よし田への達人のクチコミ
●05-04-15訪問 ★店舗写真はブログに掲載★
(写真)コロッケ蕎麦
以前の訪問記と時系列が逆転して恐縮である。
馳走口卒啄(そったく)で点心を食べた後、折角銀座に出たんだからと、直ぐ近くの7丁目にある蕎麦処よし田を初めて訪問した。
この店は名匠と呼ばれる映画監督、故小津安二郎がしばしば足を運んだ蕎麦屋の1軒として知られる。彼が残した2冊の手帳、通称「グルメ手帳」に、吉田、吉田屋の標記で出て来る。
よし田は、戦前から今の場所で営業しており、当時、店の向かいには「新橋芸妓学芸講習所」があった。そんなよし田に、生涯独身で通したモダンボーイの小津は通ったのだ。このグルメ手帳は、僕の幾つか持つ食べ歩きの参考文献の一つなので、是非ともよし田の暖簾をくぐってみたかった。
さて、この日、コロッケ蕎麦なる物を初めて食べたのであった。
コロッケといってもコロッケではないことは初めから知っていた。写真も見た事がある。しかし初めて口にするのは、やはりワクワクする物だ。
いったいどんな味がするのだろう、どんな食感なのだろう、食いしん坊はこんな事ばかり考えている訳である。(笑)
出て来た蕎麦には、4つ切りにされた通称コロッケが載っている。
1つを取り、口にする。
鶏挽肉を丸めて揚げた物、であった。湯島天神前の鳥料理店、鳥つねの揚げしんじょうである。あれを大きくした物だ。ホックリとした肉が甘辛の出汁に良く会い、何とも美味かった。
細身の長葱とコロッケの取り合わせも良い。
葱と鶏肉、そう、肉は違うが、並木薮蕎麦の鴨南蛮に入る、つくね団子と長葱の取り合わせでもある。美味いはずである。
種物でしかも種が油物であったため、蕎麦そのものの香りといった物は感じられなかったが、一言で言って美味かった。
だから2度目も食べたのだ。(笑)
●05-09-19訪問
★全写真及び店舗写真はブログに掲載★
(写真)コロッケ蕎麦、コロッケ断面、天せいろ、掻揚天麩羅拡大
先週の三連休の月曜日、久しぶりに銀座に出た。ころっけ蕎麦よし田に、コロッケ蕎麦と天せいろを食べに行くためである。ここのコロッケ蕎麦は、数ヶ月前にも食べた事があり、美味かった。また、天せいろはまだ食べていない事もあり、是非、再訪したいと思っていたのだ。いつも行く銀座一丁目や二丁目ではなく、銀座七丁目、八丁目も風情ある店が多い街である。料亭、割烹も多い。そんな中に、この庶民的な老舗蕎麦屋、よし田はある。
大店(おおだな)である。ひょうたん型によし田の文字の、特徴のある看板。また、店入口の上には丸い木の看板。未だ観た事のない方は、是非、店舗写真の方で観て欲しい。
店内も広い。広いが、木のテーブル、椅子、小上がり等、古き良き江戸蕎麦屋の風情を色濃く残しており、とても寛げる。看板女将もまだまだ健在である。
さて、ほとんど開店同時に入店し、コロッケ蕎麦と、天せいろを頼む。コロッケ蕎麦を先に貰うことにした。
店内写真を撮影しているうちに、コロッケ蕎麦が来た。鶏肉のすり身を団子状に固めた肉団子=コロッケ、と長葱が載った種物である。予め、食べやすいよう、コロッケには四つに包丁が入っている。
上手く空気を含ませて揚げてあるコロッケは、とても軟らかく、長葱もトロトロで、甘辛い濃い味つけの出汁をよく含み、すこぶる美味い。供される際にも、予め温度が適温になる様、考慮しているのではないか?と思える程、熱過ぎて啜れないという事は無く、かといって温い訳でもなく、熱い蕎麦なのに一気に食える。この辺りが老舗ならではの素晴らしい気配り、と感心する。
コロッケ蕎麦を食い終わるや否や、天せいろが出される。客が少ないとはいえ、この辺りの絶妙なタイミングも、客に対する気配り、目配りがあってこそ、である。
さて、天せいろである。この店の天せいろは、砂場が最初に天せいろという物を開発した手法を、そのまま踏襲している。つまり、掻揚天麩羅が、熱い蕎麦出汁に沈められて出て来る。よって、蕎麦猪口も大振りで、お茶碗位はある。
こうして天麩羅の旨味、油が蕎麦出汁に染み出し、独特の旨味とよい匂いが立つ、というのが、元々の天せいろ、なのだ。
芝海老のみの掻揚天麩羅は、たっぷりと出汁を含み、箸で解して口に入れると、プリプリの海老とトロッとふやけた天麩羅が口中で交じり合い、もう、堪えられない美味さ、である。蒸篭蕎麦の太さは普通位か、腰もあり、やはり美味い。蕎麦の香り、というものは、天麩羅の油が染み出した蕎麦出汁の為によく判らなくなるが、熱い出汁に冷たい蕎麦の妙が、楽しい。お代わりつき天せいろ、もあり、一品のみ頼む男性客は、お代わり付を頼んでいる。女性なら、お代わり付でなくとも十分な量、と思う。
瞬く間に食べ終え、蕎麦湯で出汁を飲めば、もう満腹。久しぶりの銀座七丁目遠征は、大満足であった。
よし田へのその他のクチコミ
(写真)コロッケ蕎麦
以前の訪問記と時系列が逆転して恐縮である。
馳走口卒啄(そったく)で点心を食べた後、折角銀座に出たんだからと、直ぐ近くの7丁目にある蕎麦処よし田を初めて訪問した。
この店は名匠と呼ばれる映画監督、故小津安二郎がしばしば足を運んだ蕎麦屋の1軒として知られる。彼が残した2冊の手帳、通称「グルメ手帳」に、吉田、吉田屋の標記で出て来る。
よし田は、戦前から今の場所で営業しており、当時、店の向かいには「新橋芸妓学芸講習所」があった。そんなよし田に、生涯独身で通したモダンボーイの小津は通ったのだ。このグルメ手帳は、僕の幾つか持つ食べ歩きの参考文献の一つなので、是非ともよし田の暖簾をくぐってみたかった。
さて、この日、コロッケ蕎麦なる物を初めて食べたのであった。
コロッケといってもコロッケではないことは初めから知っていた。写真も見た事がある。しかし初めて口にするのは、やはりワクワクする物だ。
いったいどんな味がするのだろう、どんな食感なのだろう、食いしん坊はこんな事ばかり考えている訳である。(笑)
出て来た蕎麦には、4つ切りにされた通称コロッケが載っている。
1つを取り、口にする。
鶏挽肉を丸めて揚げた物、であった。湯島天神前の鳥料理店、鳥つねの揚げしんじょうである。あれを大きくした物だ。ホックリとした肉が甘辛の出汁に良く会い、何とも美味かった。
細身の長葱とコロッケの取り合わせも良い。
葱と鶏肉、そう、肉は違うが、並木薮蕎麦の鴨南蛮に入る、つくね団子と長葱の取り合わせでもある。美味いはずである。
種物でしかも種が油物であったため、蕎麦そのものの香りといった物は感じられなかったが、一言で言って美味かった。
だから2度目も食べたのだ。(笑)
●05-09-19訪問
★全写真及び店舗写真はブログに掲載★
(写真)コロッケ蕎麦、コロッケ断面、天せいろ、掻揚天麩羅拡大
先週の三連休の月曜日、久しぶりに銀座に出た。ころっけ蕎麦よし田に、コロッケ蕎麦と天せいろを食べに行くためである。ここのコロッケ蕎麦は、数ヶ月前にも食べた事があり、美味かった。また、天せいろはまだ食べていない事もあり、是非、再訪したいと思っていたのだ。いつも行く銀座一丁目や二丁目ではなく、銀座七丁目、八丁目も風情ある店が多い街である。料亭、割烹も多い。そんな中に、この庶民的な老舗蕎麦屋、よし田はある。
大店(おおだな)である。ひょうたん型によし田の文字の、特徴のある看板。また、店入口の上には丸い木の看板。未だ観た事のない方は、是非、店舗写真の方で観て欲しい。
店内も広い。広いが、木のテーブル、椅子、小上がり等、古き良き江戸蕎麦屋の風情を色濃く残しており、とても寛げる。看板女将もまだまだ健在である。
さて、ほとんど開店同時に入店し、コロッケ蕎麦と、天せいろを頼む。コロッケ蕎麦を先に貰うことにした。
店内写真を撮影しているうちに、コロッケ蕎麦が来た。鶏肉のすり身を団子状に固めた肉団子=コロッケ、と長葱が載った種物である。予め、食べやすいよう、コロッケには四つに包丁が入っている。
上手く空気を含ませて揚げてあるコロッケは、とても軟らかく、長葱もトロトロで、甘辛い濃い味つけの出汁をよく含み、すこぶる美味い。供される際にも、予め温度が適温になる様、考慮しているのではないか?と思える程、熱過ぎて啜れないという事は無く、かといって温い訳でもなく、熱い蕎麦なのに一気に食える。この辺りが老舗ならではの素晴らしい気配り、と感心する。
コロッケ蕎麦を食い終わるや否や、天せいろが出される。客が少ないとはいえ、この辺りの絶妙なタイミングも、客に対する気配り、目配りがあってこそ、である。
さて、天せいろである。この店の天せいろは、砂場が最初に天せいろという物を開発した手法を、そのまま踏襲している。つまり、掻揚天麩羅が、熱い蕎麦出汁に沈められて出て来る。よって、蕎麦猪口も大振りで、お茶碗位はある。
こうして天麩羅の旨味、油が蕎麦出汁に染み出し、独特の旨味とよい匂いが立つ、というのが、元々の天せいろ、なのだ。
芝海老のみの掻揚天麩羅は、たっぷりと出汁を含み、箸で解して口に入れると、プリプリの海老とトロッとふやけた天麩羅が口中で交じり合い、もう、堪えられない美味さ、である。蒸篭蕎麦の太さは普通位か、腰もあり、やはり美味い。蕎麦の香り、というものは、天麩羅の油が染み出した蕎麦出汁の為によく判らなくなるが、熱い出汁に冷たい蕎麦の妙が、楽しい。お代わりつき天せいろ、もあり、一品のみ頼む男性客は、お代わり付を頼んでいる。女性なら、お代わり付でなくとも十分な量、と思う。
瞬く間に食べ終え、蕎麦湯で出汁を飲めば、もう満腹。久しぶりの銀座七丁目遠征は、大満足であった。