よし梅への達人のクチコミ
●07-09-03訪問 ★全写真はブログに掲載★
(写真1段目)出汁煎り土鍋を火に掛け沸かす、ねぎま鍋具材2人前、ねぎま鍋2人前
(写真2段目)鍋後の雑炊を作る、鍋後の雑炊出来上がり、梅干しやお新香
(写真3段目)雑炊を小鉢に取って
(写真4段目)ねぎま鍋具材2人前 拡大、ねぎま鍋を小鉢に取って、梅干やお新香 拡大、ねぎま鍋を小鉢に取って
ちと、古い訪問記で恐縮である。
9月になって漸く夏休みを取る事が出来、以前から一度訪れてみたかった人形町のよし梅を訪れた。
少し早く着き過ぎた事もあり、昨日掲載した喫茶去快生軒で時間を潰しての訪問である。
快生軒からねぎま鍋を2人前予約し、開店時間に合わせ、口開けの客としての訪問であった。
この店を「本店」というのは、この店の並び、路地の入口にはカジュアルに和食を楽しめる「よし梅 浜町店」が、また、恩の少し離れた所に、古い木造家屋が有形文化財に指定されている「よし梅 芳町店」があるためである。
さて、昼からねぎま鍋を予約した事もあり、まだ人気の無い店内の、最も奥の静かな小座敷に通された。
ランチの品書きにねぎま鍋は無いのであるが、予約をすれば、ねぎま鍋定食として楽しむ事が出来る。
値段は1人前4500円である。
座敷に入り、座布団に腰を落ち着けると、お付きの仲居に、熱燗を1本頼む。
熱燗を注しつ注され連れと待つ。
部屋の外の賑わいが、遠くに聞こえる。
他人が働いている平日の昼間に、ゆったりと時の過ぎるのを気にせず飲む酒は、最高、である。(笑)
頃合を見計らって、部屋付きの仲居が外から声を掛けた上で障子を開け、鍋の用意をし始めてくれた。
外から静かに声を掛けた上で、一呼吸置いて障子を開ける…流石に名の通った料理屋、作法が行き届いている。
そんな事をぼんやりと考えながら、目の前の豪華なねぎま鍋の具材を眺めていた。
元々鮪は安い魚であった。
赤身こそ寿司種として食べられたが、それ以外のトロの部分や中落ちなどは、二束三文の値しか付かなかったものだ。
僕がまだ幼かった頃の鮪は、まだまだそんな魚だった。
幼い頃は貧乏であったので、鮪のトロのステーキ等、子供の頃にはよく食べた。
安かったのだ。
トロを寿司種として珍重するようになるのは、近海鮪の漁獲高が急激に減り出し、同時に食文化が魚中心から肉中心に移行して脂っこいトロ肉が好まれる様になってからの事であり、僕がずっと大きくなってからなのである。
ねぎま鍋も、今でこそ高級鍋の仲間入りをしているが、元はと言えば、安い鮪肉、つまり寿司屋や料理屋に出す赤身以外のトロ肉や中落ち肉、尾の身等を長葱と一緒に出汁で煮て食べるという、庶民の鍋であったのだ。
しかしながら、現在出されているねぎま鍋は、今や高級品となったトロ肉ではなく、赤身肉が主体となっている。
ちと、薀蓄を述べ過ぎた。
話を元に戻そう。
沸騰するまで土鍋で鰹出汁を沸かし、そこに先ず野菜や茸を、そして鮪肉を入れる。
鮪肉は、霜降り程度で引き揚げるのが最も美味い。
あまり煮過ぎると、赤身主体の今の鮪肉は、パサパサした物になってしまう。
初めの鍋を作ってくれると、仲居は気を利かせて部屋から出てゆく。
熱燗を追加し、再び、鍋をつつきながらのゆっくりとした時間が流れる。
たっぷりと鰹出汁を含んだ春菊、白菜、長葱に、豆腐、椎茸、榎茸。
そして鮪肉。
いずれもこの上なく美味い。
昼時の外の喧噪も、少しずつ落ち着いてきた頃、障子の外から仲居の声がし、雑炊の準備を始めてくれる。
土鍋に鰹出汁を注ぎ足し、ご飯を入れ、解す。
韮を振り入れて少し煮立ててから、生玉子を溶き入れ、すかさず火を止め蓋をする。
蓋を開ければ、立ち昇る湯気の美味そうな香りが、部屋中に満ちる。
お玉で雑炊を掬い取り、小鉢に取る。
フウフウ吹いて冷ましながら、熱々お雑炊を啜り込む。
無茶苦茶に美味い。
どの鍋でもそうであるが、最後の雑炊だけでも、金を払って食べる価値があると思ってしまう。
それ程に、美味かった。
何膳お替りをしたろうか、すっかり食べ終え、満腹になって部屋の外に出てみると、既に昼時の客達はすっかり帰っており、再び静かな店内に戻っていた。
帳場で、長居をした事を詫び、「またおいで下さい。」の声に見送られて、店を後にした。
おすすめメニュー
昼 10,000~15,000円
(写真1段目)出汁煎り土鍋を火に掛け沸かす、ねぎま鍋具材2人前、ねぎま鍋2人前
(写真2段目)鍋後の雑炊を作る、鍋後の雑炊出来上がり、梅干しやお新香
(写真3段目)雑炊を小鉢に取って
(写真4段目)ねぎま鍋具材2人前 拡大、ねぎま鍋を小鉢に取って、梅干やお新香 拡大、ねぎま鍋を小鉢に取って
ちと、古い訪問記で恐縮である。
9月になって漸く夏休みを取る事が出来、以前から一度訪れてみたかった人形町のよし梅を訪れた。
少し早く着き過ぎた事もあり、昨日掲載した喫茶去快生軒で時間を潰しての訪問である。
快生軒からねぎま鍋を2人前予約し、開店時間に合わせ、口開けの客としての訪問であった。
この店を「本店」というのは、この店の並び、路地の入口にはカジュアルに和食を楽しめる「よし梅 浜町店」が、また、恩の少し離れた所に、古い木造家屋が有形文化財に指定されている「よし梅 芳町店」があるためである。
さて、昼からねぎま鍋を予約した事もあり、まだ人気の無い店内の、最も奥の静かな小座敷に通された。
ランチの品書きにねぎま鍋は無いのであるが、予約をすれば、ねぎま鍋定食として楽しむ事が出来る。
値段は1人前4500円である。
座敷に入り、座布団に腰を落ち着けると、お付きの仲居に、熱燗を1本頼む。
熱燗を注しつ注され連れと待つ。
部屋の外の賑わいが、遠くに聞こえる。
他人が働いている平日の昼間に、ゆったりと時の過ぎるのを気にせず飲む酒は、最高、である。(笑)
頃合を見計らって、部屋付きの仲居が外から声を掛けた上で障子を開け、鍋の用意をし始めてくれた。
外から静かに声を掛けた上で、一呼吸置いて障子を開ける…流石に名の通った料理屋、作法が行き届いている。
そんな事をぼんやりと考えながら、目の前の豪華なねぎま鍋の具材を眺めていた。
元々鮪は安い魚であった。
赤身こそ寿司種として食べられたが、それ以外のトロの部分や中落ちなどは、二束三文の値しか付かなかったものだ。
僕がまだ幼かった頃の鮪は、まだまだそんな魚だった。
幼い頃は貧乏であったので、鮪のトロのステーキ等、子供の頃にはよく食べた。
安かったのだ。
トロを寿司種として珍重するようになるのは、近海鮪の漁獲高が急激に減り出し、同時に食文化が魚中心から肉中心に移行して脂っこいトロ肉が好まれる様になってからの事であり、僕がずっと大きくなってからなのである。
ねぎま鍋も、今でこそ高級鍋の仲間入りをしているが、元はと言えば、安い鮪肉、つまり寿司屋や料理屋に出す赤身以外のトロ肉や中落ち肉、尾の身等を長葱と一緒に出汁で煮て食べるという、庶民の鍋であったのだ。
しかしながら、現在出されているねぎま鍋は、今や高級品となったトロ肉ではなく、赤身肉が主体となっている。
ちと、薀蓄を述べ過ぎた。
話を元に戻そう。
沸騰するまで土鍋で鰹出汁を沸かし、そこに先ず野菜や茸を、そして鮪肉を入れる。
鮪肉は、霜降り程度で引き揚げるのが最も美味い。
あまり煮過ぎると、赤身主体の今の鮪肉は、パサパサした物になってしまう。
初めの鍋を作ってくれると、仲居は気を利かせて部屋から出てゆく。
熱燗を追加し、再び、鍋をつつきながらのゆっくりとした時間が流れる。
たっぷりと鰹出汁を含んだ春菊、白菜、長葱に、豆腐、椎茸、榎茸。
そして鮪肉。
いずれもこの上なく美味い。
昼時の外の喧噪も、少しずつ落ち着いてきた頃、障子の外から仲居の声がし、雑炊の準備を始めてくれる。
土鍋に鰹出汁を注ぎ足し、ご飯を入れ、解す。
韮を振り入れて少し煮立ててから、生玉子を溶き入れ、すかさず火を止め蓋をする。
蓋を開ければ、立ち昇る湯気の美味そうな香りが、部屋中に満ちる。
お玉で雑炊を掬い取り、小鉢に取る。
フウフウ吹いて冷ましながら、熱々お雑炊を啜り込む。
無茶苦茶に美味い。
どの鍋でもそうであるが、最後の雑炊だけでも、金を払って食べる価値があると思ってしまう。
それ程に、美味かった。
何膳お替りをしたろうか、すっかり食べ終え、満腹になって部屋の外に出てみると、既に昼時の客達はすっかり帰っており、再び静かな店内に戻っていた。
帳場で、長居をした事を詫び、「またおいで下さい。」の声に見送られて、店を後にした。