蠣フライにナポリタンを食べて来ている。とてもビールを飲む気にはならぬ。かといって、日本酒という気分でもなかった。やはり、あまり腹が膨らんでいては、アルコールを飲む気に、ならないようだ。
ウーロン茶をちびちび飲みながら、待つ。20分程したところで、周りの3組に少しずつ釜飯が出始める。
それにしても寒い。いくら外が暑いからといっても、天井に設置されたエアコンの風量が強過ぎる。まるで扇風機の様に、風が吹き付けてくる。そういえば、前回もそうであった。どうもエアコンが強過ぎる。座る場所によっては、エアコンの風がまともに身体に当たり続けるのだ。何せ、スイングなどしない年代物である。
1組の家族のお婆ちゃんが、やはり寒いと言っているようだ。それを見て、暫く我慢していた僕も、こりゃ言うべきだと、風量を弱めて欲しい、と頼んだ。
ようやく風邪を引きそうな状態から開放され、更に15分程待った頃、僕の松茸釜飯が来た。
羽釜の蓋を開けると、吹き上げる湯気と共に、強烈な松茸の香りが立ち込める。その香りの強さは、凄いの一言である。周りの客も、ほぼ皆が松茸を頼んでいたため、店内は松茸一色である。松茸にして良かった、とホッとした。これでは、他の物を頼んでも香りが判らないであろう。それ位、凄いのだ。何という贅沢であろう。家庭でこの状況は、再現できない。
釜飯、味噌汁、お新香、全て美味くて、何も言うべき言葉が無い。食べ始める前は、ちと、心配していたのだが、あっという間に食べ終えてしまった。
ところで、やはり、昔あった3つの小鉢は無くなっていた。確かに、あのランチサービスは、大盤振る舞いとも言えるもので、訪れた皆が激賞していた。そのため、それが無くなってみると、僕も含めて、心配をしたのだ。大丈夫か、経営が苦しいのではないか、と。今年初め頃に伺った際には、厨房に入って居た男性の助手も、中国か韓国の方に替わっており、ご主人に一から手順を教わっている様子を目にしたりした事もあり、本気で心配していた。
今回伺ってみて、どうもそんな心配は、杞憂であった様である。厨房には日本人の若い板前2名が復活し、ご主人と息の合った連携を見せていた。客の入りも上々である。2階座敷にも予約が入って、大忙しの状況であった。喜ばしい事である。
多少、懐は痛んだが、お腹と気持ちは満足した。
問題は、あのエアコンだ。(笑)
●04-12-18訪問
★全写真はブログに掲載★(写真)生小・お通しの菜の花辛子和え、牡蠣釜飯、牡蠣釜飯・豆腐味噌汁・漬物
この日は、牡蠣釜飯を食べに釜飯むつみへ。
この店の秋の牡蠣釜飯はまた格別なのだ。
釜に入った常態では、写真の様に牡蠣があまり見えないが、釜の中には牡蠣がゴロゴロ。
薄めの味付けで、牡蠣そのものの味が味わえ、とても美味い。
因みに、赤出汁の味噌汁がまた美味い。
薄めの釜飯と好対照に濃い目の味付けの赤出汁がメリハリとなり、飯が進む進む。
そう言えば昨年からの秋冬は、まだ牡蠣釜飯を食べていない。10月早々に行ったところ、まだと言われて松茸釜飯を食べる羽目に陥ってしまった。勿論、松茸釜飯は美味かったのだが、ちと、財布にはこたえた。(笑)
●04-08-13訪問
★全料理写真と店舗写真はブログに掲載★(写真) 中生ビール、鰤のあら煮、茶碗蒸し、五目釜飯ランチセット、五目釜飯
昨年のお盆である。世間も本格的に夏休みに突入し、浅草の街も観光客で溢れている。僕も夏休みを取っていた。
こんな時には、中心部を少し外れて、浅草北部や西部、あるいは南部の店を訪問するのが良い、という事で、浅草北部にある釜飯の店、むつみを訪れた。確かこの日が二度目だったと思う。当時、ここのランチ釜飯セットは凄かった。メインの釜飯に小鉢が三品、漬物、味噌汁が付いてくるのだった。初めて伺った時、これには感激した。こんなに付いていいのか、という感じだったのだ。それに、釜飯自体の具も豊富で、美味い。例えば、五目釜飯の場合、具は定番の、鶏、海老、アサリ、筍、椎茸といったところなのだが、具材がたっぷりと入っているのだ。それまで、散歩の途中で釜飯という時には、先の釜めし春の記事でご紹介したように、専ら、釜めし春にお世話になっていたのだが、この店を知ってからは、やはりこちらかな、という訳で、この日、二度目の訪問となったのだった。
開店時間に少し遅れて到着したのだが、案の定、この浅草北部までやってくる観光客は少なく、僕は口開けの客であった。むつみが、マスメディアに登場しないためもある。何故取り上げられないか、取材を拒否しているのか、といったところは知らない。
中生を頼み、品書きを見る。中生とお通しが来る。お通しは鰤のあら煮。美味い。ビールが進む。茶碗蒸しを頼み、ランチセットの中から、五目釜飯のセットを頼む。たまにしか来ないと、やはり五目を頼んでしまう。
鰤のあら煮を食べてしまい、暫く、ビールをちびちび飲んで待っている。やがて、茶碗むしが来た。夏でも熱い茶碗蒸しは美味いものだ。熱々でとろとろ、優しい出汁をたっぷり含んだ玉子加減が堪らない。美味い。ほとんど間を置かずに小鉢類が出る。残念ながらビールが無くなる。もう一杯頼むか悩んだ末、お茶を貰う事にした。お茶で小鉢をつまんでいると、いよいよお待ちかねの釜飯が来た。蓋を開ける。立ち上る湯気。良い匂いが食欲を刺激する。茶碗によそって、掻き込む様に食べる。小鉢もつつく。味噌汁を啜る。直ぐに茶碗が空になる。またよそう。掻き込む。つつく。啜る。この繰り返しで、あっという間に食べ終えてしまった。具はたっぷり、出汁の効いた釜飯は、焦げまで美味く、大満足であった。
釜めし むつみへのその他のクチコミ
★全写真と店舗写真はブログに掲載★
(写真上)熱燗、煮物盛合せ 全景、牡蠣釜飯 全景
(写真下)煮物盛合せ 拡大、牡蠣釜飯 拡大、茶碗に盛って
さて、秋を味わうシリーズの第3回は、浅草観音裏にある釜飯の名店、釜めしむつみの牡蠣釜飯である。
僕が浅草で一番よく訪問する釜飯店である。
この日は開店15分前に店の前に着いてしまい、仕方なく辺りをうろうろする。
しかし何と、既に並んでいる家族連れが居たのには驚いた。
まあ、結局並んでいたのはこの家族だけであったが、開店するや次々と客が訪れ、秋が深まると釜飯が恋しくなる、という話はあながち嘘ではないようである。
確かに、ここにご紹介する牡蠣釜飯の他にも、そろそろ最後になる松茸釜飯、栗釜飯、蟹釜飯…と、秋が深まると共に釜飯のバリエーションは増えていく様に思える。
昨年はそろそろ仕舞いとなる松茸釜飯をご紹介したのだが、今年は庶民的に牡蠣釜飯1200円でご機嫌を伺うことに。(笑)
さて、釜飯は待つ時間が長い事もあり、座敷に座るや熱燗に煮物盛合せを頼む。
煮物は既に出来上がったものが大鉢に入れられ、板場の前にずらりと並べられているので、直ぐに出て来るのである。
よって、直ぐに食べる事が出来る。
これは意外と重要なことである。
茶碗蒸し等を頼んでしまうと、釜飯が出来上がるのと時間的には大差ないほど待つ事になる。(僕の隣に居た家族連れである…笑)
この店の煮物は、どれも美味い。
特に、細く刻まれた昆布は、出汁を吸ってふっくらと軟らかく、本当に美味い。
ゆったりと熱燗を愉しんでいると、40分もした頃、釜飯が出来上がって来た。
釜の蓋を開ければ湯気と共に立ち昇る牡蠣の匂い。
蒸されて縮み上がった牡蠣は、小振りだが濃厚な味がする。
写真ではあまり写っていないが、釜の中にはかなりの数の牡蠣が入っている。
そして牡蠣の美味い出汁を吸って炊き上がったご飯の美味いこと。
筍も牡蠣の旨味を吸い、軟らかく蒸し上がっている。
釜飯の脇役、味噌汁や漬物も手抜き無く美味い。
小振りな茶碗ながらしっかり盛って約2杯ある牡蠣釜飯を食べれば、深まる秋が実感できる。
【以遠の訪問記】
●05-04-03訪問
★全写真と店舗写真はブログに掲載★
(写真上)熱燗とお通しの揚げと大根の煮物、煮物盛り合わせ、鶏釜飯全景
(写真下)鶏釜飯拡大、茶碗に盛って
桜橋で墨堤桜祭りの開会式典を観た後、ウォーキングの続きを再開、山谷掘りを通って北側から浅草北部に入る。
目指すは釜飯むつみ、である。
12時過ぎに店に入ったのであるが、テーブル席は既に満席で、厨房前のカウンターに通された。普段、このカウンター席が使われる事は無く、1人で行ってもテーブル席に通してくれるのであるが、桜の時期はこんな事もある訳である。
桜祭りが始まると、隅田川沿いの墨田公園に人がどっと繰り出すのだ。
昨年は開花が遅く、まだ墨田公園の桜は一分咲き位であったのだが、この有様である。皆さんも、この時期にあぶれない様にするなら、予約を入れておくのが確実である。
しかし、僕の場合は、厨房前のカウンター席に座るのが好きなので、歓迎である。
熱燗を頼み、お通しの揚げと大根の煮物、それに煮物盛り合わせを食べながら、厨房内の活気ある様子を眺める。これが楽しい。
煮物はそれぞれ単品でもあるのだが、盛り合わせもあり、少しずつ全部食べたい時にはこちらがお勧めである。バランスを考えると、こちらの方が良い。
内容は、南京、小芋、蕨、切干大根、昆布、白滝と牛蒡、魚卵、である。これが滅法美味いのだ。
やがて、頼んであった鶏釜飯が来る。釜飯は時間が掛かるので、初めに頼んでおいて方が良い。今回はオーソドックスに定番の鶏釜飯とした。
鶏、牛蒡、筍が入り、彩りに三つ葉が散らされる。むつみの釜飯は、薄味で具材の味を前面に出した物。
江戸定の濃い味付けとは、方向性が違う。
どちらが美味いか…というよりは、どちらも美味い。
二葉、春、もご紹介したが、それぞれに美味いと思う。
他にも、食通街付近や国際通り沿いにも釜飯を売り物にする店が多数ある。
いくら通っても、尽きる事がない楽しみが、まだまだ待っている。
●05-10-02訪問
★全写真と店舗・店内写真はブログに掲載★(写真)松茸釜飯全景、釜飯上から拡大、茶碗によそった状態拡大、お新香拡大
日曜日、秋の味覚を味わうと題する個人ツアー2軒目は、浅草寺観音裏の釜飯むつみで牡蠣釜飯、とした。
一軒目のキッチンよしむらで牡蠣フライを味わった事もあり、今日は牡蠣尽くしとしよう、と思ったのである。
釜飯むつみの開店時間は12時のはずなので、キッチンよしむらから徒歩で移動、12時10分前にむつみの前に着くいてみると、どうやらもうやっている様である。引き戸を開けて中に入ると、何と、既に3組が座敷に上がって寛いでいる。
僕も座敷に上がる。この店は、カウンターにせよ、テーブルにせよ、座敷しかないのだ。
お品書きを確認する。牡蠣釜飯は10月からと書いてある。よし、と牡蠣釜飯を注文する。と、まだ牡蠣はやってないんですよ、との答え。…そんな馬鹿な。牡蠣解禁の10月なのに。お品書きにも書いてあるじゃないか…等と、言っても始まらないので、考える。牡蠣尽くしの野望は儚く潰(つい)えてしまった。では、秋の味覚を味わう、という本筋だけでも通すか…と、お品書きをよく見ると、秋の季節物としては、他に、鮭釜飯、栗釜飯、そして松茸釜飯の3つがあるようだ。
厨房からは明らかに松茸の香りがしてくる。きっと周りの3組の何組かが、頼んでいるのであろう。他の匂いを圧する松茸の香り…やはりこれしかあるまい。
松茸釜飯を。意を決し、重々しく頼む。予定より500円以上高い物になる。ちと、ショックである。今年は松茸ばかり食べている様な気がする。もう3回目である。ひょっとして、こんな年は、生まれて初めてかも知れぬ。悪い事が起こらねばよいが…。
釜飯が出来上がるまでの時間は暇である。いつもなら酒を頼むのだが、何せ、キッチンよしむらで、牡蠣フライにナポリタンを食べて来ている。とてもビールを飲む気にはならぬ。かといって、日本酒という気分でもなかった。やはり、あまり腹が膨らんでいては、アルコールを飲む気に、ならないようだ。
ウーロン茶をちびちび飲みながら、待つ。20分程したところで、周りの3組に少しずつ釜飯が出始める。
それにしても寒い。いくら外が暑いからといっても、天井に設置されたエアコンの風量が強過ぎる。まるで扇風機の様に、風が吹き付けてくる。そういえば、前回もそうであった。どうもエアコンが強過ぎる。座る場所によっては、エアコンの風がまともに身体に当たり続けるのだ。何せ、スイングなどしない年代物である。
1組の家族のお婆ちゃんが、やはり寒いと言っているようだ。それを見て、暫く我慢していた僕も、こりゃ言うべきだと、風量を弱めて欲しい、と頼んだ。
ようやく風邪を引きそうな状態から開放され、更に15分程待った頃、僕の松茸釜飯が来た。
羽釜の蓋を開けると、吹き上げる湯気と共に、強烈な松茸の香りが立ち込める。その香りの強さは、凄いの一言である。周りの客も、ほぼ皆が松茸を頼んでいたため、店内は松茸一色である。松茸にして良かった、とホッとした。これでは、他の物を頼んでも香りが判らないであろう。それ位、凄いのだ。何という贅沢であろう。家庭でこの状況は、再現できない。
釜飯、味噌汁、お新香、全て美味くて、何も言うべき言葉が無い。食べ始める前は、ちと、心配していたのだが、あっという間に食べ終えてしまった。
ところで、やはり、昔あった3つの小鉢は無くなっていた。確かに、あのランチサービスは、大盤振る舞いとも言えるもので、訪れた皆が激賞していた。そのため、それが無くなってみると、僕も含めて、心配をしたのだ。大丈夫か、経営が苦しいのではないか、と。今年初め頃に伺った際には、厨房に入って居た男性の助手も、中国か韓国の方に替わっており、ご主人に一から手順を教わっている様子を目にしたりした事もあり、本気で心配していた。
今回伺ってみて、どうもそんな心配は、杞憂であった様である。厨房には日本人の若い板前2名が復活し、ご主人と息の合った連携を見せていた。客の入りも上々である。2階座敷にも予約が入って、大忙しの状況であった。喜ばしい事である。
多少、懐は痛んだが、お腹と気持ちは満足した。
問題は、あのエアコンだ。(笑)
●04-12-18訪問
★全写真はブログに掲載★(写真)生小・お通しの菜の花辛子和え、牡蠣釜飯、牡蠣釜飯・豆腐味噌汁・漬物
この日は、牡蠣釜飯を食べに釜飯むつみへ。
この店の秋の牡蠣釜飯はまた格別なのだ。
釜に入った常態では、写真の様に牡蠣があまり見えないが、釜の中には牡蠣がゴロゴロ。
薄めの味付けで、牡蠣そのものの味が味わえ、とても美味い。
因みに、赤出汁の味噌汁がまた美味い。
薄めの釜飯と好対照に濃い目の味付けの赤出汁がメリハリとなり、飯が進む進む。
そう言えば昨年からの秋冬は、まだ牡蠣釜飯を食べていない。10月早々に行ったところ、まだと言われて松茸釜飯を食べる羽目に陥ってしまった。勿論、松茸釜飯は美味かったのだが、ちと、財布にはこたえた。(笑)
●04-08-13訪問
★全料理写真と店舗写真はブログに掲載★(写真) 中生ビール、鰤のあら煮、茶碗蒸し、五目釜飯ランチセット、五目釜飯
昨年のお盆である。世間も本格的に夏休みに突入し、浅草の街も観光客で溢れている。僕も夏休みを取っていた。
こんな時には、中心部を少し外れて、浅草北部や西部、あるいは南部の店を訪問するのが良い、という事で、浅草北部にある釜飯の店、むつみを訪れた。確かこの日が二度目だったと思う。当時、ここのランチ釜飯セットは凄かった。メインの釜飯に小鉢が三品、漬物、味噌汁が付いてくるのだった。初めて伺った時、これには感激した。こんなに付いていいのか、という感じだったのだ。それに、釜飯自体の具も豊富で、美味い。例えば、五目釜飯の場合、具は定番の、鶏、海老、アサリ、筍、椎茸といったところなのだが、具材がたっぷりと入っているのだ。それまで、散歩の途中で釜飯という時には、先の釜めし春の記事でご紹介したように、専ら、釜めし春にお世話になっていたのだが、この店を知ってからは、やはりこちらかな、という訳で、この日、二度目の訪問となったのだった。
開店時間に少し遅れて到着したのだが、案の定、この浅草北部までやってくる観光客は少なく、僕は口開けの客であった。むつみが、マスメディアに登場しないためもある。何故取り上げられないか、取材を拒否しているのか、といったところは知らない。
中生を頼み、品書きを見る。中生とお通しが来る。お通しは鰤のあら煮。美味い。ビールが進む。茶碗蒸しを頼み、ランチセットの中から、五目釜飯のセットを頼む。たまにしか来ないと、やはり五目を頼んでしまう。
鰤のあら煮を食べてしまい、暫く、ビールをちびちび飲んで待っている。やがて、茶碗むしが来た。夏でも熱い茶碗蒸しは美味いものだ。熱々でとろとろ、優しい出汁をたっぷり含んだ玉子加減が堪らない。美味い。ほとんど間を置かずに小鉢類が出る。残念ながらビールが無くなる。もう一杯頼むか悩んだ末、お茶を貰う事にした。お茶で小鉢をつまんでいると、いよいよお待ちかねの釜飯が来た。蓋を開ける。立ち上る湯気。良い匂いが食欲を刺激する。茶碗によそって、掻き込む様に食べる。小鉢もつつく。味噌汁を啜る。直ぐに茶碗が空になる。またよそう。掻き込む。つつく。啜る。この繰り返しで、あっという間に食べ終えてしまった。具はたっぷり、出汁の効いた釜飯は、焦げまで美味く、大満足であった。